統合失調症で警察への通報が必要なケースとは?緊急時の相談先も紹介
2025.05.19統合失調症の方は、暴れてしまい警察への通報が必要になるケースがあります。
どのような状況で通報すべきかを理解しておけば、万が一の際にも落ち着いて対処できるでしょう。
この記事では、統合失調症で警察への通報が必要になる具体的なケースを紹介します。
警察以外の相談先も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
統合失調症で警察に通報するケース
統合失調症で症状が悪化すると、警察の手を借りなければならなくなる場合があります。
この章では、統合失調症で警察への通報が必要になるケースを解説します。
自分の身体を傷つけようとするとき
統合失調症の方が自分の身体を傷つける様子が見られた場合は、警察に通報しましょう。
統合失調症では、妄想や幻覚などの症状が出現することで、自傷行為や自殺行為に走る場合があります。
また、暴れる際に刃物を手にするなど、周囲の人が止めるのには危険が伴う場合もあるため、警察の手を借りる判断も重要です。
他人に危害を加えようとするとき
他人に危害を加えようとする場合も、警察へ助けを求めましょう。
統合失調症の方は暴れ出すと他人へ暴力を加えようとする場合もあります。
幻覚や幻聴、精神的なストレスの限界から興奮して他人を攻撃してしまい、一般人が止めようとすると危険なケースもあります。
周囲の人に危害が及ぶと判断される場合は、早めに警察へ連絡しましょう。
危険行動が見られるとき
物を壊すなどの危険行動が見られる場合にも、警察へ通報しましょう。
興奮して暴れてしまうと、人を傷つけるだけでなく、周囲の物を壊してしまう場合もあります。
近隣住民とのトラブルに発展する可能性があるほか、公共の物を壊した場合、損害賠償を請求される可能性もあります。
被害を防ぐためにも、必要に応じて警察へ連絡しましょう。
警察に連絡すると精神病院へ強制入院させられる?
警察へ通報しても、精神科などの医療機関へ必ず入院させられる訳ではありません。
ただし、統合失調症の状態や、周囲の人への被害状況などを考慮し「措置入院」の手続きが行われる場合があります。
「措置入院」とは、精神疾患が原因で自身や周囲の人に危険が及ぶと判断された場合にとられる特別な入院方法です。
症状が落ち着き、安全が確保できるまでの一時的な手段として用いられます。
措置入院は、通報を受けた警察からの要請を受け、2名以上の精神保健指定医の診察によって必要と判断された場合に実施されます。
本人の同意が無くとも入院させられるため、ある程度の強制力は働きます。
状況によっては、警察への通報から入院になる場合もあると覚えておきましょう。
以下の記事では、精神科への入院形態について詳しく解説しています。興味のある方はぜひご覧ください。
関連記事:精神科における入院の種類とは?受けられる治療や入院費用の目安も解説
参照:こころの情報サイト/精神科の入院制度
参照:厚生労働省/こころの耳|措置入院
警察への通報以外の対処法
警察への通報に抵抗がある場合や、医療的なサポートが必要な場合の連絡先を紹介します。
通報するか迷う方や、いざというときの相談先を把握しておきましょう。
精神科救急情報センター
精神科救急情報センターでは、精神疾患の方が緊急を要する状態になった場合に、受診の指示やアドバイスを受けられます。
状況を伝えたうえで診察が必要か判断してもらえるほか、受診する病院を指定してもらうことも可能です。
夜間や休日などの場合、日頃通院している医療機関に相談できない場合もあります。
あらかじめ、住んでいる地域の精神科救急情報センターを調べておき、万が一の場合にすぐ連絡できる状態にしておきましょう。
参照:厚生労働省/精神科救急
訪問看護ステーション
訪問看護を利用している場合、万が一のときの連絡先にもなります。
訪問看護ステーションの中には、夜間や緊急時の連絡をサービス内容に含めている事業所もあるためです。
日頃から症状を管理してもらっていれば、悪化した時の対策も立てやすくなります。
日常生活の支援や服薬管理なども受けられるため、統合失調症の症状に悩んでいる場合や、万が一のときの相談先が欲しい場合には、利用を検討してみましょう。
統合失調症の症状によっては警察に通報しよう|相談先として訪問看護も利用してみて
統合失調症の人が暴れてしまい、本人や周囲に危害が及びそうな場合には、警察へ通報しなければならない場合もあります。
通報には抵抗を感じる方もいるかもしれませんが、安全を第一に考え、必要に応じて判断しましょう。
『訪問看護ステーションくるみ』では、統合失調症の方への支援や、症状に関する相談を受け付けています。
症状が悪化して暴れた際の相談や、警察へ通報するような状況を予防するためのアドバイスも可能です。
訪問看護の利用に興味がある方は『こちら』から気軽にお問い合わせください。
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