大阪市全域を訪問区域とする『訪問看護ステーションくるみ』の代表、濱脇直行が綴る『専務エッセイ』第●弾!
どうもこんにちは。
専務の濱脇です。
最近はめっきり暖かくなりましたね。ただ、そろそろ梅雨の話も出てくる頃。秋もそうですが、春もお天気は変わりやすいですね。
体調を崩さないように、自分のペースを守っていきましょう。
さて今回は、少し前に聴いていたMr.Childrenの「GIFT」から、柄にもなくいろいろ考えたことがあったので、コラムにしてみました。
ごゆるりとお楽しみください。
大阪市、寝屋川市、守口市、
門真市、大東市、枚方市全域対象
“精神科に特化”した
訪問看護ステーション
「くるみ」
平日・土曜・祝日 9:00〜18:00
【日曜・お盆・年末年始休み】
※訪問は20時まで
対応させていただいております。
白か黒かで決められない日常
このタイトルにしたのは、「GIFT」の歌詞の中にある
「白か黒で答えろという難題を突きつけられ…」という一節がきっかけです。
確かに、世の中には白か黒かで、はっきりさせたがる空気がありますよね。
正しいか間違っているか、強いか弱いか、頑張っているか甘えているか。
線が引けると、少し安心する。
答えが一つに見えるから、わかりやすい。
でも、実際に生きている私たちの日常って、そんなにきれいに仕分けできるものじゃないと思うんです。
ミスチルの「GIFT」を聴くたびに思うのは、
人は何かの基準で優劣をつけられるために生きているわけじゃない、ということです。
誰かより上とか、誰かよりちゃんとしているとか、そういうことで価値が決まるものでもない。
うまく言えないこともたくさんあるし、うまくできない日なんていくらでもある。
でも、その人にしかない重みや、その人にしか出せない魅力、手渡せるものがあると思うんですよね。
見えているものだけではわからない
日々の暮らしの中でも同じです。
朝から「よしやるぞ」と動ける日もあれば、「しんどいなあ」と感じる日もある。
普通に話せる日もあれば、ひと言返すことすらしんどい日もあるし、人に会いたくない日もある。
私も、周囲からは明るく見られることが多いんですが、根はわりと根暗です(笑)。
ただ、人と話すことはできるし、わいわいもできます。
だから「社交的な根暗」と言われたりもします。
つまり、外から見えている部分だけでは、その人の状態なんてなかなかわからないということなんですよね。
見えるところだけ切り取れば、
「元気そうやな」「できてるやん」「前より良くなってるやん」と言えてしまう。
でも本人の中では、昨日より今日のほうが、やっとの思いで立っていることだってあります。
だからこそ私は、白と黒で決めようとする言葉には、少し慎重でいたいと思っています。
できている・できていない、正しい・間違っている。
そうやって並べると話は早いですが、その中でこぼれ落ちていくものもたくさんあります。
人の苦しさは、テストのように丸つけできるものではありません。
むしろ、丸つけできないからこそ、その人のそばにいる意味があるんだと思います。
それでも人に手渡せるもの
私が思うに、「GIFT」がいい理由は、無理に前向き一色にしないところです。
ただ明るく励ますのではなく、迷いや弱さ、傷を抱えたままでも、
「それでもあなたにはあなたの意味がある」と伝えてくれる。
きれいごとではない強さ、そんなものを感じます。
SNSやメディアでは、うまくいっている人、乗り越えた人、整理された言葉が目立ちやすいですよね。
でも実際は、整理なんてつかないまま一日が終わることのほうが多いんじゃないでしょうか。
私も、モヤモヤしたまま「あー今日も終わった」と思う日、普通にあります。
白か黒かで決められないことは、逃げているわけではなく、
「簡単に片づけない」ということなんだと思います。
相手のしんどさを、わかったつもりで処理しないこと。
自分の中にある矛盾も、なかったことにしないこと。
しんどいのに笑ってしまうこともあるし、恵まれているのに満たされないこともある。
感謝しているのに腹が立つことだってあるし、進みたいのに立ち止まりたくなることもある。
人はそういう相反するものを抱えながら生きているんだと思います。
だから、誰かに手渡せるものは、立派な答えでなくてもいい。
正論でも、完璧な励ましでもなくていい。
「簡単には決めつけませんよ」という態度だけで、少し救われることもあると思うんです。
言葉にならなくてもいい。 白とも黒とも言えなくてもいい。
そうやって受け止めてもらえるだけで、呼吸が楽になることもあるし、体が軽くなることもある。
さいごに
世の中は、わかりやすさや結論を求める場面が多いと感じます。
でも、人のこころや人生は、そんなに急いで答えを出すものではないと思います。
評価されるための生き方よりも、自分の手の中にあるものを確かめながら生きることのほうが大切な気がします。
白か黒かで決められないからこそ、人は悩み、迷い、立ち止まる。 その過程すべてが、その人の大事な一部なんだと思います。
きれいに答えが出ない日なんてたくさんあります。 むしろ、出ない日のほうが多いかもしれませんね。
それでも人は、何かを抱えながら誰かに出会い、言葉を交わして、今日を歩いていく。
そんな不器用さも含めて、生きることそのものが、誰かへのGIFTなのかもしれません。
よかったら、ミスチルの「GIFT」聴いてみてください。 では、今日はこの辺で。