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【専務エッセイ】Vol.64 マインドフルネスについて考えてみよう

2025.10.31 くるみの社長エッセイハムさんシリーズ精神科訪問看護とは

大阪市全域を訪問区域とする『訪問看護ステーションくるみ』の代表、濱脇直行が綴る『専務エッセイ』第64弾!

 

すっかり涼しくなりましたね。

もう季節は冬に向かっている感じがします。

「一気に寒くなるんかな…?」なんて思いながら過ごしている、専務の濱脇です。

インフルエンザの流行も今年は早く、ちょっと地球規模で“いつもと違うこと”が起こっているのかもしれませんね。

そんなことを考えながら日々を過ごしていますが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?

今日は、最近いろんな場面で耳にするようになった「マインドフルネス」について、少しお話ししてみようと思います。

では、今日もどうぞごゆるりとお読みください。

 

大阪市、寝屋川市、守口市、
門真市、大東市、枚方市全域対象

“精神科に特化”した
訪問看護ステーション
「くるみ」

06-6105-1756 06-6105-1756

平日・土曜・祝日 9:00〜18:00 
【日曜・お盆・年末年始休み】

※訪問は20時まで
対応させていただいております。

 

◆「マインドフルネス」って何?

さて、みなさんは「マインドフルネス」という言葉を聞いたことがありますか?

でも実際、「それって何なん?」と思う方も多いはず。

マインドフルネスとは、簡単に言うと 「今、この瞬間に意識を向けること」。

そう聞くと「なんや難しそう」と思うかもしれませんが、特別な能力はいりません。

たった“一呼吸”、たった“一口”の食事、たった“一歩”の感覚に気づくだけ。

誰でも、今日からすぐに始められるものなんです。

 

◆忙しい日常の中で、気づけば“心ここにあらず”

私たちの毎日は情報であふれています。

スマホの通知に気を取られ、仕事や家事に追われ、気づけばあっという間に夜。

「今日、私って何したっけ?」なんて思う日もありますよね。

未来の不安や、過去の後悔で頭がいっぱいになると、心が落ち着かなくなりソワソワしてしまいます。

そんなときにこそ、マインドフルネスが役立つのです。

 

◆「今ここ」に戻る練習

「今、感じていること」に意識を向けるだけで、心がスッと落ち着く瞬間があります。

だまされたと思って、ぜひ一度試してみてください。

例えば、朝コーヒーを飲むとき。

「香りはどうだろう? 湯気はゆらゆらしてる? カップの温度は? 苦みはどんな感じ?」

そんなふうに五感を使って“今”を味わうだけで、気持ちが少しやわらぎます。

呼吸でも同じです。

深呼吸して、空気が鼻を通る冷たさ、吐くときのあたたかさを感じてみる。

雑念が浮かんでも、気づいたらまた呼吸に意識を戻す。それだけでOKです。

 

◆続けることで見えてくる変化

マインドフルネスを続けていくと、

ストレスが減る

睡眠の質が上がる

イライラに振り回されにくくなる

などの効果があると言われています。

心が落ち着くと、体も自然と楽になりますし、感情とも上手に付き合えるようになります。

怒りや不安が湧いたときに、「いま、怒ってるな」「不安になってるな」と気づくだけで、感情に引きずられる力が少し弱まります。

「今こういう気持ちなんやな」と自分で認められると、心に小さな余裕が生まれる。

その余裕が、周りの人との関わり方や、自分自身への優しさにつながっていくのだと思います。

 

◆立ち止まる“数秒”が、心を整える時間になる

現代社会では、常に何かに追われがちです。

仕事、育児、将来の不安……気持ちが休まる暇がない方も多いと思います。

そんなときこそ、ほんの数秒だけ立ち止まってみるのです。

「いま、私は何を感じている?」

そう自分に問いかけてみてください。

その瞬間、心はふっと自分のもとに戻ってきます。

 

◆「今」を大切にすることは、自分を大切にすること

マインドフルネスは、特別な修行でも座禅でもありません。

歩きながらでも、食事をしながらでも、家でくつろぎながらでもできるものです。

その日の空を見上げて、風の匂いや光の色を感じる。

それだけで、“今を生きる”ということにつながります。

未来は誰にも見えませんし、過去は戻りません。

私たちが本当に触れられるのは、いつだって「今」だけです。

その「今」を大切にすることが、自分を大切にすることにつながる。

そう思いながら、私も日々を過ごしています。

 

できるときでいいんです。

少しだけ、マインドフルネスを意識して過ごしてみませんか?

日常に、ふっとやわらかい空気が戻ってくるかもしれません。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。

この記事を書いた人

濱𦚰直行

株式会社Make Care 専務取締役COO

濱𦚰 直行

看護師

オペ看護師としての豊富な経験を活かし、精神科訪問看護の現場へ。地域密着型のケアと現場主義を貫く実践派。石森・中野とともに株式会社Make Careを創業し、現在は訪問看護ステーションくるみの統括責任者として、現場支援と組織運営の両立に挑んでいる。

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