大阪市全域を訪問区域とする『訪問看護ステーションくるみ』の代表、濱脇直行が綴る『専務エッセイ』第56弾!
暑くなってきましたね。梅雨はいったいどこに行ってしまったんでしょうか・・・。
6月も下旬の今からこの暑さだと、これからくる真夏が思いやられます。
今のうちから意識的な水分・塩分補給を心がけることで、夏本番の熱中症対策につながります。
しっかり準備していきましょうね。
そんな私は、少しバテ気味の専務・濱脇です。
皆さん、いかがお過ごしでしょうか?
さて、看護師として働いていると、必ず関わる「お薬」。
みなさん、お薬の薬効って、ちゃんと調べたりしていますか?
今回は「看護師として薬の薬効をどのように捉えているか」について、少しお話しさせていただければと思います。
ごゆるりとお読みいただければ幸いです。
看護師にとっての「薬効を知ること」の意義
医療の現場では、看護師は医師の指示のもと薬を投与し、その後の経過観察やケアに携わる重要な役割を担っています。
医療が高度化・複雑化するなか、私たち看護師に求められる薬の知識や判断力も確実に増しています。
単に「指示された通りに投与する」だけではなく、その薬の目的・作用・副作用を理解したうえで患者さんに向き合うことが重要になってきました。
安全なケアのために、知識を武器に
お薬には必ず「効果」と「副作用」があります。
正しい効果を引き出すには、投与量・方法・タイミングの正確な把握が欠かせません。
例えば、降圧薬一つをとっても、患者さんの全身状態や他の薬との兼ね合いで調整が必要になる場合があります。
薬の作用時間や副作用をあらかじめ理解していれば、異変にいち早く気づいて、医師に報告したり、適切な看護ケアにつなげたりすることができます。
これは医療事故の予防や、重篤な副作用を未然に防ぐ意味でも、非常に重要なことといえます。
「この薬、本当に大丈夫……?」という不安に寄り添う
多くの患者さまや利用者さまは、自分が飲んでいる薬について、「この薬って本当に効くの?」「副作用はないの?」「一体なんの薬で、なんのために出されてるんだろう?」といった不安や疑問を少なからず抱えています。
そういったとき、看護師が薬の目的や使う理由についてわかりやすく説明できれば、患者さまや利用者さまの安心感や納得感にもつながります。
特に高齢者や認知機能に不安がある方には、視覚的な説明や繰り返しの声かけが重要になってきますよね。
そして、その説明のベースになるのが、薬効に対する理解力だと私は考えています。
チーム医療で発揮する「看護師の専門性」
多職種連携が求められる現代医療では、看護師も「薬の理解を深めておくこと」が求められます。
薬剤師や医師と情報共有をする場面では、患者さまの服薬状況、副作用の有無、体調の変化などを正確に伝える必要があります。
特に訪問看護のような在宅医療の現場では、医師や薬剤師が常にそばにいるわけではありません。
だからこそ、看護師が現場で判断を求められる場面も多く、薬効に関する知識が大きな支えとなるのです。
多剤併用と向き合う視点を
近年では「多剤併用(ポリファーマシー)」が問題視されるようになっています。
慢性疾患を複数抱える患者様では、服薬数が多くなることも少なくありません。
日々接するなかで「なんとなく元気がない」「ふらついている」と感じたとき、薬の影響を疑う目を持つことも大切です。
そうした気づきができるのは、患者さまと最も近い距離で関わる看護師ならではの役割ではないでしょうか。
知識は自信になり、信頼になる
ちょっと難しいお話になってしまいましたね(笑)。
薬効についての理解は、自分自身の専門性を高めるための手段でもあります。
新しい治療法や薬がどんどん登場する時代。
日々学び続ける姿勢を持ち続けることが、看護師としての質の向上につながると思います。
そして何より、「自分の知識が患者さまの安全や安心に直結している」と実感できたとき、大きなやりがいと誇りを感じられるのではないでしょうか。
大阪市、寝屋川市、守口市、
門真市、大東市、枚方市全域対象
“精神科に特化”した
訪問看護ステーション
「くるみ」
薬効を理解することは、
医療安全の確保
対象者との信頼関係の構築
チーム医療への貢献
専門職としての成長
このすべてにつながる、大切な基盤です。
これからの看護師は、ただ投薬を担うだけでなく、「薬を理解し、活用する専門職」であることが求められている——
私はそう考えています。
今日はこの辺で。
どうぞ、暑さに気をつけてお過ごしくださいね。
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