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トラウマとPTSDの違いとは?特徴や共通の症状、対処法を徹底解説

精神科訪問看護とは

悩み

過去の衝撃的な出来事が心に深い傷を残し、その影響が長期間にわたることがあります。このような体験は「トラウマ」と呼ばれますが、場合によっては、心的外傷後ストレス障害(PTSD)に発展することもあります。本記事では、トラウマとPTSDの違い、共通する症状、そしてそれらの対処法について詳しく解説します。あなたや身近な人がこのような問題に直面している場合、適切な知識を持つことが重要です。

トラウマやPTSDは、正しい理解と適切な支援によって、心の負担を和らげることができます。訪問看護ステーションくるみでは、一人ひとりの状態や生活背景に寄り添いながら、無理のないペースで心のケアをサポートしています。「一人で抱え込むのがつらい」と感じたら、まずはお気軽にご相談ください。

大阪市、寝屋川市、守口市、
門真市、大東市、枚方市全域対象

“精神科に特化”した
訪問看護ステーション
「くるみ」

06-6105-1756 06-6105-1756

平日・土曜・祝日 9:00〜18:00 
【日曜・お盆・年末年始休み】

※訪問は20時まで
対応させていただいております。

PTSDとは何か?

1.PTSDとは何か?

PTSD(心的外傷後ストレス障害)とは、衝撃的な出来事や強い恐怖を感じる体験により、心に深い傷を負うことで発症する精神疾患です。この疾患は、過去の出来事が繰り返し思い出される、避けられない恐怖感、感情の麻痺、そして社会生活に影響を与えるほどの深刻な症状を特徴とします。PTSDは、トラウマ体験が長期間にわたって精神に影響を及ぼすことにより発症します。

PTSDの定義

PTSDは、生命や身体の安全を脅かす出来事を経験した後に発症する精神疾患です。米国精神医学会の診断基準DSM-5によれば、実際に危険に直面した体験や、それを目撃した場合でも発症する可能性があります。症状は数週間から数か月後に現れることもあり、放置すると慢性化し生活の質を大きく損ないます。正確な定義を理解することで、他のストレス関連疾患と区別しやすくなります。

PTSDの症状

PTSDの症状は大きく4つに分類され、日常生活や対人関係に深刻な影響を与えます。代表的なのは「再体験」「回避」「過覚醒」「否定的な認知や感情の変化」です。これらは単なる一時的な不安反応ではなく、持続的に心身を蝕む特徴があります。それぞれの症状を具体的に把握することが、早期発見と治療につながります。

再体験症状

再体験とは、過去のトラウマ体験が繰り返し意識に浮かび、現実のように感じられる症状です。悪夢やフラッシュバックとして現れることが多く、本人の意思に反して記憶がよみがえるため強い恐怖や無力感を伴います。再体験が起きると集中力や睡眠に支障をきたし、日常生活に大きな負担を与えます。

回避症状

回避症状は、トラウマを思い出させる状況や場所、人との接触を避ける行動として現れます。たとえば事故に遭った道路を通らない、事件を思い出す映像や会話を避けるなどです。回避は一時的に安心感を得られますが、長期的には社会生活の制限や孤立を招くため、問題が深刻化する原因となります。

過覚醒症状

過覚醒症状は、常に神経が張り詰めた状態が続き、落ち着くことができない特徴があります。些細な音に驚いたり、眠りが浅く不眠に悩むことが多いです。また集中力の低下や怒りやすさが目立ち、人間関係にも悪影響を及ぼします。心身の疲労が積み重なり、仕事や学業に支障をきたすことも少なくありません。

否定的な認知や感情の変化

PTSDでは自分や周囲に対する認知が歪み、無力感や罪悪感を強く抱くことがあります。「自分のせいで起きた」「誰も信じられない」といった否定的な考えにとらわれると、社会的なつながりが失われやすくなります。感情の幅も狭まり、喜びや安心を感じにくくなるため、孤立感や抑うつの悪化につながります。

関連記事:PTSDの人にどう声をかけたらいい?関わり方と訪問看護利用をおすすめする理由を解説!

トラウマとは何か?

トラウマは心に深い傷を残す体験を指し、心理的な影響が長期的に続くことがあります。必ずしもすべての人がPTSDを発症するわけではありませんが、生活や心身の健康に影響を及ぼす可能性があるため、正しく理解することが重要です。

トラウマの定義

トラウマとは、極度の恐怖や無力感を伴う出来事によって生じる心的外傷です。戦争や災害、虐待、事故などが代表例ですが、個人の受け止め方によってもトラウマとなり得ます。脳が強いストレスを処理できずに固着し、繰り返し思い出されることで心理的苦痛を引き起こします。

トラウマの症状

トラウマを抱えた人は、不安感や過敏さ、気分の落ち込みなどの症状を示すことがあります。眠れない、物事に集中できないといった身体的反応も見られます。症状の強さは人それぞれですが、日常生活や人間関係に影響を与える点は共通しています。早期の理解と支援が重要です。

トラウマの種類

トラウマには種類があり、分類によって対応法が異なります。単回性トラウマは事故や災害など一度きりの出来事によるものです。複雑性トラウマは長期にわたる虐待や暴力など継続的体験に由来します。発達性トラウマは幼少期に繰り返し受けた不適切な養育環境で形成されるケースです。

関連記事:トラウマがある人の特徴とは?心理的サインと回復への道筋

トラウマとPTSDの違いと共通点

トラウマとPTSDの違いを徹底比較

トラウマとは

定義:個人が対処できないほどの強いストレスや恐怖を感じた出来事によって生じる心の傷。

症状:一時的な不安、睡眠障害、フラッシュバックなど。

持続性:時間の経過とともに軽減することが多い。

PTSDとは

定義:トラウマ体験後、1か月以上にわたり症状が持続し、日常生活に深刻な影響を及ぼす精神疾患。

症状:強烈なフラッシュバック、過覚醒、回避行動、感情の麻痺など。

持続性:適切な治療が必要で、放置すると慢性化する可能性がある。

 トラウマとPTSDの症状について解説

トラウマとは、過去に経験したつらい出来事や体験が心に深い傷を残し、感情や行動に長期間影響を与える状態を指します。これには、地震や台風などの単回性トラウマと、日常的に繰り返される暴力やいじめといった慢性反復性トラウマがあります。

一方、PTSDは、トラウマ体験の影響が長期にわたり、通常の生活を続けることが困難になる状態です。具体的には、以下のような症状が見られます。

過去の辛い出来事が突然思い出される:日常生活の中で突然、過去の恐怖や苦痛が思い出され、その時の感情が蘇ることがあります。これにより、不安や恐怖感が強まり、精神的な安定が崩れます。

・過敏な状態が続く:常に神経が張り詰め、リラックスできない状態が続きます。これは、睡眠障害や集中力の低下などを引き起こします。

・辛い体験を避ける:過去のトラウマを思い出さないよう、関連する場所や出来事を避ける行動をとります。これが社会生活に支障をきたすこともあります。

・感情や感覚が麻痺する:過去のトラウマ体験によって、感情が鈍化し、周囲に対する興味や関心を失うことがあります。愛情や信頼感の喪失もこの症状に含まれます。

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トラウマは後遺障害には該当しない

トラウマは強いショック体験により一時的に心身へ影響を与えるものですが、基本的には治療や時間の経過で回復が期待できます。そのため、自動車事故の際に認定される自賠責保険の後遺障害には該当しません。

トラウマは心理的反応として誰にでも起こり得るもので、後遺症として扱われることは通常ありません。しかし、トラウマが長期化してPTSDへ進展した場合は事情が異なります。PTSDは慢性的な症状が続き、働くことが難しくなったり、日常生活に深刻な支障をきたす可能性があります。このような場合には、後遺障害として認定されるケースもあり、トラウマとPTSDを区別して理解することが重要です。

PTSDやトラウマにつながりやすい体験とは

PTSDやトラウマは、特別な出来事を経験した人だけに起こるものではありません。日常の中で起きた出来事でも、心に強い恐怖や無力感が刻まれることで、長期間にわたり影響を及ぼすことがあります。ここでは、PTSDやトラウマのきっかけになりやすい代表的な体験について紹介します。

幼少期の暴力や過度な叱責などの体験

子どもの頃に受けた身体的・精神的な虐待や、強い否定を伴う関わりは、心の安全感を大きく揺るがします。成長過程にある子どもは、出来事を客観的に整理する力が十分でないため、「自分が悪いから起きた」と受け止めてしまいがちです。

その結果、大人になってからも不安感や自己否定、対人関係の困難さとして表面化することがあります。本人が「もう終わったこと」と思っていても、無意識の反応としてトラウマが残るケースも少なくありません。

大きな災害や突然の事故に直面した経験

地震や豪雨などの自然災害、予期せぬ事故は、命の危険を強く感じる体験です。逃げ場のない恐怖や、状況をコントロールできない感覚は、心に深い衝撃を残します。

災害後に、音や揺れに過敏になる、当時の光景が突然よみがえるといった症状が出ることもあります。時間が経っても不安が続く場合、それは「弱さ」ではなく、心が必死に自分を守ろうとしている反応だと考えられています。

家族や大切な人を失ったときの強い喪失体験

身近な人の死は、人生観や価値観を大きく揺さぶる出来事です。特に突然の別れや、十分に気持ちを整理できないままの死別は、強い悲しみや後悔、罪悪感を伴うことがあります。

その感情が心の中で処理しきれないまま残ると、日常生活の中でふとした瞬間に思い出され、気持ちが不安定になることもあります。悲嘆反応が長引く場合、トラウマとして心に影響を与えている可能性も考えられます。

PTSDを改善する治療法

薬物療法

・抗うつ薬
気分の落ち込みや恐怖感を軽減するために使用されます。

・抗不安薬
不安や緊張を和らげる効果があります。

・気分安定薬
感情の揺れを抑えることができます。

PTSDに対する薬物療法は、根本的な治療を目指すものではなく、症状に応じて適切に使用することで症状を軽減することを目的としています。場合によっては、薬物療法だけで症状が改善し、日常生活を取り戻すことが可能です。

しかし、薬物療法だけではすべての症状に対処できないこともあります。そのような場合には、心理療法を併用して治療を進めることが効果的です。

心理療法

認知行動療法

認知行動療法では、物事の捉え方や思考パターンを見直し、バランスの取れた考え方に導くことを目指します。PTSDによって認知の歪みが生じると、現実とのギャップが発生することがあります。この治療法では、そのギャップを解消し、現実に即した認知を形成することが重要です。

力動的精神療法

力動的精神療法は、患者が自分の感情や行動を深く理解し、自分らしい生き方を模索することを目的としています。セラピストとの対話を通じて、過去の経験や現在の問題に対する理解を深め、それが現在の感情や行動にどう影響しているのかを分析します。そして、患者がより自分らしい生き方を実現するための方法を共に考えていきます。

この療法は通常、週に1回程度のセッションで行われますが、問題が複雑な場合には、より頻繁にセッションを行うこともあります。

参照:こころの情報サイト「PTSD」
参照:日本女性心身医学会「心的外傷後ストレス PTSD」

PTSDと合併する精神疾患

6. PTSDと合併する精神疾患

PTSDは単独で存在するとは限らず、他の精神疾患を併発するケースも多いです。合併症は治療を複雑にし、回復を遅らせる要因になります。

うつ病

PTSD患者の多くは抑うつ症状を伴います。無力感や否定的な認知が強まることで、意欲の低下や自殺念慮に至ることもあります。うつ病の併発は早期発見が重要で、適切な治療により改善が期待できます。

依存症

アルコールや薬物に頼ることで苦痛を和らげようとする人もいます。しかし依存症は症状を悪化させ、社会生活への影響も大きくなります。医療機関と連携し、依存行動を減らすサポートが必要です。

睡眠障害

フラッシュバックや過覚醒による不眠はPTSDの代表的な症状です。睡眠の質が低下すると心身の回復力が落ち、悪循環を招きます。薬物療法と認知行動療法を組み合わせることで改善が図られることがあります。

医療機関や薬の重要性、日常生活で気をつけるべきこと

PTSDの治療には、早期の専門医療機関への受診が重要です。診断を受けることで、適切な治療法が選択され、症状の悪化を防ぐことができます。また、薬物療法によって感情やストレス反応がコントロールされ、生活の質が向上します。

日常生活では、ストレス管理が不可欠です。適度な運動や趣味を取り入れ、気分転換を図ることが大切です。十分な睡眠とバランスの取れた食生活も、精神的な安定に寄与します。

関連記事:PTSDの治し方は?PTSDの治療と訪問看護を利用するメリットを解説

PTSDやトラウマと向き合うためのケアの考え方

PTSDやトラウマを完全に「消す」ことは簡単ではありませんが、心への負担を和らげ、少しずつ回復に向かうための方法はあります。大切なのは、無理に気持ちを押さえ込まず、自分の状態に合った対策を選ぶことです。

ここでは、PTSDやトラウマの緩和につながる基本的な考え方をご紹介します。

強い出来事のあとに心と体を落ち着かせる関わり

つらい体験をした直後は、心も体も強い緊張状態にあります。この時期に大切なのは、「安全である」「一人ではない」と感じられる環境を整えることです。安心できる人の存在や、落ち着いた空間で過ごす時間は、心の防御反応を和らげる助けになります。

無理に出来事を思い出させたり、気持ちを言葉にさせたりする必要はありません。まずは安心感を積み重ねることが、回復への第一歩になります。

つらい記憶と少しずつ距離を取りながら整理する

時間が経ち、心に余裕が出てきた段階では、体験した出来事を自分なりに整理していくことが回復につながる場合があります。ただし、無理に向き合う必要はなく、ペースは人それぞれです。信頼できる支援者や専門職と一緒に振り返ることで、「あのときの自分は必死だった」「感じていた恐怖は自然なものだった」と捉え直せることもあります。

体験を見つめ直すことは、過去に縛られすぎず、今の生活を大切にするためのプロセスといえるでしょう。

PTSD治療における訪問看護の有用性

訪問看護は、PTSD患者に対するきめ細やかなサポートを提供します。看護師が定期的に自宅を訪問し、日常生活でのストレス管理や症状のモニタリングを行うことで、患者の回復を支援します。また、訪問看護により、患者が自宅で安心して過ごせる環境が整い、長期的な治療の効果が期待されます。

「訪問看護ステーションくるみ」は、精神科に特化した訪問看護ステーションです。地域の福祉施設や行政と連携を図り、利用者さまとその家族に寄り添ったサポートを提供いたします。
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この記事を監修した人

石飛美春

株式会社Make Care Webクリエイター

石飛 美春

看護師 / Webクリエイター

看護師として臨床を経験後、一度Web業界に転身。ものづくりの楽しさを知る一方で、やはり人と関わる現場に戻りたいという想いから、訪問看護ステーションくるみに入職。現在は訪問業務とあわせて、Web制作の経験を活かし、HPやSNSの更新を担当している。

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