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アルコール依存症患者に家族ができることとは?接し方や相談先も解説

2024.10.28 精神科訪問看護とは

家族の誰かがアルコール依存症になった場合、家庭内にはさまざまな問題が生じます。

アルコール依存症の方における問題を乗り越えるには、本人だけでなく家族も病気について理解することが大切です。

この記事では、アルコール依存症の症状や家族への影響などを解説します。
アルコール依存症患者に対する家族への接し方や対処法、相談する窓口についてもまとめていますので、ぜひ最後までお読みください。


アルコール依存症の症状と家族への影響

家族のうち誰かがアルコール依存症になると、本人だけでなく家庭全体に影響が出ることがあります。
この章では、アルコール依存症の症状と家族への影響を詳しく見ていきましょう。


飲酒をコントロールできなくなる

アルコール依存症の代表的な症状は「飲酒の欲求がコントロールできなくなること」です。
飲み過ぎだと理解していても自制できず、アルコールを摂取しなければ気が済まなくなってしまいます。

場所や時間に関係なく飲酒するため、家族や他人に迷惑をかけてしまう方も珍しくありません。


禁酒すると離脱症状が出現する

アルコール依存症で深刻なのが、禁酒した際の「離脱症状」です。
アルコールが体内から切れてくると、以下のような症状が出現します。

・不眠
・頭痛
・発汗
・手の震え
・けいれん
・血圧上昇 
・幻覚症状 など

上記のような身体症状に加え、いらいらや不安を覚える場合もあり、落ち着かせるためにまた飲酒してしまう方もいます。


参照:厚生労働省/アルコール健康障害対策


言動が攻撃的になる

アルコール依存症になると、家族や周りの人に暴力をふるってしまうケースもあります。

言葉の暴力や身体的な暴力だけでなく、経済的な暴力、性的な暴力が見られる場合もあるため注意が必要です。

アルコールによる暴力は、DVや児童虐待など家庭崩壊の原因になってしまうため、早めに対処しなければいけません。



参照:厚生労働省 e-ヘルスネット/飲酒と暴力


アルコール依存症の末期症状

アルコール依存症が進行すると、飲酒以外のことが考えられなくなり、日常生活に支障をきたすおそれがあります。
仕事に行けず収入がなくなり、家庭に大きな影響が出る場合も。

中には、食事よりも飲酒を優先して体調を崩してしまう方もいるため、症状が深刻になる前に治療することが大切です。


アルコール依存症患者に対する家族の接し方

アルコール依存症を改善するには、本人の努力だけでなく、家族の理解や関わり方に対する工夫が必要です。

この章では、アルコール依存症の方に対する家族の接し方を見ていきましょう。


病気に対して干渉しすぎない

アルコール依存症は、他人から指摘されると症状が悪化する場合があるため、干渉しすぎないように注意が必要です。

本人も症状に苦しんでいる場合、飲酒を責めたり行動を監視したりすることは逆効果につながるおそれがあります。

本人のつらさを理解しながらも、一定の距離感を保つよう意識しましょう。


飲酒による失敗に手を出さない

飲酒による失敗を家族が手助けしてしまうと、本人は飲酒が問題になっていることを自覚できなくなります。

本人が起こした問題は自分で責任を取らせ、家族が肩代わりしないよう注意しましょう。



参照:厚生労働省/アルコール依存症と家族の地獄


家族がアルコール依存症になったときの対処法

家族がアルコール依存症になった場合、以下のような対処法を検討しましょう。

・アルコール依存症について学ぶ
・アルコール依存症の「家族会」へ参加する

本人だけでなく、家族がアルコール依存症についての理解を深めることで、適切な方法で治療をサポートできます。
本人の気持ちや苦しみ、病気による影響などを学ぶことで、具体的なサポートの仕方を学べるでしょう。

また、アルコール依存症の家族会に参加し、ほかの家族と交流することも問題解決への方法の1つです。
つらさや悩みを共有し、実際の体験談を聞くことは、つらい治療期間を乗り越える支えになります。

アルコール依存症についての講義を開催している家族会もあるため、積極的に参加してみましょう。


家族のアルコール依存症の相談窓口

アルコール依存症は精神科などの医療機関や保健所、精神保健福祉センターなどで相談可能です。

精神科医や保健師などの専門家からアドバイスを受けることで、対処法や問題の解決方法をスムーズに理解できるでしょう。
相談窓口となる機関で家族会を開催していることもあります。

また、訪問看護ステーションの利用も選択肢の1つです。
自宅でケアやサポートを受けられるため、ほかの相談窓口よりも個別性の高いケアやアドバイスを受けられます。
本人はもちろん、家族もケアを受けられる点が特徴です。
じっくり相談したい方は、訪問看護の利用も検討してみましょう。


アルコール依存症は家族で協力して乗り越えよう

アルコール依存症は本人だけでなく、家族もつらい思いをする場合があります。
改善するには本人の努力も必要ですが、家族で協力して問題解決に取り組むことが大切です。

アルコール依存症の方への接し方や対処法に悩んでいる方は、ぜひ一度『訪問看護ステーションくるみ』へご相談ください。
利用者さま、一人ひとりに合わせたケアやサポートを提供いたします。

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