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【CEOコラム】Vol.053 ゴミがゴミである為に負け続けなきゃならない

HEROさんシリーズMr.Childrenくるみの社長エッセイ

こんにちは。株式会社Make Careの代表取締役CEOであり、訪問看護ステーションくるみでマーケティングを担当している石森寛隆です。XではHEROと名乗っていますので、もしよろしければフォローください。

さて、最近、SNSでもリアルの現場でも、自分の不遇や不満の理由を“外側”に置き続けている人をよく見かける。
社会が悪い。政治が悪い。環境が悪い。制度が悪い。
確かに、それらは全部、改善すべき現実だ。

僕は訪問看護や福祉事業を通して、この国の構造の歪さや理不尽さを日々見ている側の人間だし、
制度改革の必要性は誰よりも感じている。

ただ、その一方で、
「負けている理由」や「うまくいかない理由」を全部外側のせいにしている姿を見ると、
胸の奥がザワ……っとする瞬間がある。

負の連鎖って、結局どこから始まるんだろう。
この問いがふと頭に浮かんで、それを自分なりに言語化したくなって、このコラムを書くことにした。

大阪市、寝屋川市、守口市、
門真市、大東市、枚方市全域対象

“精神科に特化”した
訪問看護ステーション
「くるみ」

06-6105-1756 06-6105-1756

平日・土曜・祝日 9:00〜18:00 
【日曜・お盆・年末年始休み】

※訪問は20時まで
対応させていただいております。

負の連鎖は“環境”より先に、“姿勢”から始まる

生まれた家も違う。
教育も、お金も、健康も、まったく平等じゃない。
スタートラインの不公平さなんて痛いほどある。

でも、どれだけ格差に文句を言っても、どれだけ誰かを恨んでも、
自分の人生は1ミリも動かない。

人を蹴落としても、一瞬スカッとするだけで、
明日が良くなるわけじゃない。

結局、
人生って「今の自分にどれだけ矢印を向けられるか」でしか変わらない。

負の連鎖の核心は、“環境要因”よりも“主体性の放棄”にあると僕は思っている。

「これでいいや」は薄い毒みたいなものだ

人が負け続ける理由って、
実はとても単純だと思っている。

最初の妥協に気づかないこと。

・今日はこれでいいや
・この程度で十分だろ
・どうせ無理だし
・また今度でいいや

こういう微細な妥協が、静かに静かに積み重なる。

そして人は、
その妥協の積み重ねに“慣れてしまう”。

底辺が「居心地の良い場所」になってしまうんだ。

もちろん、病気や外部の環境によって、一時的に立ち止まったり、主体性を失わざるを得ない状況があることは承知している。
このコラムで『負の連鎖』の核心と呼んでいるのは、
『本当は変えられるのに、意図的に環境を言い訳にして、その場に留まることを選んでいる状態』に陥っている人々。
あるいは過去の自分自身に向けた警鐘だ。

昔、高橋(がなり)さんがラジオか何かで言ってた
「最初の妥協をするな」
という言葉は、この現象を指しているんだと僕は思う。

「チリは積もれどゴミの山」

チリも積れば山となる。
僕は昔から、この言葉がしっくりこなかった。

チリは確かに積もる。
積もり続ける。

でも、そこで出来るのは“山”なんかじゃない。
ただの ゴミの山 だ。

中途半端な努力や、
逃げるための言い訳や、
溜まり続ける先送りの癖や、
目を逸らしたい現実の放置や、
安易な妥協。

こういう“チリ”が積み重なっても、
人生の土台にはならない。
むしろ、ゴミの山の上で身動きが取れなくなる。

ここで言う『妥協』とは、疲れた体を休ませるための休息のことではない。
休息は必要なメンテナンスだし、健康的な休みはむしろ“登る力”になる。
僕が言う妥協とは、
『今日やるべきだと自分で決めたことから逃げる行為』のことだ。
健全な休息は未来の力になる。
しかし、逃避のための“これでいいや”は、ただのゴミのチリにしかならない。

人が負け続けるのは、
そのゴミの山の上に、いつの間にか座り込んでしまうから
なんじゃないかと思う。

負ける人は“負けるための行動”を取り続ける

勝つ人って、勝つための行動を取る。
当たり前のようで、実はそこに大きな分岐点がある。

逆に負ける人は、
負けるための行動を積み重ねる。

努力しない理由を探し、
挑戦しない理由を正当化し、
環境のせいにして自分を守り、
不満という武器で自分の居場所を作ろうとする。

その行動は習慣になる。
やがて、生き方そのものになる。

そして本人は気づかない。

むしろ、「自分は被害者だ」と確信し、
負け続ける自分を正当化してしまう。

これが負の連鎖の最も残酷な部分だと思っている。

僕は、勝つために生きたい

僕は勝ちたい。
勝ち続けたい。
負けても、何度でも這い上がりたい。

勝つこと。
それは誰かを蹴落とすことでも、社会的な地位を得ることでもない。
それは、過去に自らゴミの山を築いた弱い自分に、毎日『今日は勝った』と胸を張れる、その主体的な一歩を踏み出し続けること。

底に落ちることはある。
人間だもの。

でも、そこで「ここが定位置だ」と言って座り込む人生は絶対に嫌だ。

落ちるのは構わない。
恥をかくのも、傷つくのも、生きていれば何度だってある。

問題は、
落ちた場所を“居心地の良い安全地帯”にしてしまうかどうか
だ。

僕は戦いたい。
矢印を外側ではなく、自分に向け続けたい。
最初の妥協をしないでいたい。

結局それだけが、
負の連鎖を断ち切り、
人生を変え、
未来を切り開く唯一の方法なんだと思っている。

この記事を書いた人

石森寛隆

株式会社 Make Care 代表取締役 CEO

石森 寛隆

Web プロデューサー / Web ディレクター / 起業家

ソフト・オン・デマンドでWeb事業責任者を務めた後、Web制作・アプリ開発会社を起業し10年経営。廃業・自己破産・生活保護を経験し、ザッパラス社長室で事業推進に携わる。その後、中野・濱𦚰とともに精神科訪問看護の事業に参画。2025年7月より株式会社Make CareのCEOとして訪問看護×テクノロジー×マーケティングの挑戦を続けている。

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