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精神薬を勝手にやめると「離脱症状」がみられる?訪問看護での服薬管理とは

2023.09.21 精神科訪問看護とは


精神薬は、医師の指示に従い正しく内服することが大切です。ここでの精神薬とは「抗うつ薬」や「抗不安薬」などの抗精神病薬を指します。

なかには「効果を感じない」「薬を飲むことに不安を感じる」などの理由から、自己判断で断薬してしまうケースも少なくありません。しかし精神薬の急な断薬は離脱症状を引き起こす恐れがあります。自宅での服薬管理に不安がある方には、訪問看護の利用がおすすめです。

そこで今回は、精神薬を断薬した際にみられる「離脱症状」と、訪問看護での服薬管理サポートについて解説します。

 

精神薬を勝手にやめることの危険性

「抗うつ薬」や「抗不安薬」などの精神薬を急に中止すると、心身に不調を生じる場合があります。

精神薬は医師の指示に基づき、用法用量を守って内服することが大切です。多く飲んだからといって一定以上の効果は得られず、反対に調子がよいからといって自己判断で断薬すると、不調(離脱症状や再発によるもの)が表れてしまう恐れがあります。

精神薬を断薬して受ける影響は、以下のものが考えられます。

・症状の再発、再燃
・離脱症状
・薬を内服していない不安

調子がよいと感じるのは薬が正しく作用している証拠なので、断薬してしまうと治療が中断され再発のリスクが上がります。治療に関しての不安や疑問がある場合は、主治医に相談してみましょう。

参照:東京女子医科大学病院「睡眠薬や抗不安薬を飲んでいる方にご注意いただきたいこと」

精神薬を勝手にやめることでみられる「離脱症状」とは?

精神薬の内服を急に中断すると、離脱症状として心身の不調を生じる恐れがあります。一般的に中断してから2日前後で始まり、1週間ほど続きます。2週間ほどで落ち着くとされていますが、数ヶ月続くことも少なくありません。
離脱症状は以下の通りです。

・吐き気や嘔吐
・発汗や火照り
・不眠
・めまいやふらつき
・手足の震えやむずむず感
・話しにくさ(呂律がうまく回らない)
・気分の変動(不安感や混乱など)
・イライラ
・耳鳴や音への過敏性
・電気が走ったようなしびれ感
・疲労感や全身のだるさ
・頭痛

離脱症状は、精神症状と身体症状どちらも表れる可能性があります。人によって症状はさまざまですが、精神疾患そのものの症状に似ていることから「再発した」と感じる方もいます。

参照:地域精神保健福祉機構「抗うつ薬の離脱と減薬」

精神薬を勝手にやめる原因として考えられること

精神薬の内服は大切であると理解していながらも、以下のような理由から断薬してしまう方もいます。

・薬の効果が感じられない
・薬による副作用がある
・薬がなくなっても通院できず処方してもらえない
・治療自体を受け入れられない

精神薬には即効性が期待できないため、飲み始めてすぐには効果を感じにくい傾向にあります。さらに薬の副作用によって苦痛を生じている場合には、断薬せざるを得ない状況に陥ってしまうケースも。
また、精神疾患を抱えている方のなかには、罹患したことを情けないと感じたり、服薬自体に恐怖を感じたりするケースも少なくありません。薬に関しての不安や悩みがある場合は、自己判断せず早めに医師へ相談しましょう。

精神科訪問看護では精神薬を正しく管理できる

退院後や通院しながら自宅で薬物療法を続ける方のなかには「しっかりと管理できるか不安」との思いを抱いている方もいるかもしれません。その場合には、訪問看護を利用することで正しい服薬管理が可能です。

・悩みや困りごとをその都度相談できる
・再発や再入院のリスクを減らせる
・薬による副作用を早期発見できる

自宅での治療中に、薬に対しての不安や悩みを抱くこともあるでしょう。その場合、誰にも相談できなかったり通院できなかったりすると、自己断薬につながる可能性が高まります。訪問看護では、その人に合った方法での服薬管理が可能です。

精神科訪問看護での服薬管理サポート

訪問看護を導入するメリットがわかったところで、訪問看護で実際に受けられるサービスを見てみましょう。

・服薬状況の確認
・薬による副作用の観察
・内服に関する不安や悩みの傾聴
・個人に合った服薬方法の提案
・必要時主治医へ薬剤調整の依頼
・薬物療法の必要性や断薬の危険性についての指導

自分に合った服薬管理方法を提案してくれるだけでなく、安心して服薬を続けられるよう状況に応じたサポートを受けられます。訪問時に悩みや不安を相談できるため、問題の早期発見・解決が可能となり、断薬のリスクが減るでしょう。

精神薬を勝手にやめるのは危険!不安な方は精神科訪問看護を利用しよう

精神疾患の治療において薬物療法は、症状の緩和だけでなく回復するためにとても大切な治療です。医師の指示に従い正しく内服する必要がありますが、さまざまな理由から自己判断で断薬してしまう方も珍しくありません。

「自宅で治療を継続できる自信がない」「服薬管理に不安がある」などお悩みの方は、訪問看護の利用を検討してみましょう。

「訪問看護ステーションくるみ」は、精神科に特化した訪問看護ステーションです。ほかの職種や施設との連携を図り、利用者さまとその家族に寄り添ったサポートを提供いたします。お困りのことがございましたら、こちらからお気軽にご相談ください。

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