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不登校による問題と解決方法とは?精神科の支援を受けるのも選択肢のひとつ

2023.11.06 精神科訪問看護とは

学生
文部科学省の調査によると、小・中・高等学校における不登校児童数は、35万9,623人であり年々増加傾向にあります。国による支援が実施されるなか、不登校児童との関わり方で悩むご家族もいるでしょう。

今回は、実際に不登校児童との関わりにおける悩みや問題を考えながら、解決に向かう方法をご紹介します。ご家族だけで悩まず、精神科や心療内科などの医療機関や訪問看護をうまく活用することも選択肢のひとつでしょう。



出典:文部科学省「令和4年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について」


不登校の基準とは?精神科に行く目安

「不登校児童生徒」とは、文部科学省にて以下のように定義されています。



“何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しないあるいはしたくともできない状況にあるために年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を除いたもの”
引用:文部科学省「不登校の現状に関する認識」



不登校になるきっかけはさまざまですが、文部科学省が発表する理由の割合は以下の通りです。



・学校生活(36.2%):友人や教師との関係性、学業の不振、部活動や進級時の不適応など
・本人の問題(35.0%):病気など
・家庭生活(19.1%):生活環境の変化、親子関係での問題など
・その他(4.2%)
・不明(5.5%)



上記理由のほかにも、学習障害(LD)、注意欠陥/多動性障害(ADHD)などの発達障害が関係している場合もあります。学校生活や家庭環境に問題がなくても、発達障害によって人間関係がうまくいかない、学習でつまずくなどの状態が続き不登校になるケースも少なくありません。

また、不登校自体は病院を受診する必要はありません。しかし、本人に気分の落ち込みや睡眠障害などの精神的不調や、頭痛や腹痛などの身体的不調が表れている場合には、小児科もしくは精神科などの医療機関の受診を検討しましょう。


不登校児童と関わるうえでの問題と解決方法

不登校がもたらす問題は、学力のみならず社会的自立が遅れることです。不登校の状況をやめさせるために、無理に学校に行かせようとするのではなく、まずは原因となった問題を解決することが大切です。

この章では、不登校児童への関わり方や、問題の解決方法をご紹介します。


不登校になった原因を理解する

まずは、不登校に至った原因を正しく理解することが大切です。本人とふれあう機会を設け、少しずつ話を聞いてみましょう。うまく話を聞けない場合(拒否が見られるなど)には、無理やり話をするのではなく、徐々に信頼関係を築いていくことが重要です。



不登校児童のなかには、「そっとしておいてほしい」と思う反面「放っておかれるとさみしい」との感情が入り交ざっているケースも少なくありません。「いつでも話を聞くよ」と伝え、関係を持ち続けましょう。


無理に登校を促さない

不登校児童に対して何もしないのは、問題が解決しないだけでなく、状況が悪化する恐れがあるため好ましくありません。しかし登校することだけにフォーカスして、無理に学校に行かせる対応は逆効果です。

まずは原因や、本人の問題を解決することに目を向けましょう。不登校における本当の目標は学校に行くことではなく、「心の問題」を解決して「社会的自立」を促すことです。社会的自立や学校復帰に向けて、適切な働きかけが重要といえるでしょう。


家族と学校、関係機関と連携しながら関わる

不登校児童との関わりは、家族だけでは不十分です。家族と学校、ほかにも教育行政機関や民間施設などの支援を受けましょう。

学校に通う代わりに、教育支援センターやフリースクールなどを活用することで、集団生活への適応力や基礎学力の補充などが可能です。それぞれの市区町村によって支援内容が異なるため、各自治体に確認してみましょう。


病院での支援も検討する

不登校児童のなかには、不登校となった原因、もしくは不登校の状況が長引くことでのストレスによって、心身の不調をきたすケースもあります。

上記の場合や、発達障害が疑われる場合には、精神科や心療内科などの医療機関にて治療が必要になることもあります。専門カウンセラーによるカウンセリングや生活指導など、医学的視点からの支援も重要です。
また、日常生活を送るうえで不安がある方や、定期的に支援を受けたい方には訪問看護もおすすめです。


不登校で悩んだら精神科などの医療機関における支援を検討しよう

不登校になるきっかけは、人によってさまざまです。学校に行くことを目標にしてしまいがちですが、まずは原因となった問題を解決するのが大切です。不登校児童との関わり方に悩んだら、精神科などの医師へ相談してみましょう。



日常生活を送るうえでの困りごとや不安がある方は、精神科訪問看護の利用も選択肢のひとつです。
『訪問看護ステーションくるみ』は、精神科に特化した訪問看護ステーションです。地域の福祉施設や行政と連携を図り、利用者さまとその家族に寄り添ったサポートを提供いたします。サービスに関しての不明点や疑問があれば、こちらからお気軽にお問い合わせください。

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