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人はなぜ精神疾患になるのか?理由や要因、利用できるサービスを紹介

2024.05.27 精神科訪問看護とは

厚生労働省によると、2017年時点での日本の精神疾患患者は約419万人であり、その割合は年々増えています。精神疾患への理解を深めることは、心と体の健康を保つ手がかりとなるでしょう。

この記事では、日本人が精神疾患にかかる理由や精神疾患を発症する要因などを解説します。



参照:厚生労働省/第13回 地域で安心して暮らせる精神保健医療福祉体制の実現に向けた検討会


日本人はなぜ精神疾患になるのか

日本人の精神疾患患者さまの数が多いのは、日常生活の中で感じている「ストレス」や「不安」の多さが原因です。
日本人が、ストレスや不安を受ける原因として多いものには以下があります。

・自分や家族の健康状態の心配
・環境の変化
・収入についての悩み
・仕事についての悩み
・人間関係についての悩み
・生きがいについての悩み など

この中でも、健康や収入についての悩みは、多くの方がストレスを感じており深刻です。少子高齢化の続く日本では、自分の健康だけでなく、介護が必要な家族の健康について悩む方もいるでしょう。

また、日本では物価が上昇しているのに対し、会社員の収入が増加しにくい現状があります。お金についての悩みはストレスの元であり、精神疾患にかかる大きな原因の1つです。

このような背景から、日本人は精神疾患にかかりやすいといえるでしょう。



参照:厚生労働省/令和5年度 健康実態調査結果の報告


精神疾患の要因として考えられる4つの種類

精神疾患にかかる4つの要因と、かかりやすくなる精神疾患の例を解説します。

精神疾患にかかりやすくなる原因を知り、自分が日常生活のどんな場面でストレスを受けているのか理解しましょう。


生物的要因

精神疾患を抱えている方は健康な人の脳と比較すると、脳の構造がわずかに異なるとの報告があります。この脳の構造の違いが「生物的要因」です。

不安を感じると脳が過剰に感応してしまい不安障害を発症する場合や、脳梗塞などにより脳の構造が変化して統合失調症を発症する場合などがあります。

心配や不安を人より強く感じている方や、脳の病気にかかったあとから精神疾患を発症した方は、生物的要因があるかもしれません。


心理的要因

過去に精神的なダメージを受けたなどのトラウマがあったり、日ごろから不安を感じ続けていたりといった「心理的要因」が精神疾患の原因になる場合もあります。

過去の辛い経験から心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症する方や、人間関係のストレスから適応障害・パニック障害を発症する方など、心理的要因による精神疾患はさまざまです。

ストレスを受ける原因を理解し、日々のセルフケア(ストレスを発散したり向き合ったりなど)を意識することにより、精神疾患を発症するリスクを減らせるでしょう。



関連記事:不安障害の治し方や種類について解説|訪問看護を利用するのも選択肢の1つ


環境的要因

職場や学校、家庭の状況など、精神疾患を招く場所や状況が「環境的要因」です。

職場での働き方や、学校でのいじめ、家庭内で生じる虐待などから強いストレスを受け続け、適応障害や不安障害を発症する可能性があります。

人間関係や労働環境などからストレスを感じている場合は、無理して我慢し続けるのではなく、環境を変えるのも有効です。



関連記事:適応障害の人にかけるとよい言葉とは?訪問看護の利用も選択肢のひとつ


遺伝

統合失調症や双極性障害(そう鬱病)などの精神疾患は、遺伝する可能性があるといわれています。

両親や祖父母など、近しい親族に精神疾患をお持ちの方がいる場合、自分も精神疾患を発症するリスクが高くなります。遺伝により発症する可能性がある方は、ほかの要因から受けるストレスや不安から遠ざけるよう心がけましょう。



関連記事:統合失調症で訪問看護を利用するには?サポート内容やメリットを解説


精神疾患を持つ患者さまが治療を受けられる場所

精神疾患にはさまざまな種類があり、発症のきっかけや症状、経過や治療法などが異なります。疾患ごとの適切な検査・治療を行うには、精神科や心療内科などの医療機関を受診し通院するのが一般的です。

しかし、中には「外出するのに抵抗がある」「薬をうまく管理できない」「大勢の人と関わると不安が強くなる」など、医療機関への受診が難しかったり、精神疾患と上手く関われない方もいます。精神疾患の治療には時間もかかるため、受診や治療がうまくいかないと、症状が悪化し日常生活に支障をきたす恐れもあります。

その場合は、訪問看護を利用し、自宅で支援を受けながら治療を受けるのも選択肢の1つです。
訪問看護では、精神疾患の方に対し以下のような支援を受けられます。

・外出や受診の補助
・服薬管理のサポート
・精神的側面からの支援
・日常生活を自立するための支援
・自立後の生活支援

訪問看護では、患者さまごとの精神疾患や生活スタイルに合うサポートを受けられます。「治療をしたいけど不安で動けない」「自分のペースで治療したい」という方は、訪問看護の利用も検討してみましょう。



関連記事:精神科の訪問看護を受けるには?対象者と利用の流れを解説!


なぜ精神疾患になるのか理解することが大切です

精神疾患を予防・治療するためには「なぜ精神疾患になるのか」「自分がどのようなストレスや不安を抱えているのか」を知ることが大切です。原因となるストレスや不安を回避・解消し、精神疾患と上手に向き合いましょう。

「日常生活に不安がある」「身近な誰かに相談しながら精神疾患と向き合いたい」という方は、ぜひ一度訪問看護の利用を検討してみてください。
『訪問看護ステーションくるみ』では、利用者さま一人ひとりに合った支援や看護を提供しています。
ご質問がある方は、ぜひこちらからお問い合わせください。

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