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産後うつになりやすい年齢や時期とは?早くに対処する方法やポイントも解説

2024.10.10 精神科訪問看護とは

産後うつは、出産後の女性の約1割に発症するといわれています。
発症すると意欲の低下や気分の落ち込みが見られ、育児や家事に影響が出るケースも。そのため、なるべく発症を予防することが大切です。

産後うつには「なりやすい年齢や時期」があり、理解しておくことで予防や早期発見に役立つでしょう。

この記事では、産後うつになりやすい年齢や時期、特徴などを解説します。
発症時に早めに対処するためのポイントも解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。


産後うつになりやすい年齢や時期とは?

産後うつは出産後の女性なら誰でも発症する可能性がありますが、特に発症しやすい年齢や時期があります。
この章では、産後うつになりやすい年齢と時期を詳しく解説します。


産後うつになりやすい年齢

出産時の年齢が25歳以下の方は、産後うつになる可能性が高くなります。
ある研究結果では、産後うつの3ヶ月累計発生率は、25歳以下が最も高く2割を超えているとのことです。
一方で、35歳以上の高齢出産でも発症しやすくなるといわれています。

年齢によって産後うつの発症リスクが変わる原因は、詳しくわかっていません。
ただし、女性は年齢と共にホルモンバランスが変化し、精神疾患にかかりやすくなるといわれています。

産後うつになりやすい年齢の方は、育児のストレスや疲れを溜めないようにし、発症を予防しましょう。



参照:国立大学法人 浜松医科大学/産後うつの年齢特異的3ヶ月間累積発生率:浜松出生コホ-ト研究


産後うつになりやすい時期

時期としては、産後1週間〜3ヶ月ごろまでが産後うつを発症しやすくなります。
急激に発症する場合もあれば、数ヶ月ほどかけて徐々に症状が出現する場合もあるため、産後は心身の健康状態に気を配ることが大切です。

また、産後女性の30〜50%ほどの方が「マタニティブルーズ」を発症するとされています。そのため、産後の気分障害自体が珍しいわけではありません。
しかし、精神的症状が長引くと重症化し、産後うつを発症するケースもあります。
医師や看護師、パートナーからのサポートを受け、気分の変化に気を配りましょう。



参照:一般社団法人 日本産後ケア協会/出産後の女性の30-50%が経験する?!マタニティブルーズ


産後うつになりやすい人・ならない人の違い

産後うつになるリスクを高める要因は、年齢や時期以外にもさまざまなものがあります。

・パートナーや家族から育児に協力してもらえない
・もともと真面目な性格である
・責任感が強くプレッシャーを感じやすい
・過去にうつ病や精神病になったことがある など

上記のような特徴を持つ方に、年齢や時期などの条件が加わると、より産後うつを発症する確率が高くなるでしょう。

反対に、パートナーや家族から十分なサポートを受けていたり、育児中のストレスや不安をうまく解消できていたりする方は、産後うつを発症するリスクは低いといえます。


産後うつが治るまでの期間を短くするには?

産後うつは、誰でもなりうる状態であり、どれだけ注意していても発症する可能性があります。
気になる症状が見られる場合には、すみやかに対処し、なるべく短い期間で回復に向かうことが大切です。

この章では、産後うつを効率よく治すためのポイントを見ていきましょう。


早めに検査・治療を受ける

産後、精神的に不安定な状態が続いた場合、なるべく早めに検査を受けましょう。

産婦人科や精神科などの医療機関のほか、自治体で実施している産婦健康診査でも検査可能です。
専門医による診察や「エジンバラ産後うつ病質問票」での検査により、産後うつを早い段階で見つけることが重要です。


周りからのサポートを受ける

産後うつの予防と治療には、パートナーや家族からのサポートが必要です。

産後の母親は精神的にも肉体的にも不安定な状態であり、育児のストレスや疲労を減らすには、周囲からのサポートが欠かせません。

産後うつの発症リスクが高い方は、パートナーや家族と協力して産後うつを乗り越えましょう。



関連記事:産後うつの改善に必要な「パートナー支援」とは?夫ができることや支援の学び方を解説


支援センターに相談する

「病院に行くのはちょっと……」とお考えの方は、自治体の支援を受けるのもよいでしょう。
多くの自治体では「こども家庭センター」などの支援センターを設置しています。

支援センターでは、産後うつや育児に関する相談を受け付けており、さまざまなアドバイスを受けることが可能です。
出産前から相談可能なので、産後うつや育児に対して不安がある方は、早いうちから利用してみましょう。



関連記事:産後うつのケアを受けられる「支援センター」とは?地域別の取り組み内容を紹介


産後ケアや訪問看護を利用する

産後ケアや訪問看護などにより、産後のサポートを受けるのも手段の1つです。

宿泊型や通所型の産後ケアを受けることで、育児疲れや心の負担を軽減でき、産後うつの解消に役立ちます。

また訪問看護であれば、産後うつのケアを自宅で受けられます。
「定期的に受診するのが難しい」「育児や症状について気軽に相談できる人がほしい」などの方におすすめです。

健康状態や環境に合わせて、サービスを選ぶとよいでしょう。



関連記事:産後うつで訪問看護は利用できる?受けられるケアやメリットを解説


産後うつになりやすい年齢の方は早めの対策を心掛けよう

産後うつは、年齢や出産後の時期、性格などにより発症するリスクが変化します。
今回ご紹介した産後うつになりやすい条件に当てはまる方は、事前に対策し発症を予防することが大切です。

気になる症状がある方は、早めに治療やケアを受けましょう。
訪問看護の利用を検討中の方は、お気軽に『訪問看護ステーションくるみ』へご相談ください。

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