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流産後に見られるうつ症状とは?メンタルケアの方法や過ごし方を解説

2024.10.14 精神科訪問看護とは

流産のつらさは、経験した方にしかわからないでしょう。初産の方だけでなく、すでにお子さんをお持ちの方でも、その悲しみに変わりはありません。

流産による精神的負担が続くと、うつなどの精神疾患につながるおそれがあります。

この記事では、流産後に起こるうつ症状やその理由、流産後の心身のバランスを整える方法などを解説します。
うつ症状が見られた場合におけるメンタルのコントロール方法にも触れていますので、ぜひ最後までお読みください。


流産の経験はうつ症状を引き起こす原因となる

まずは、なぜ流産がうつを引き起こす原因となるのかを説明します。

妊娠が確認された方のうち、流産率はおよそ10〜15%といわれています。10人のうち1〜2名ほどと考えると、決して低い数字とはいえません。

流産を経験した方は「大切なお子さんがいなくなってしまった」という喪失感を抱いてしまうのではないでしょうか。
悲しみ、怒り、罪悪感、今後の妊娠に対する不安といった、マイナスの感情を持つケースが考えられます。

これらの感情が自分の中で消化できない場合、精神的負担が大きくなります。中には、気分の落ち込みや意欲の低下などの精神的な不調をもたらす場合も。
このような状態は、日常生活に影響を与えるケースもあるため注意が必要です。

参照:MSDマニュアル/流産


流産後はメンタルケアが重要

流産後にうつ症状を引き起こさないためには、心と体のケアが必要です。
特に精神的な側面からのケアは、うつ病の発症リスク軽減につながるでしょう。

では実際に、心と体のケアについてそれぞれ解説します。


心のケア

流産を経験された方は、その原因が自分にあると考える方が多く、自分自身を責めてしまうケースが見られます。流産は誰にでも起こる可能性がありますので、決して罪悪感などを感じる必要はないのです。

流産後の喪失感は、周囲の方にはわからない場合もあります。周りからその感情を理解されず、孤独を感じる方もいるかもしれません。
悲しみや怒り、自責の念などは心の中に抱え込まず、夫など身近な家族に気持ちを伝えましょう。誰かに話すだけでも、心の負担は軽くなります。


体のケア

流産後は、心のケアだけではなく体のケアも大切です。

流産してしまうと、突然の出血、痛みなどを経験する場合があります。妊娠の週数が早ければ体調の回復も早いとされていますが、妊娠前の状態に戻るまでには数ヶ月ほどかかります。
この期間はしっかりと睡眠をとり、体を休めることが大切です。

周囲へのサポートを受けながら、無理せずゆっくり過ごすことを意識しましょう。


うつ症状が見られる場合における流産後の過ごし方

では、うつ症状が見られる場合、流産後をどう過ごせばよいのでしょうか。

流産によるうつ症状は、年月とともに軽減されます。しかし流産後しばらくの間は、精神的負担が大きいこともあり、眠れない、やる気が起こらない、食欲がないなどのうつ症状が現れるケースがあります。

流産後にうつ症状が見られるときは、以下のように過ごしてみましょう。

・悲しみと向き合う
・気分転換を図る
・身近な人の協力を得る
・専門的なサポートを活用する

それぞれの過ごし方のポイントをご紹介します。


悲しみと向き合う

お子さんを亡くしたときに現れる悲しみは、なかなか克服できないかもしれません。

喪失に対する心の反応は、悲嘆反応と呼ばれています。悲嘆からの回復は、悲しみと向き合いそれを受け入れることです。

現実を受け入れるのは、難しいでしょう。しかし、その受容が気持ちを改善し、新しい喜びや生活に希望を求めることにつながるのです。


気分転換を図る

気分転換も、気持ちをコントロールする手助けとなります。リラクゼーションや運動、趣味などで、気分転換を図りましょう。

中には、流産した事実を頭の中でずっと考えてしまう方もいるかもしれません。その場合には、好きなことや趣味に没頭してみましょう。マイナスな考えから頭が離れ、気分転換できます。


身近な人の協力を得る

流産を経験した方はもちろんですが、そのパートナーである夫もつらさを感じている可能性があります。

夫婦ともにつらさを分かち合い、気持ちを理解することが大切です。
お互いに支え合い、悲しみを乗り越えられるよう協力するとよいでしょう。

また、心身の不調を感じている場合には、家族に相談して休息が取れるようサポートしてもらうことも必要です。


専門的なサポートを活用する

今まで紹介した方法でもうつ症状の改善が難しいときは、専門的なサポートを受けるのもおすすめです。

精神科や産婦人科などの医療機関の受診、地域における専門窓口への相談、訪問看護の活用などさまざまな手段があります。自分に合う方法で支援を受けてみましょう。


流産後のうつ症状改善には周囲の協力が必要

流産後のうつ症状は、ときが経てば改善される場合もあるでしょう。しかし、悲しみとうまく向き合えないときや、精神的不調が続く場合には、うつなどの精神疾患につながるおそれがあります。

家族からのサポートを得ても、思うように症状が改善されないときには、訪問看護の利用も検討してみましょう。
訪問看護師は、気軽に悩みを相談できる心強い味方です。
自分に合ったケアやサポートを受けられるため、効率よく症状の改善が見込めるでしょう。
利用を検討している方は、ぜひ『訪問看護ステーションくるみ』へご相談ください。

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