【社長エッセイ】Vol.32 精神科看護の未来を考えながら動ける会社になりたい
大阪市全域を訪問区域とする『訪問看護ステーションくるみ』の代表、中野誠子が綴る『社長エッセイ』第32弾!
こんにちは。
毎日暑いですね。
「この暑さは一体どういうことでしょうか」
毎日太陽に問い(詰め)つづけていますが、まったく聞く耳を持ってくれず困っている中野です。
さて、これまでは『株式会社MakeCareの目指す先』について、2回に分けてお話ししてきました。
今回はその締めくくりとなるお話を書いていこうかなと思います。
題して『精神科看護の未来を考えながら動ける会社になりたい』。
最後まで読んでいただけるとうれしいです。
2024年1月1日現在、日本の総人口は1億2488万5175人だそうです。
昨年より53万人減ってはいるものの、それでも1億人を超えています。
そのすべての人に共通してもっているものってなんだと思いますか?
それは「こころ」です。
そのこころが揺らぐ事件や事故、災害が毎日どこかで起こっています。
そのなかで皆さんは自分のこころをどう守っていますか?
意識している人、意識していない人、さまざまだと思いますが、人は常々無意識のうちに自分のこころを守ろうとしています。
しかし、どう頑張っても守れないときがあります。
そのときに人はこころの病気になってしまうのです。
もちろん頑張りが足りないわけでもありませんし、誰が悪いわけでもありません。
ただ、病気になってしまうぐらいしんどい状況に置かれている、ということなんです。
病院に行くこともできず、不安ななか一人で耐えてしまう時間があり、周りに促されてやっと病院に行くことができた頃にはもう「こころ」が悲鳴をあげているーー。
現代ではこのように、こころに対しては“病気になってから治療する”という状態になってしまっているのです。
しかし私は、それではいけないと思っています。
みなさん「予防医学」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか?
精神科医療のなかでも「予防」の観点が必要になっていると感じています。
皆さん風邪っぽいかな? って思ったとき、どうしますか?
私は病院に行きたくないからうがい手洗いをして栄養をとったり、少し高い栄養ドリンクを飲んで温まって無理せず寝たりしています。
身体は少ししんどくなると「sign」を出します。
そのsignを見逃さず対処できたら風邪にならないこともあります。
では「こころ」ではどうでしょう?
皆さんはこころが出している「sign」に気づいていますか?
しんどいと言っていても、「仕方ない、今は頑張り時だ」って言いながら、頑張ったり仕方ないと言い聞かせたりしながら頑張ってしまってませんか?
その小さなsignを見逃さずに対処できていることが予防につながります。
たくさんの方に出会い、お話を聞かせてもらった精神科看護師だからこそわかる、その『小さなsignを見つけるお手伝い』をしていきたいと感じています。
具体的に何をするのかというと、精神科の看護師が企業に月に数回お伺いし話を聞く、ということです。
会社の人にも言いにくい……、そんなときに「看護師さんなら話せるかも」と思ってもらえるような場の提供をしていきたいと思っています。
今すぐには難しいかもしれませんが、少し先の未来予防の観点を持ち、精神科看護に一石が投じることができればと感じています。
もう一つの未来としては、くるみをもっと大きくして、くるみで働いた経験のある看護師さんがそのマインドを持って他で働きながら成長することをお手伝いしていきたいです。
くるみでは看護師自身のキャリアを大事にしています。
入社してすぐに聞くことがあります。
「あなたはどんな看護師さんになりたいですか? そのために何をしますか?」
看護師一人ひとりに未来があります。
そのキャリアを形成していくなかで、くるみで学んだことを生かせることができれば、どんな場所にでも「こころ」を見ることができる看護師さんが増えます。
そうすると私も安心して歳をとることができます。
受け身ではなく自分自身の未来に向かって進む看護師さんを育てていけるように、私も日々精進していきたいなと感じています。
最後に、私は精神科の看護が大好きです。
答えが出ないなかで一緒に悩みながら考えられる看護が好きです。
だからこそ看護師さんにはたくさんの経験をしてほしいし、自分を大切にしてほしい。
自分とたくさん向き合って、たくさん悩んでほしいと感じています。
そこに寄り添える会社でありたいです。
与える教育でもない。
自立と自律の意味を正しく解釈し、看護師として自信を持ちながら看護が楽しいと思う看護師さんを増やしたい。
看護師のキャリア教育の概念を壊して変えていきたい、強くそう思っています。
「言霊」は本当にあると思っています。
株式会社Make Careを立ち上げようと思ったあのときから今まで、3人で先を見据えて目標を立てながら会社運営をしています。
そのなかで「こうしたい」と思うことだけではなく、言葉に出すと叶うということを実感しています。
今後ももっと成長していきたい、そして「精神科訪問看護を変えたのは訪問看護ステーションくるみだよね」って言われるようにもっともっと自分たちができることをやっていきたいです。
さあ、次は何書こうかな?何が聞きたいですか?
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