大阪市全域を訪問区域とする『訪問看護ステーションくるみ』の代表、濱脇直行が綴る『専務エッセイ』第64弾!
随分と涼しくなりましたね。
しかしながら、急に暑くなって10月も半ばというのに30℃を超える日もあったりして、体調を整えるのが難しい季節になってきています。
今年はインフルエンザの流⾏も例年より早く始まっているようですので、皆さんも体調を⾒ながら日々を過ごしていただきたいと思います。
そんな中、疲れながらも元気な専務の濱脇です。
◆「考える」ということについて考えてみた
さて、今回のテーマですが、
最近いろいろ考えるなかで、「考える」という行為そのものに目を向けてみたいなと思い、このタイトルにしました。
私たちは⽇々、たくさんの判断や選択をしながら生きています。
そのなかで、⾃分がどんな選択をしやすいのかを堀り下げていくと、「⾃分の“思考の傾向”」が見てくるように思います。
たとえば、同じような場⾯でいつも似た判断をしていたり、同じ方向を選んでいたり。
普段はあまり意識しないけれど、私たちは無意識のうちに“お決まりの選択肢”に寄っていっていることが多いのかもしれません。
「なぜこういうふうに考えるのか」「こういう場⾯になったらなぜいつも迷うのか」と、疑問を抱く方も⼀定数いるのではないかと思います。
ほとんどの⼈は、そこで⽴ち⽌まって⾃分の思考の癖というものを探る、なんてことはしないかもしれません。
しかしながら、そこをよく知っていれば、決断や判断にかかる時間を短縮できたり、⾃分がより納得のいく選択肢を選んだりできるようになるのではないでしょうか。
大阪市、寝屋川市、守口市、
門真市、大東市、枚方市全域対象
“精神科に特化”した
訪問看護ステーション
「くるみ」
平日・土曜・祝日 9:00〜18:00
【日曜・お盆・年末年始休み】
※訪問は20時まで
対応させていただいております。
◆私の思考傾向:考えすぎるタイプ
例えば、私は結構「熟考タイプ」です。
毎日の中で、常に⾃分の判断や選択に「これでよかったんかな?」と疑問を持ちながら毎⽇を過ごしています。
たぶん、「失敗したらどうしよう」とか、リスクを過剰に意識してしまうからなんでしょうね。
⽤⼼深くていいじゃないかと見える部分もありますが、その分チャンスを逃してしまうこともあります。
「慎重さ」は武器にもなるけれど、時に足枷にもなる。
このバランスの難しさをよく感じます。
◆看護の現場で気づいたこと
⼤⼈になると、それなりに知識や経験が増え、他人の意見に左右されることも減りはします。
それでも、周囲との調和を考えすぎて、自分の意見を押し殺してしまうことがあるんです。
看護の現場では、チームで動くことが多いので、相⼿の意⾒や考えを尊重することはとても大切。
ただ、相⼿に合わせすぎると、⾃分の専⾨的な知識や直感が鈍ってしまうこともあるんですよね。
これって、⾃分の思考傾向なんだなあと思います。
「協調性のある思考傾向」と言えば聞こえはいいけれど、裏を返せば「⾃⼰主張が弱い」という一面にもなり得る。
このバランスを意識的に整えていかないと、結構しんどくなるんだろうな、と最近は思っています。
◆思考傾向は、育ってきた環境がつくるもの
「思考の癖」は、きっと⽣まれ育った環境や関わってきた⼈、経験した出来事の中で形づくられていくものなんだと思います。
⾃分の傾向を理解しようとすると、必ずその「思考の背景」を辿る作業が必要になります。
そんなときに「なんでこんな考え方なんだろう」と⾃分を責めてしまうのではなく、「どうしてこう感じるんだろう」と丁寧に掘り下げていくことが大切。
でないと、自己嫌悪に陥ってしまう……なんてことになりかねないんですよね。
◆思考は変えられるもの
とはいえ、思考傾向は決して固定されたものではありません。
経験を重ねるなかで、少しずつ柔軟に変わっていくものだと思います。
私自身、看護師になりたての頃は、どうしても「正解」を求めすぎて、そこに囚わわれていたような気がします。
でも、訪問看護を始めてからは、物事を柔軟に考えれるようになりました。
石森や中野からも「変わったね」と言われます。
◆自分を知ることは、成長の第一歩
⾃分の思考傾向を知ることは、単なる自己分析ではなく、「自分とどう向き合い、どう成長していくか」という人生のテーマそのものなんだと思います。
自分の癖を受け入れて、そのうえでどう生かしていくか。
それを意識するだけで、選択も行動もきっと変わっていくはず。
少しずつ受け入れて、修正しながら前に進む。
それが自分らしく生きる”ということなのかもしれませんね。
自分の思考傾向について、改めて考えてみませんか?
それは、日々の看護にも、自分の生き方にも通じるヒントになるはずです。
今⽇はこの辺で。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。