セルフチェックでチック症が分かる?|症状・原因・対策を解説
精神科訪問看護とは「最近、子供がまばたきを頻繁にしたり、変な声を出したりする…もしかしてチック症?」
この記事では、チック症の症状をセルフチェックできる具体的な方法と、原因、そして日常生活でできる対策について解説します。専門医への相談が必要かどうかの判断材料も提供しますので、ぜひ最後までお読みください。
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チック症とは?症状と種類を解説

「もしかしたらチック症かもしれない」と感じている方のために、まずはチック症の基本的な定義と、その主な症状である運動チックと音声チックについて解説します。ご自身の症状や、お子さんの様子がチック症に当てはまるのか、基本的な理解を深めることができます。
運動チックと音声チック:それぞれの特徴
チック症は、大きく分けて「運動チック」と「音声チック」の2種類に分類されます。これらは単独で現れることもあれば、両方が組み合わさって現れることもあります。それぞれの特徴と具体的な症状例を見ていきましょう。
運動チック
運動チックは、体の特定の部分を、意図せずに、素早く、繰り返し動かしてしまう症状です。急にまばたきが増えたり、顔をしかめたり、首をかしげたり、肩をすくめたりといった、無意識の体の動きが典型的です。
| 単純運動チック | ・まばたき、眉を上げる、顔しかめ
・首をかしげる、肩をすくめる、首を振る ・指を鳴らす、体に触れる |
| 複雑運動チック | ・飛び跳ねる、くるくる回る
・物を叩く、物を掴む ・相手の真似をする(エコプラキシア) |
音声チック
音声チックは、意図せずに、突然、意味のない音を出したり、言葉を発したりする症状です。咳払いや鼻をすする音、ブーブーといった単純な音から、特定の単語やフレーズを繰り返すものまで様々です。
| 単純運動チック | ・咳払い、鼻をすする、くしゃみ、うめき声
・ブーブー、キーキーといった意味のない音 |
| 複雑運動チック | ・特定の単語やフレーズを繰り返す(常同性音声チック)
・相手の言葉を繰り返す(エコラリア) ・社会的に不適切な言葉や罵声を不意に発する(コプロラリア) |
これらの症状は、疲れているときやストレスを感じているときに、一時的に増えたり、強くなったりすることがあります。また、チックの症状は、成長とともに変化したり、自然に軽快していくことも少なくありません。
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チック症のセルフチェック
この記事を読まれているということは、「もしかしたらチック症かもしれない」とご自身やお子さんの症状に不安を感じている、あるいは疑問を持っているということかもしれません。
専門医の診断を受ける前に、ご自宅でできるセルフチェックは、現在の状況を把握し、次のステップを考える上で非常に役立ちます。ここでは、よく見られるチックの症状をチェックリスト形式でご紹介し、どのような場合に専門医への相談が必要となるかの目安についても解説します。
チェックリスト:あなたの症状は?
チック症は、突然に、そして繰り返される、不随意な(本人の意思とは無関係な)運動や発声が特徴です。ここでは、運動チックと音声チックに分けて、具体的な症状をリストアップしました。ご自身やお子さんの様子に当てはまるものがあるか、チェックしてみてください。頻度や持続期間も考慮すると、より正確な把握につながります。
【運動チック】
- まばたきを頻繁にする:特に意識していなくても、まばたきが増える。
- 顔しかめ、鼻をひくひくさせる、口をすぼめる:無意識に顔の筋肉が動く。
- 首をかしげる、肩をすくめる、首を振る:体の部分が不随意に動く。
- ジャンプする、体をよじる、足踏みをする:より大きな体の動きを伴うチック。
- 指を鳴らす、物を叩く、物を触る:特定の動作を繰り返す。
【音声チック】
- 咳払い、鼻をすする、鼻を鳴らす:喉や鼻の不快感からくるような音。
- 「あっ」「うっ」などの短い音を出す:単調な発声。
- 特定の言葉やフレーズを繰り返す:例えば、自分の名前や、周りの人が言った言葉など。
- 意味のない言葉や、汚い言葉を不適切に発する(汚言症):これは比較的まれですが、重症の場合に見られることがあります。
これらの症状が、1年以上、かつ1日に何度も繰り返し現れている場合、チック症の可能性が考えられます。また、これらの症状によって、日常生活(学校生活、職場、友人関係など)に支障が出ているかどうかも重要な判断材料となります。
専門医への相談が必要なケース
セルフチェックの結果、上記のような症状が頻繁に見られたり、日常生活に影響が出ていると感じたりする場合は、専門医への相談を検討しましょう。特に、以下のようなケースでは、速やかな受診が推奨されます。
- 症状が日常生活に明らかな支障をきたしている場合
- 症状が急激に悪化したり、範囲が広がったりした場合
- 自傷行為や、自分自身または他者を傷つける可能性のある症状が見られる場合
- チック症状以外にも、発達上の特性(ADHDなど)や、精神的な問題(不安、抑うつなど)が疑われる場合
- ご家族や周囲が、症状の管理や理解に限界を感じている場合
チック症は、早期に適切な対応をとることで、症状の軽減や、日常生活への適応が期待できます。迷ったときは、かかりつけ医や、児童精神科、神経内科、精神科などの専門医に相談してみましょう。
チック症の原因:考えられる要因

チック症の正確な原因はまだ完全には解明されていませんが、現在では様々な要因が複雑に絡み合って発症すると考えられています。読者の皆様が抱える「なぜ起こるのだろう?」という疑問や不安にお答えするため、医学的に考えられている主な要因を分かりやすく解説します。
遺伝的要因
チック症は、家族内で見られることがあることから、遺伝的な影響が指摘されています。特定の遺伝子がチック症の発症しやすさに関わっている可能性が研究されていますが、どの遺伝子がどのように関与しているかについては、まだ研究途上です。
ただし、遺伝があるからといって必ずしも発症するわけではなく、他の要因との組み合わせで発症すると考えられています。
神経学的要因
脳内の神経伝達物質のバランスの乱れが、チック症の発症に関与しているという説があります。特に、ドーパミンなどの神経伝達物質の機能異常が、不随意な運動や発声といったチック症状を引き起こすと考えられています。脳の特定の領域(基底核や前頭葉など)の機能的な違いも指摘されています。
環境的要因
遺伝的・神経学的な要因に加えて、妊娠中の母体の健康状態、出産時の状況(低出生体重、早産など)、周産期の合併症などが、チック症の発症リスクに影響を与える可能性が指摘されています。
また、幼少期のストレスや、生活環境の変化なども、チック症状の出現や悪化に関与することがあります。ただし、これらの環境要因が単独でチック症を引き起こすわけではなく、あくまで素因を持っている場合に影響を与えると考えられています。
その他の要因
一部の研究では、感染症(特にA群溶血性レンサ球菌感染症)、アレルギー、発達の遅れなどがチック症と関連している可能性も示唆されていますが、これらの要因との明確な因果関係はまだ確立されていません。しかし、これらの要因がチック症状に影響を与える可能性も考慮されています。
これらの要因は単独で作用するのではなく、互いに影響し合いながらチック症の発症に関わっていると考えられています。そのため、「この一つの原因で起こる」と断定することは難しく、個々のケースで要因の組み合わせや影響の度合いは異なると理解しておくことが重要です。
チック症の対策:日常生活でできること

チック症状は、ストレスや環境の変化、生活習慣など、様々な要因に影響を受けることがあります。ここでは、日常生活で実践できる具体的な対策をご紹介します。これらの方法を取り入れることで、症状の軽減や、チック症とのより良い付き合い方を見つける一助となるでしょう。
ストレス管理と環境調整
チック症状はストレスや環境の変化によって悪化しやすいため、日々のストレスコントロールと安心できる環境づくりが重要です。深呼吸・瞑想・ヨガなどのリラクゼーションを習慣化し、趣味の時間も意識的に確保しましょう。
子どもには絵や遊びなど、楽しめるリラックス方法が効果的です。また、チックが悪化した時だけでなく、イライラや不眠もストレスのサインです。家では叱責を避け、肯定的に接し、症状が出ても過度に反応しないことが大切です。視覚・聴覚の刺激を減らし、特に寝る前は静かな環境を整えるとよいでしょう。
食事と生活習慣の見直し
チック症状を和らげるには、栄養バランスのとれた食事と規則正しい生活が欠かせません。野菜・果物・たんぱく質をバランスよく摂り、カフェインや糖分の過剰摂取を控えましょう。
また、質の高い睡眠は心身の回復に不可欠です。就寝・起床時間を一定にし、寝室環境を整え、寝る前のデジタル機器は控えます。適度な運動もストレス軽減に役立ちますが、激しい運動は避けましょう。喫煙や飲酒は自律神経を乱す可能性があるため、控えるのが望ましいです。これらを無理のない範囲で取り入れることで、症状との付き合いがより楽になります。
まとめ:セルフチェックで一歩を踏み出そう
チック症の可能性に不安を感じたとき、まず大切なのは症状を落ち着いて観察し、自分に当てはまる点を把握することです。この記事では、チック症の種類や特徴、セルフチェック方法を紹介しました。チェックリストを使うことで、まばたきや咳払いがチック症に該当するか、専門医の相談が必要かどうかの判断材料になります。
ストレス管理や環境調整など、日常の工夫で症状が軽減することもありますが、セルフチェックはあくまで目安です。症状が続く、生活に支障があるなど気になる点があれば、早めに専門医に相談することが安心への近道です。この記事が、あなたが一歩踏み出すきっかけとなれば幸いです。
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