うつ病による記憶力の低下は戻らないの?もの忘れの特徴と対処法を解説
精神科訪問看護とは
うつ病を患う方の中には、記憶力の低下に悩まされる方も多くいます。
仕事や日常生活でもの忘れを自覚し「このまま戻らなかったらどうしよう」と不安に感じている方もいるでしょう。
この記事では、うつ病で生じる記憶力低下の特徴や対処法を解説します。
うつ病では記憶力の低下が起こる場合がある
うつ病で生じるさまざまな症状の1つが「記憶力の低下」です。
うつ病になると、記憶力や注意力の低下から、まるで「もの忘れ」をしたように記憶が抜け落ちる場合があります。
日常生活や仕事に支障が出るケースも多いため、自覚した場合や他人から指摘された場合は、早めの対処が重要です。
参照:MSDマニュアル/うつ病
うつ病によるもの忘れの特徴
うつ病で起こる記憶力低下やもの忘れでは、以下の特徴が見られます。
・ワーキングメモリの低下
・記憶力低下の自覚と焦り
・治療による記憶力の回復
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ワーキングメモリが低下する
うつ病で起こるもの忘れの特徴として、ワーキングメモリの低下があります。
ワーキングメモリとは、仕事や日常生活で必要とされる「一時的な記憶力」です。
ワーキングメモリが低下すると、仕事で出された指示や注意点を記憶しておけなかったり、暗算の途中で直前の数字を忘れてしまったりします。
仕事や日常生活において、ミスやもの忘れが続いている場合は、うつ病でワーキングメモリが低下しているかもしれません。
記憶力の低下を強く自覚する
うつ病における記憶力低下は、本人が強く自覚する場合があるのも特徴の1つです。
うつ病の方は、任された仕事や頼まれごとを忘れてしまったり、ミスが続いたりした場合、ショックや罪悪感を覚える場合があります。
「できなかった」という自己嫌悪と罪悪感から、うつ病が悪化してしまうケースもあるため、記憶力の低下に気付いた場合は早めの対処が大切です。
治療によって回復できる
うつ病は「精神疾患」の一種であり、適切な治療を行えば、症状の改善を目指せます。
薬物療法や精神療法など、症状と心身の状態に合わせた治療を行うことで、発症前の記憶力に戻せる可能性もあるのです。
「このまま記憶力が戻らないのでは?」と心配な方は、医療機関で適切な治療を受け、症状の改善を目指しましょう。
うつ病で記憶力が低下した場合の対処法
うつ病における記憶力の低下には、以下の対処法があります。
・メモを取る癖をつける
・精神科や心療内科で相談する
・訪問看護のサポートを受ける
それぞれ解説していきます。
メモを取る癖をつける
うつ病による記憶力低下を自覚した場合、こまめにメモを取る習慣をつけましょう。
頼まれごとや指示をされた瞬間にメモを取ることで、もの忘れやミスを回避できます。
特に、付箋などを使用して目につく場所にメモを残しておくと効果的です。
精神科や心療内科で相談する
もの忘れを自覚した場合、精神科や心療内科へ相談するのも大切です。
うつ病は適切な治療や支援を受けなければ改善が難しく、放置すると記憶力もさらに低下してしまう可能性があります。
必要に応じて薬物療法や精神療法、日常生活に対するアドバイスなどを受け、うつ病の改善を目指しましょう。
また、記憶力の低下やもの忘れがきっかけで精神科を受診し、うつ病が発覚するケースも少なくありません。
仕事でミスが続いていたり、最近もの忘れが多いと感じたりしているなら、精神科や心療内科で検査を受けてみましょう。
訪問看護でサポートを受ける
もの忘れで日常生活に支障が出ているなら、訪問看護を利用するのも選択肢の1つです。
訪問看護では、うつ病の記憶力低下に対するサポートや、気分の落ち込みのケアなどを自宅で受けられます。
うつ病では、外出が難しくなったり、通院スケジュールを自己管理できなくなったりするケースも珍しくありません。
自宅の安心できる環境で、看護師によるケアと日常生活のサポートを利用し、うつ病の改善を目指しましょう。
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うつ病の記憶力低下は対策できる!戻らないならくるみへ相談を
うつ病では、記憶力の低下や注意力低下などから、生活に支障をきたす場合があります。
うつ病の記憶力低下やもの忘れは、一時的な症状ではあるものの、仕事や日常生活で困る場合もあるでしょう。
記憶力の低下は、うつ病に気付くきっかけにもなります。
もの忘れを繰り返していると自覚した場合は、早めに治療や日常生活へのサポートを受けましょう。
『訪問看護ステーションくるみ』では、うつ病のケアや日常生活へのサポートを提供しています。
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