【社長エッセイ】Vol.19　訪問看護ステーションくるみを立ち上げるにあたって改めて知った自分の一面

大阪市全域を訪問区域とする『訪問看護ステーションくるみ』の代表、中野誠子が綴る『社長エッセイ』第19弾！

 

寒いのが大好きで雪も大好きでしたが、自分で運転するようになってから雪が怖くなった中野です。

今日は『訪問看護ステーションくるみを立ち上げるにあたって改めて知った自分の一面』について書いていこうと思います。

この歳になっても自分の知らない一面を知ることができると思うと、新しいことをはじめるって、いろんなことが知れるいい機会だなぁと改めて思います。

では具体的に、どんなことを知ることができたのかというと……

 

まず一つ目は「自分の視野の狭さ」です。

くるみを立ち上げる前は、病院や施設、学校で働いてきました。

会社員として毎日看護や教育を行い、社会人経験もそれなりに長く積んできたはずなのですが……

くるみを立ち上げることになってふと考えたとき、「会社組織」について何も知らない自分に気づきました。

 

「病院ではどうだったっけ？」と考えるのですが、思い出せるのは必死に「看護」をしていた自分。

きっと、この歳まで、目の前に与えられたことに必死になってしまっていたり、苦手なことや難しいことには見て見ぬふりをしてしまったりしていたせいです。

これを書きながらふと思い出したのですが、認定看護師の資格をとるときに、講習で組織論の話をしている先生がいました。

そのときに考えてたはずなんですけど……なんか他人事、自分事にはなっていなかったんでしょうね。反省です。

 

それでも、今まで「目の前に与えられたことに必死になってきた」自分だからこそ、立ち上げのときも一つひとつのことを必死に考えることができると思っていました。

でもそれは、関連させて考えていると思っていただけでした。

視野が狭いからこそよく言えば深く考えることはできます。

しかし社長となるとそういうわけにはいきません。

でもこの自分も自分なので否定することなく受け入れます。

そして視野が広くなるように関わる皆さんのいいところを盗み、日々成長しようと思って今も生きています。

 

二つ目は「思っているより柔軟性がある」ということです。

私自身、自分は頑固だと思っていて、考えて行動するときも自分自身の信念を曲げないぞ！　と思って行動してきました。

立ち上げにあたり話をしている中で「誠子さんは柔軟に考え変えることができるね」と言われました。

「え？　そうなの？」と驚きました。

よく考えてみると「やれる？」と考えるより、「やらなしゃーないやん」と考えを変えて、話していた気がします。

 

看護師は自己犠牲の精神が多いと言います。

私もその部分が多いのかもしれません。

でもすべてにおいて、「やらなしゃーない」と思っているわけではありません。

ビジョンが見えて、未来が見えていることに関しては、今自分が頑張ろうと思っているのだと思います。

楽観的な性格がいい影響を及ぼしていますね。

 

立ち上げようと思って準備をしている期間から今まで、私たち３人は毎日会議を2時間ほど行っています。

毎日そんなに話し合うことある？　と思われるかもしれませんが、あるんです。

一人で経営してるわけではありません。

３人、考え方も違います。

頭の中まで見れないからこそ、話さないといけないと思っていて、この毎日の会議で今でも新しい自分を見つけています。

 

関係性が深いからわかっているだろうと思わない、確認をする、すり合わせをして自分の中にモヤモヤを残さない。

これは共同経営をする上でかなり大きなポイントだと思います。

だからこそ、この達人の言うことなら聴こう、考えようと思える仲間と立ち上げることをお勧めします。

かなりの頻度で喧嘩もしますし、言い合いもします。

意見のぶつかり合いがあります。

この二人だから一緒にやれています。

 

次の会議ではどんな話をしようかなと考えはじめています。

立ち上げはいろんな思いがあり、きっかけもあると思います。

まだまだ新米社長なので大したことも言えませんが、大事なのは「自分を知って変容に対応する力」が重要ではないかと最近感じています。

私は今まで知りませんでしたが、ここの力が大きいようです。

変わることを恐れないということですね。

言い方を変えれば怖いもの知らずです。

 

見えない壁もあれば見えても高い壁もあります。

「高ければ高い壁のほうが登ったとき気持ちいいもんな」

……って、Mr.childrenの皆さまも歌っておられます。

高い壁のほうが実は燃えます。登ってやろうと思います。

最近は壊してやろうとも思います。

 

今まで看護師として「こうしてたから」と、保守的に考え・疑問を抱かず働き続けていました。

自分たちのミッション・ビジョン・バリューを作り、思いを達成し、夢に向かって邁進していきたいと思います。

 

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