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【専務エッセイ】Vol.76 年取るとイライラするってほんま?

くるみの社長エッセイハムさんシリーズ精神科訪問看護とは

大阪市全域を訪問区域とする『訪問看護ステーションくるみ』の代表、濱脇直行が綴る『専務エッセイ』第76弾!

 

こんにちは。
コラムのネタが最近なくなってきて、搾り出している専務の濱脇です。

三寒四温とは言いますが、最近は寒暖差がひどくて体がしんどいですね。
そんなことを思いながら、「なんでこのタイトル?」と思われたかもしれません。
実はたまたま経営陣でこういう話になりまして、「ちゃんと考えてみたら面白いんじゃないか」と思ってコラムにしてみました。

では、本日もごゆるりとお付き合いください。

最近ふと思うんですよね。
なんか、イライラすること増えたなあって。

よく言うじゃないですか。
「年を取るとイライラしやすくなる」って。あれ、ほんまなんですかね? というのが、今回のお話です。

もちろん人によるとは思うんですよ。
年齢を重ねてもずっと穏やかな人もいますし、若くてもずっと怒っている人もいる。

けれど、自分に置き換えて考えたときに、昔より“イライラまでの距離”が短くなっている気はするんですよね。

 

大阪市、寝屋川市、守口市、
門真市、大東市、枚方市全域対象

“精神科に特化”した
訪問看護ステーション
「くるみ」

06-6105-1756 06-6105-1756

平日・土曜・祝日 9:00〜18:00 
【日曜・お盆・年末年始休み】

※訪問は20時まで
対応させていただいております。

 

「余裕」が減ると、人はイライラしやすくなる

たとえば、誰かのちょっとした言い方とか。
本当に小さいことなんですけど、

「いや、それ今言う?」
「なんでそんな言い方になるん?」

みたいに、心の中で引っかかることが確実に増えている感じがします。

別にその場で怒鳴るわけではないですし、なんなら怒った顔すら出さないことも多いです。
一応、大人なんでね、飲み込みます。
けれど、飲み込んでいるだけで、ちゃんと心は反応しているんですよね。

あとからふと思うんです。
「あれ、俺こんなんでイライラするタイプやったっけな?」って。

若い頃は、もう少し雑に流せていた気がします。嫌なことがあっても、寝たら結構どうでもよくなっていたというか。「まあええか」で終わることも多かったんですよね。

でも今は、なんか残るんです。
大きくではないんですけど、どこかにちょっとだけ残る。

私は今年で47歳になる、いわゆる“おじさん”です。
これ、多分ですけど、体力と気力の問題も大きいんやと思うんですよね。

若い頃って、多少寝不足でも何とかなったじゃないですか。忙しくても勢いで乗り切れたし、回復も早かった。
でも年齢を重ねると、疲れがちゃんと残るんです。
ほんま、びっくりするくらいちゃんと残るんです(笑)。

寝ても完全には戻らない日もあります。

朝起きた時点で、
「うそやん、もうしんどいし……」
って日が、まあまああります。

そういうときって、当然のように人に優しくする余裕も減りますよね。

機嫌が悪いというより、単純に余裕がない。
人って案外、性格が悪いというより“余裕不足”なだけのことも多いんじゃないかなと思います。

お腹が空いているとき、寝不足のとき、予定が詰まっているとき、頭の中が考え事でいっぱいなとき。
そんなときに誰かの一言をスッと流せるかと言われたら、そりゃ難しいこともあります。

こう考えると、「年を取ってイライラする」というより「年を取って余裕の作り方が変わってきた」というほうが近いのかもしれませんね。

 

「自分の普通」がイライラを生むこともある

年齢を重ねると、経験も増えます。
できることも増えるし、任されることも増える。

そうすると、自分の中に“普通”ができてくるんですよね。

「普通こうするやろ」
「それは先に言っとくべきやろ」
「そこは気づいてや……」

みたいな感覚です。
でも、ちょっと考えると、この「普通」って結構厄介なんですよね。自分の中では普通でも、相手にとっては普通じゃないこともある。

頭ではわかっているんです。
わかっているんですけど、その場になると「なんでわからんの?」が先に出てしまうことがある。
多分これが、イライラの正体のひとつなんやろうなと思います。

相手が悪いというより、自分の中の基準が少し硬くなっているんでしょうね。
年齢を重ねると、自分なりの段取りや正しさ、こだわりみたいなものも増えていく。
それに合わないものを見ると、つい反応してしまう。

……これを書きながら、自分でも耳が痛いんですけどね(笑)。

 

怒りの奥にあるもの

精神の訪問看護をしていると、怒りって単純じゃないなと思うことが多いんです。

怒っているように見える人でも、よく話を聞いていくと、本当は不安だったりする。
強い言葉を使っているけど、本当は困っていたりする。
誰かを責めているように見えて、実は自分がしんどくてどうにもならない。

そういうことって、ほんまによくあります。

怒りって、表に出てくるときは強いんですけど、その奥には弱さみたいなものが隠れていることが多いんですよね。
これは利用者さんだけの話ではなく、自分にも同じことが言えると思っています。

イライラしているときって、ただ腹が立っているだけじゃないのかもしれない。
疲れている、不安がある、焦っている、思いどおりに進まなくて少し傷ついている。

そういうものが混ざって、「イライラ」という形で出ているだけなのかもしれません。

 

さいごに

こうやって少し紐解いて考えてみると、年齢だけの問題ではないんでしょうね。

いろんな状態や状況が重なって、人はイライラしやすくなる。
イライラすること自体は、仕方ない。
でも、それをどう扱うかは自分の責任なんやと思います。

そんなときに、ちょっと黙ってみるとか、謝ってみるとか、人に話してみるとか。
そういう“普通のこと”をちゃんとできるかどうかが、年齢を重ねるほど大事になるのかもしれません。

イライラしない人になるのは難しい。というか、多分ほぼ無理です(笑)。

けれど、「今ちょっと余裕ないな」って、自分で気づけるくらいではいたいなと思います。……できるかな、汗。

年を取るって、多分そういうことも含めて、自分との付き合い方を覚えていくことなんやろうなと思います。

ちょっと長くなりましたが、今日はこの辺で。

この記事を書いた人

濱𦚰直行

株式会社Make Care 専務取締役COO

濱𦚰 直行

看護師

オペ看護師としての豊富な経験を活かし、精神科訪問看護の現場へ。地域密着型のケアと現場主義を貫く実践派。石森・中野とともに株式会社Make Careを創業し、現在は訪問看護ステーションくるみの統括責任者として、現場支援と組織運営の両立に挑んでいる。

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