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ASDを調べる方法とは?診断テストや年代別のセルフチェックを解説

2025.09.22 精神科訪問看護とは

自身や家族にASD(自閉スペクトラム症)の特徴が見られると「発達障害なのでは?」と心配になりますよね。
中には、医療機関に相談するか悩んでおり、まず自分でチェックする方法がないか探している方もいるでしょう。

この記事では、ASDの診断テストやセルフチェックの方法について解説します。

大阪市、寝屋川市、守口市、
門真市、大東市、枚方市全域対象

“精神科に特化”した
訪問看護ステーション
「くるみ」

06-6105-1756 06-6105-1756

平日・土曜・祝日 9:00〜18:00 
【日曜・お盆・年末年始休み】

※訪問は20時まで
対応させていただいております。

ASDの診断テストは医療機関で受けられる

ASDは「発達障害」の1つであるため、医療機関でなければ正確な診断を受けられません。

精神科や心療内科では、ICD-10やDSM-5などの国際的な基準をもとに、さまざまな検査を行ってASDの診断を行います。

ASDの診断を受けないままでいると、仕事や人間関係に問題が生じたり、日常生活の中に「生きづらさ」を感じたりする可能性があります。
自身や家族にASDの疑いがある場合は、早めに医療機関に相談し、検査を受けるようにしましょう。

医療機関におけるASDの診断テスト

医療機関では、以下の検査やテストを使用し、ASDの診断を行います。

・問診や視診
・発達検査

それぞれ詳しく見ていきましょう。

1.問診や視診

医師がASDを検査する際は、問診や視診から得られる情報をもとに、ASDの特徴に当てはまるかチェックします。

ASDでは、会話中の言葉使いや目線、仕草に特徴が見られる場合があり、医師は問診中にその様子を観察します。
問いかけに対する反応や問診中の行動は、ASDに該当するかを判断する重要な情報の1つです。

また、日頃の様子から情報を得るために、家族や同伴者へ問診を行う場合もあります。

参照:MSDマニュアル/自閉スペクトラム症

2.発達検査

発達検査では、知能や社会性の発達レベルが年齢相応に達しているかを調べます。

小児の発達を調べる検査や、社会性にどの程度の支障が出ているかを調べる検査を行い、ASDに当てはまるか調べることが可能です。

また、施設によっては、ASDに当てはまるかを簡易的にチェックできる評価ツールを使用する場合もあります。

ASDは大人になってから診断される場合もある

ASDは発達障害の1種であり、幼少期に診断されるのが一般的ですが、成人して社会に出てから発覚するケースもあります。

学生までは問題なかったものの、社会に出て人間関係が複雑化したり、計画的に仕事を進めるのが難しいと感じたりし、つらい思いをする方も珍しくありません。

ASDの診断を受けると、自分に合う仕事や生活環境が手に入り、生きづらさが解消される場合があります。
社会に出てから「なんとなく生きるのがつらい」と感じる方は、医療機関でASDについて相談してみましょう。

参照:政府広報オンライン/発達障害に気付いたら?大人になって気付いたときの専門相談窓口
関連記事:asdである大人の女性の特徴とは?生きづらさと対処法を解説

【年代別】ASDのセルフチェックリスト

自身や家族にASDの気質があるかを判断するために使える、子ども・大人別のチェックリストを紹介します。

チェックリストに当てはまればASDと断定できる訳ではありませんが、複数の項目に当てはまった方は、なるべく早めに医療機関で正式な検査を受けましょう。

子どものASDセルフチェック

子どものASDに見られる特徴をまとめたチェックリストを紹介します。

・アイコンタクトを取ろうとしない
・ジェスチャーが小さい、または少ない
・表情の変化が乏しい
・同年代の子どもと遊ばない
・会話が苦手で続けられない
・言葉の抑揚に特徴が見られる
・言語発達の遅れが見られる
・同じ種類の遊びや趣味ばかりこだわる

家族や友だち、教師などとアイコンタクトを取ろうとしない、表情や会話の表現が乏しいなどの特徴がある場合、ASDに当てはまる可能性があります。

参照:厚生労働省/発達障害の理解

大人のASDセルフチェック

大人のASDのチェックリストは以下です。

・会話中に相手を怒らせてしまうときがある
・急な予定の変更があると混乱してしまう
・興味がある話では一方的に喋ってしまう
・仕事中に臨機応変な対応ができない
・複数の業務を並行して行えない
・面接がうまくいかずに仕事が決まらない

仕事で「柔軟性がない」と評価される方や、コミュニケーションがうまくいかないと感じている方は、ASDの特徴に当てはまるかもしれません。

参照:厚生労働省/こころの耳 No.1 職域で問題となる大人の自閉症スペクトラム障害

ASDは医療機関で正確な診断を受けよう

ASDの疑いがある場合、医療機関で正式な診断テストを受けることが大切です。
今回紹介したチェックリストに当てはまる場合は、なるべく早めに医療機関を受診しましょう。

また、正式な診断がついた場合は、日常生活や社会生活の困りごとにサポートを受けるのもよいでしょう。

『訪問看護ステーションくるみ』では、ASD気質を持つ方の困りごとをサポートいたします。
自宅で1対1のケアが受けられるため、ASDの悩みや困りごとをじっくりと相談可能です。
自身や家族がASDと診断され悩んでいる方は『こちら』から、気軽にご相談ください。

 

▼参考記事

はゆまーまの記事もぜひご覧ください。発達障害? 小学5年生 長女の日常の負荷と対応

この記事を書いた人

鬼頭怜那

鬼頭 怜那(きとうれな)

看護師 / 産業心理カウンセラー

看護師資格を取得後、産科病棟で勤務。その後、精神科の急性期・慢性期病棟にて、精神疾患だけでなく身体疾患のある患者の看護にも携わる。精神科の訪問看護での勤務経験も活かしながら、現在はライターとして医療・薬理・在宅ケア・メンタルヘルスに関する記事を執筆中。

この記事を監修した人

鬼頭怜那

鬼頭 怜那(きとうれな)

看護師 / 産業心理カウンセラー

看護師資格を取得後、産科病棟で勤務。その後、精神科の急性期・慢性期病棟にて、精神疾患だけでなく身体疾患のある患者の看護にも携わる。精神科の訪問看護での勤務経験も活かしながら、現在はライターとして医療・薬理・在宅ケア・メンタルヘルスに関する記事を執筆中。

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