訪問看護の利用は、利用者さまやご家族にとって療養する上での大きなサポートとなります。しかし中には、訪問看護の利用をやめたいと感じている方もいるかもしれません。
そこでこの記事では、どのようなときに「訪問看護の利用をやめたい」「訪問看護に来てほしくない」と思うのかをまとめました。さらに、具体的な解決策についても記載しておりますので、ぜひ参考にしてください。
訪問看護の利用をやめたいと思う理由とは?
訪問看護をやめたいと思う理由はさまざまで、利用している方によって違いがあります。
ここでは「訪問看護をやめたい」と思う理由について詳しく見てみましょう。
訪問看護師に不信感がある
訪問看護師の態度や対応が望むものでないとき、利用をやめたいと思うかもしれません。
看護師の言葉遣いが悪い、服装に清潔感を感じないなど、マナーが気になるケースもあるでしょう。不信感からコミュニケーション不足が生じている場合には、要望や不満を伝えることが難しくなり、ストレスの増大につながる恐れもあります。
看護師との信頼関係は、訪問看護の継続に必要な要素の一つといえます。
訪問看護師のケアに満足していない
訪問看護師のケアに満足感を得られない場合にも、利用をやめたいと考えてしまう場合もあるでしょう。理由としては、訪問看護師の経験や知識・技術の不足などが推測できます。
また、ケアの内容が利用者さまやご家族の思い描いていた内容と異なる場合、サービスに満足できないこともあるでしょう。
自宅に他人を入れるのに抵抗がある
利用者さまの中には、自分のプライベートな空間である自宅に他人が入り込むことを嫌う方もいるでしょう。他人が自宅に入ることを、プライバシーの侵害と感じる恐れもあります。
また訪問看護師は、1日に複数の場所を訪問しています。感染症が流行っている時期では特に、訪問看護師がウイルスなどを持ち込むのでは?と不安を感じる方もいるかもしれません。
個人的な理由および家族の事情
訪問看護の利用を家族が手配し、本人がその利用を納得していないケースも考えられます。一方で、家族が訪問看護の利用を知られたくない、訪問看護への対応を負担に感じるケースもあるでしょう。
中には、病状によって利用者さまが拒否するケースや、認知症などで訪問看護の必要性を理解していないケースもあるかもしれません。精神疾患をお持ちの方は、病状の悪化にともない症状や気分にムラが生じる恐れがあります。場合によっては「自宅に誰も来てほしくない」「誰にも会いたくない」と思う日もあるでしょう。
訪問看護の費用が気になる
人によっては、訪問看護の費用が気になり利用をやめたいと考える方もいるでしょう。
訪問看護は、利用者さまの年齢・疾患・状態によって医療保険もしくは介護保険の適応となります。原則、全額負担になるわけではありません。
しかし、訪問回数が増えたり在宅医療に必要なものを購入したりすると費用が気になり、家計に影響を与えてしまうと感じる方もいるでしょう。
「訪問看護の利用をやめたい」と悩んでいる場合の対処法
ここでは「訪問看護の利用をやめたい」「訪問看護に対する不満を解消したい」ときの対処法をいくつかご紹介します。
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担当の訪問看護師へ相談する
訪問看護のサービス内容やケアなど不満を感じる際には、直接看護師に相談してみるとよいでしょう。
ご自身の思いを伝えることで問題点が見つかり、悩みが解決されるかもしれません。
担当医へ相談する
「訪問看護の必要性が理解できない」「家族が訪問看護を嫌がる」などの理由から訪問看護の利用をやめたいと考えているときは、担当の医師への相談をおすすめします。
医師から適切な説明を受けることは、訪問看護の必要性を理解する上で重要といえるでしょう。家族が理解していない場合、医師にて話をしてもらうことで利用者さまの病状も把握できるため、より有効だと考えられます。
ケアマネジャーに相談する
介護保険を利用している方は、ケアマネジャーへの相談も対処法の一つです。
ケアマネジャーは、介護を必要とする方に対して個々のニーズに応じた介護サービスを計画します。サービス開始後は定期的に自宅を訪問しますので、適切なアドバイスを受けられるでしょう。
ほかの訪問看護ステーションへの移動を検討する
訪問看護ステーションの変更は、抱えていた不満解消につながる場合もあります。訪問看護ステーションごとに、ケアの方法やサービス内容などが多少異なります。中には、特定の分野を専門としている事業所もあるのです。
・精神科特化
・小児看護特化
・ターミナルケア特化
・機能強化、リハビリ特化 など
利用者さまが受けたいサービス内容に強みを持つ訪問看護ステーションの選択が大切です。
訪問看護の利用をやめたいと考えているなら一度ご相談を
現在感じている訪問看護に不満がある場合、その問題点を見極め、適切な対策を講じて実行する必要があるでしょう。
対策法の中には訪問看護をやめず、新しいステーションを探す方法もあります。『訪問看護ステーションくるみ』では、利用者さまとその家族一人ひとりに合った看護やケアをご提案させていただきます。「今の訪問看護に不満がある」とお悩みの方は、ぜひこちらからお問い合わせください。