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【社長エッセイ】Vol.35 看護師スイッチ

2024.09.04 くるみの社長エッセイ精神科訪問看護とは誠子さんシリーズ

大阪市全域を訪問区域とする『訪問看護ステーションくるみ』の代表、中野誠子が綴る『社長エッセイ』第35弾!

 

超ノロノロ台風10号「サンサン」、たいへんでしたね。

当初予測されていた進路や速度が大幅に変わったり、日本各地で大雨や交通機関に影響を及ぼしたり……。

くるみでも職員内で情報を共有し合い、警戒をしていましたが、なかなか定まらない予報と「サンサン」のジョギング並みのスピードと勢力に翻弄されて、ぐったりな中野です。

 

さて、今回のテーマ『看護師スイッチ』です。

これが何かわかる方はいますでしょうか?

 

看護師として働くには、自分のなかで準備が必要です。

それを私は「看護師スイッチ」と呼んでいます。

看護師スイッチがなかった頃の中野誠子がどんな人間なのかをお話ししたあと、看護師スイッチができたきっかけ、そして看護師スイッチを入れて働く私について、お話ししていこうと思います。

 

まずは看護師スイッチがなかった頃、素の中野誠子のお話です。

幼少期はリカちゃん人形などで一人で遊ぶことが多い子どもでした。

大人になってもその傾向は変わらず、一人で遊べるゲームに没頭していきます。

モンスターハンターやドラクエ、ファイナルファンタジーなど、一人で黙々とプレイするのが好きです。

ゲームに集中しすぎて食事を忘れることもよくあります。

小さい頃はゲームを禁止されていたので、その反動でしょうか。大人になってからかなりハマりました。

 

そしてもう一つ、私は料理をすることが大好きです。

料理が好きな理由は、実はゲームと一緒で無心になれるからです。

おいしいものを食べているときって幸せじゃないですか?

それを大好きな自分の家で、おいしいものを食べられるなんて、私にとっては幸せの極み。

 

そうです。

ここまで読んでいただければ、皆さんお気づきだと思いますが、私はインドア派です。

家で過ごすことが大好きな私は、一人で時間を潰すのが得意です。

そのためあまりコミュニケーションは得意ではありません。

なぜ看護師になろうと思ったのだろうか? と自分でも疑うぐらい、コミュニケーション力がありません。

 

そんな私が半ば勢いで看護学校を受験し、合格してしまった……。

その後苦労したのはやっぱりコミュニケーション面でした。

 

地元の中学から同じ看護学校に一緒に行ったのが二人。

その子とも尞もクラスも離れて本当に一人。

鹿児島の学校だったため、言葉のニュアンスも微妙に違うし、地元の子と仲良く話している子が多いなか、どうしたらいいんだろう……と、困っていました。

そんな私だったのですが、先生に目をつけられていたのか……先生の指名でクラスの役員や寮長などさまざまな役割を与えてもらったことが人前で話すきっかけになっていたと思います。

 

高校時代の私にとって、人前で話をするなんて前代未聞。緊張しまくりでした。

でも周りの方たちの支えで少しずつ慣れて、話せるようになってきました。

役員をやっててよかったと思うことは、みんなから話しかけてもらえることです。

自分から話すことが苦手だった私は、話しかけてもらうことでようやく少しずつ話せるようになっていったのです。

 

それが一方実習では、最初から患者さんとスムーズに話すことができていました。

先生は褒めてくれたのと同時に、「どうして患者さんとなら話せるの?」と。

言われた直後は、自分でもよくわかりませんでした。

その後一生懸命考えて出た答えは、「立場が看護学生だから?」。

看護学生であること、目の前の患者さんと向き合って、看護をしていくことで成り立っているのかもしれない、と思いました。

 

それから私は勉強そすること、準備をすること、白衣を着ることで「看護師スイッチ」を入れて臨床に立つようになりました。

看護師スイッチを入れてから他者と関わると、まるで自分じゃないぐらいいろんなことができます。

それは準備をしているおかげなのかもしれません。

 

今これを読んでる方のなかに、看護学生さんや看護師を目指している方がいるかもしれません。

その方たちに言いたいのは、まず今の自分を知ること、そして看護師になるために何が足りないのかを知り、勉強をすること。

足りないものは足せます。

足して、準備をして、白衣を着て患者さんと向き合ってみてください。

多分うまくはいきません。

でも、それでいいんです。

うまくいかないからこそまた学習を深めることができる。

探求していくのです。

「できない」のではなく「できるようになるために、まず自分に何ができるのかを常に考えて努力をする」ことが大事です。

それが私が言う「準備」です。

 

私にとって看護師スイッチは必要不可欠です。

看護師であるうえでもそうですけど、看護師スイッチを切って素の中野誠子でいる時間も同じぐらい大事にしています。

自分を大事にすることが対象を大事にすることにつながる。

これを書きながら看護師としてまたいろんな気づきがありました。

 

皆さんのスイッチはどこにありますか?

自分を大事に、職業人としての自分も大事に、周りも大事にしていくことで優しい世界が広がればいいなと思う今日この頃です。

次は何書こうかなー。ではまた。

 

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