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【社長エッセイ】Vol.63 年を重ねて、今感じていること

2025.10.10 くるみの社長エッセイ精神科訪問看護とは誠子さんシリーズ

大阪市全域を訪問区域とする『訪問看護ステーションくるみ』の代表、中野誠子が綴る『社長エッセイ』第63弾!

 

あと12回水曜日を迎えたら、クリスマスがくるそうです。

誰かがテレビでそんなことを言っていて「え?」と思い、確認してみたら本当でした。

その事実に震えが止まりません。

ちょっと、サンタさん。はやく来すぎなんじゃない?

どうせはやく来るんだったら、プレゼントはいっぱい持ってきてほしいです(笑)。

 

さて、私は先日45歳になりました。

節目なので、一度立ち止まって「変わったところ」と「変わっていないところ」、そして今の思いなんかを綴っていこうかなと思います。

 

大阪市、寝屋川市、守口市、
門真市、大東市、枚方市全域対象

“精神科に特化”した
訪問看護ステーション
「くるみ」

06-6105-1756 06-6105-1756

平日・土曜・祝日 9:00〜18:00 
【日曜・お盆・年末年始休み】

※訪問は20時まで
対応させていただいております。

 

変わったこと|仕事への向き合い方

20代の頃の私は、「仕事は仕事、プライベートはプライベート」と完全に分けて考えるタイプでした。

仕事のことは仕事のときにしか考えたくなかったです。

決して、仕事に対する責任感がなかったわけではないのですが、仕事を通じて“何かを得る”という意識がまだ薄かったのだと思います。

今思えば、浅はかでしたね。

30代になると、任されることが増えて、自然と仕事の比重も大きくなりました。

他の人に仕事を任せるのが苦手で、「自分でやったほうがはやい」とよく抱え込んでしまっていたのですが・・・

その結果、仕事場にいる時間も増え、周りからは“仕事大好き人間”と思われていました。

でも実際はそうではなく、他の人を信用しきれていなかっただけの不器用な人間でした。

 

社長になって見えた景色

そして今、私は社長になりました。

仲間と共に想いを込めて会社を立ち上げ、今ではスタッフが30人を超えるまでに。

本当にありがたいことです。

ただその分、スタッフだけでなく、その家族の生活も背負う責任も感じるようになりました。

時にはその重圧に押しつぶされそうにもなりますが、仕事への責任感や考え方が大きく変わったのを実感しています。

 

働く、そして休む

少し前に総裁選で高市さんが「働いて働いて働いて働く」と話されていました。

その言葉を聞いたとき、私は「政治家として信頼を取り戻すために働く」という姿勢を感じました。

でも、私も人間。体はひとつしかありません。

だからこそ、今は「休む」ことの大切さも感じています。

休むことも仕事の一部として考えるようになりました。

上手に休みながら働くことで、会社を維持、拡大し、スタッフに働きやすい環境を作ることができ、そうすることでよりよいサービスが提供できると信じています。

社長としての働き方・休み方は、今後の私の課題となってくる部分だと思います。

健康を保つためにどうするか、なども考えながら働いて働いて働いて働きます。

 

変わっていないこと|強いこだわりと、やり遂げる力

良くも悪くも、昔から「決めたことはやり遂げる」という強いこだわりがあります。

この性格のおかげで、どんな状況でも会社のことを考え続けられているのかもしれません。

若い頃は、この“こだわり”に自分自身が振り回されてしまい、しんどい時期もありました。

でもあるとき、「決めたことを守る=決めなければ柔軟に考えられる」と気づいたんです。

それからは、

本当に大切で目標達成したいこと → とことんこだわる

自分の気持ちに迷いがあったり、曖昧なこと → 深く考えすぎない

そんなふうにバランスをとるようになりました。

結果として、今はこのこだわりを“強み”として生かせています。

 

歳を重ねて得た柔軟性

私にとって「歳を重ねる」とは、柔軟性を身につけることだと思っています。

若い頃は「思いどおりにできない自分」を責めて、苦しくなることも多かったです。

でも今は、できないことが増えるたびに、“妥協点”を見つけて前に進むようになりました。

完璧主義だった私が、今は「今の自分にできること」を自然に選べるようになっている。

それは、歳を重ねたからこその変化です。

 

若い頃は、歳を重ねることにネガティブな印象しかありませんでした。

でも今は「変化できている自分」を見て、案外、歳を重ねるのも悪くないなと思えるようになりました。

人生100年時代と言われる今、まだ折り返しにも届いていません。

できないことが増えることで、見える景色もあります。

そんな自分の変化を楽しみながら、これからも前向きに歳を重ねていこうと思います。

 

さあ、次は何を書こうかな。

それでは、また。

この記事を書いた人

中野誠子

株式会社Make Care 代表取締役社長

中野 誠子

看護師 / (元)重症心身障害児者認定看護師

精神科病棟勤務・看護学校教員として経験を積み、「こころに寄り添う看護」を志す。石森・濱𦚰とともに株式会社Make Careを創業。現在は訪問看護ステーションくるみの代表として現場に立ちつつ、メディアにも積極的に登場し、地域精神医療の啓蒙とアップデートに挑む。

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