大阪市全域を訪問区域とする『訪問看護ステーションくるみ』の代表、中野誠子が綴る『社長エッセイ』第60弾!
日本には四季があり、暦を通して季節を感じる素敵な文化があります。
ですが、最近は暑い時期が長く、四季を感じる時間が短くなったように思えて、少し寂しい気持ちになっています。
まだまだ厳しい暑さが続きますので、皆さまお身体ご自愛くださいませ。
それでは、今回は「濱脇と同じテーマで書いてみよう」企画第2弾。
テーマは「ゲームと精神安定」です。
関連記事:【専務エッセイ】Vol.60 ゲームと精神安定
私なりの視点で書いていこうと思います。
◆ゲーム依存と楽しみのはざまで
最近、「ゲーム依存」という言葉をよく耳にするようになりました。
世界保健機構(WHO)は2019年に「ゲーム障害」を国際疾病分類(ICD-11)に含めています。
その特徴としては、
ゲームの頻度や時間をコントロールできない
ゲームが生活の他の活動より優先される
問題が明らかでもゲームをやめられない
12カ月以上続く場合、診断の対象になりうる
といったことが挙げられます。
E-スポーツやスマホゲームの普及に伴い、依存の問題が指摘されていますが、私にとってゲームは「楽しみ」であり「必要なもの」でもあります。
依存状態にある人も、きっと最初は「楽しみ」から始まったはずですが、さまざまな要因で「楽しみ」が「依存」に変わってしまうのだと思います。
◆子どもの頃にできなかったからこそ
私の幼少期は、ピアノやそろばん、習字などさまざまな習い事をしていました。
両親も厳しく、ゲームをすることは許されませんでした。
周りのみんなが「ゲームボーイ」や「たまごっち」の話題で盛り上がっていても、私は参加できず、ただ「いいなぁ」と思うだけ。
そんな私が成人し、自由になったとき、解禁されたゲームの楽しさにすぐ夢中になりました。
◆看護師という仕事と「逃げ場所」
看護師の仕事は「人と向き合う仕事」です。
日々、神経をすり減らす思いで多重課題をこなし続ける毎日。
もともとキャパが大きいほうではない私にとって、それは本当に大変なことでした。
「もう楽しく働けなくなるかもしれない」
そんなことを思っていたときに、私の「逃げ場」になっていたのがゲームでした。
私がやるのは、『ドラゴンクエスト』『ファイナルファンタジー』『モンスターハンター』『どうぶつの森』『桃太郎電鉄』などの主に一人で黙々と楽しむタイプのゲーム。
ゲームに没頭すると、現実を忘れて別の世界に旅をするような気持ちになります。
まるで旅行をしているかのように。
◆「逃げる」ことは悪いことじゃない
私はよく「ゲームの世界に逃げる」と表現します。
多くの人は「逃げる」=「悪いこと」と考えるかもしれません。
でも、私はそうは思わないんですよね。
現実を生きている私たちにとって、つらいことに立ち向かう力があるときもあれば、ないときもあります。
そんなときは、立ち止まったり、逃げてもいいと思うのです。
水前寺清子さんの歌のように「三歩進んで二歩下がる」でもいいと思います。
逃げ場所、止まる場所があるからこそ、また前に進める。
私にとってゲームは、その安心できる「逃げ場所」なんです。
◆没頭する時間がリセットになる
日曜や土曜の夜など、時間が確保できるときに「ゲーム時間」を作ります。
飲み物やおやつをそばに置き、ソファに陣取り、まるで本当にその世界に入り込むように。
『モンハン』をしていると、双剣を握って戦っている気分で声を出してしまうことも(笑)。
食事を忘れてしまうぐらい没頭してしまいます。
私にとってはそれが普通だと思っていたのですが、以前、テレビで二宮くんが同じようなことを話していて、共演者の方から「おかしい!」と言われているのを聞いて「え、これって普通じゃなかったの?」と驚きました。
でも、ゲームの世界に没頭している時間こそが、現実世界で焦る自分をリセットしてくれる。
だからこそ、ゲームは私にとって「精神安定」を図るものになっています。
「何事もやりすぎはいけない」と言われますが、長時間逃げたくなるぐらい現実がつらいときもあります。
そんなときは、ゲームでリフレッシュして、戻ってきて、現実の環境を少しずつ整えていけばいい。
ゲームを楽しむことで、また日常を頑張る力が湧いてくる。
それが私にとっての「ゲームと精神安定」の関係です。
逃げてもいい。立ち止まってもいい。
ゲームの時間は、私にとって前に進むための充電時間です。
次は何について書こうかな。
それでは、また。
