不眠症で病院に行くべき?病院の選び方と治療のポイント
精神科訪問看護とは夜、布団に入ってもなかなか寝付けない、夜中に何度も目が覚めてしまう…そんな悩みを抱えていませんか?つらい不眠症の原因は様々ですが、適切な治療を受けることで改善できます。この記事では、不眠症で病院に行くべきか、何科を受診すれば良いのか、検査や治療法について、専門家監修のもと分かりやすく解説します。
大阪市、寝屋川市、守口市、
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“精神科に特化”した
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不眠症とは?

不眠症の定義と種類
不眠症とは、単に眠れない状態を指すのではなく、「寝つきが悪い(入眠困難)」「夜中に何度も目が覚める(中途覚醒)」「朝早く目が覚めてしまう(早朝覚醒)」「ぐっすり眠った感じがしない(熟眠障害)」といった、睡眠に関する問題を抱え、それが原因で日中の活動に支障が出ている状態を指します。
これらの症状が週に数回以上、3ヶ月以上続いている場合に、不眠症と診断されることがあります。単なる一時的な寝不足とは異なり、生活の質(QOL)を低下させる深刻な状態と言えるでしょう。
あなたは大丈夫?不眠症セルフチェック
以下の項目にいくつ当てはまるかチェックしてみましょう。多く当てはまるほど、不眠症の可能性が考えられます。
- 布団に入っても、なかなか寝つけない(30分以上かかる)
- 夜中に何度も目が覚めてしまい、その後なかなか寝つけない
- 朝早く目が覚めてしまい、その後眠れない
- 日中に強い眠気を感じ、仕事や家事が手につかないことがある
- 集中力や記憶力の低下を感じることがある
- 気分が落ち込んだり、イライラしたりすることが増えた
- 睡眠不足のために、翌日のパフォーマンスが低下していると感じる
【チェック結果の目安】
- 0~2個: ほとんど心配ないでしょう。一時的な要因(ストレス、環境の変化など)が考えられます。
- 3~5個: 睡眠の質に問題がある可能性があります。生活習慣の見直しや、リラックスできる環境作りを心がけましょう。
- 6個以上: 不眠症の可能性が高いです。専門家(医師)に相談することをおすすめします。
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不眠症の原因|原因を特定して適切な対策を
不眠症に悩む方の原因は一つではなく、様々な要因が複雑に絡み合っていることが少なくありません。ご自身の不眠がどのような原因から来ているのかを理解することは、適切な対策を講じるための第一歩となります。ここでは、不眠症を引き起こす主な原因について、詳しく解説していきます。
ストレスや精神的な問題
現代社会では、仕事のプレッシャーや人間関係、経済的不安などが強いストレスとなり、不眠を引き起こします。ストレス下では交感神経が活発になり、脳が覚醒状態になって寝つきが悪くなったり、夜中に目が覚めたりします。
不安障害やうつ病などの精神疾患も不眠と深く関係しており、気分の落ち込みや過度な不安が睡眠を妨げます。この場合、専門的な治療が必要なことも多く、心の状態を整えることが睡眠改善に直結します。
生活習慣の乱れ
不規則な生活リズムは体内時計を乱し、睡眠の質を低下させます。寝る・起きる時間がバラバラだったり、夕方以降のカフェイン摂取や飲酒は入眠を妨げます。また、寝る前のスマホやPCのブルーライトはメラトニン分泌を抑え、脳を覚醒させます。日中の運動不足も疲労が溜まらず寝つきにくくなる原因です。
さらに、寝室の明るさ・温度・騒音などの環境も大きく影響します。生活習慣を整えることが不眠改善の基本です。
身体的な疾患
不眠は身体の病気が原因で起こることも多く、慢性的な痛み、呼吸器疾患、頻尿、甲状腺機能亢進症、心臓病、逆流性食道炎などが睡眠を妨げます。これらの症状により体が不快で眠りが浅くなったり、夜間に何度も目覚めてしまいます。
更年期障害によるホットフラッシュや寝汗も不眠の原因です。疾患が疑われる場合は原因治療が不可欠で、適切な医療介入により睡眠の質が改善されることがあります。
薬の副作用
服用中の薬が原因で不眠が起こる場合もあります。気管支拡張薬、降圧薬の一部、ステロイド剤、抗うつ薬の一部、風邪薬や鎮痛剤に含まれる成分は覚醒作用を持ち、不眠を招くことがあります。
薬を飲み始めて不眠が悪化したと感じた場合でも、自己判断で中止せずに医師・薬剤師へ相談することが重要です。薬の変更や服用時間の調整で症状が改善することがあります。
不眠症で病院に行くなら何科?

前のセクションでは、不眠症の定義やセルフチェックについて解説しました。ここでは、ご自身で不眠症の原因を探るだけでなく、専門家の力を借りるべきか、そして病院へ行く場合の適切な診療科について詳しく見ていきましょう。
内科
不眠の背景には、身体的な病気が隠れている場合があります。慢性的な痛み、睡眠時無呼吸症候群、甲状腺機能亢進症、頻尿、むずむず脚症候群などは睡眠を妨げ、途中覚醒や浅い眠りを引き起こします。
こうした身体的要因が疑われる場合は、まず内科を受診することが大切です。内科医は問診や検査を通じて原因疾患の有無を確認し、必要に応じて専門科への紹介や適切な治療を行います。身体の不調を改善することが、不眠症改善の第一歩となることが多くあります。
精神科・心療内科
不眠の多くは精神的ストレスが関与しており、仕事や人間関係、家庭内の問題などが自律神経の乱れを招き、入眠困難や中途覚醒につながります。うつ病や不安障害の初期症状として不眠が現れるケースも多く、精神的要因が疑われる場合は精神科・心療内科が適しています。
専門的な問診で心理状態を把握し、抗うつ薬・抗不安薬などの薬物療法や、認知行動療法(CBT-I)など非薬物療法を併用し治療を進めます。心のケアは根本的な不眠改善に不可欠です。
睡眠外来
睡眠障害を専門に扱う「睡眠外来」では、不眠症だけでなく過眠症、睡眠時無呼吸症候群、むずむず脚症候群など幅広い睡眠問題に対応します。詳細な問診に加え、必要に応じて睡眠ポリグラフ検査(PSG)を実施し、睡眠の質やメカニズムを科学的に分析します。
他科では原因が特定しにくい複雑な睡眠障害にも対応でき、症状に応じた個別化治療が可能です。慢性的な不眠や強い日中の眠気など、原因が分かりにくい症状に悩む場合、睡眠外来は最適な選択肢となります。
病院での検査と治療
不眠症の症状が続く場合、自己判断せずに専門医の診断を受けることが大切です。病院では、不眠症の原因を特定するために様々な検査が行われ、その結果に基づいて最適な治療法が提案されます。ここでは、病院で行われる検査内容と、主な治療方法について詳しく解説します。
病院での検査内容
不眠症の診断と原因特定のために、一般的に以下のような検査が行われます。
- 問診: 医師が、睡眠に関する悩み(寝つきの悪さ、途中で目が覚める、早朝に目が覚めるなど)、日中の眠気、生活習慣(食事、運動、飲酒、喫煙、カフェイン摂取)、ストレスの有無、既往歴、服用中の薬などについて詳しく質問します。これは、不眠症の原因を探る上で最も基本的な検査です。
- 睡眠日誌: 1~2週間にわたり、毎日の就寝時間、起床時間、睡眠時間、夜中に目が覚めた回数と時間、日中の眠気などを記録してもらいます。これにより、睡眠パターンや睡眠の質を客観的に把握することができます。
- 身体検査: 血圧測定や聴診など、身体的な異常がないかを確認します。甲状腺機能亢進症や睡眠時無呼吸症候群など、不眠の原因となる身体疾患がないかを調べるために行われることがあります。
- 血液検査: 甲状腺ホルモンやその他のホルモン値、貧血の有無などを調べ、不眠の原因となりうる身体的な疾患がないかを確認します。
- 終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG): 必要に応じて、脳波、眼球運動、筋電図、心電図、呼吸、血中酸素飽和度などを測定する検査です。睡眠時無呼吸症候群やむずむず脚症候群など、特定の睡眠障害が疑われる場合に行われます。通常、専門の医療機関や入院施設で行われます。
これらの検査結果を総合的に判断し、不眠症の原因を特定した上で、個々の状態に合わせた治療計画が立てられます。
治療方法:薬物療法と非薬物療法
不眠症の治療は、大きく分けて薬物療法と非薬物療法があります。どちらか一方、あるいは両方を組み合わせて行われることが一般的です。
薬物療法
薬物療法では、医師の処方に基づき、睡眠薬やその他の薬剤が使用されます。睡眠薬には様々な種類があり、作用時間や効果の現れ方によって使い分けられます。
- ベンゾジアゼピン系睡眠薬: 寝つきを良くする作用(入眠改善効果)や、夜中に目が覚めるのを防ぐ作用(中途覚醒改善効果)があります。効果が早く現れるものが多いですが、依存性や耐性が生じる可能性があるため、長期連用は慎重に行われます。
- 非ベンゾジアゼピン系睡眠薬(GABA受容体作動薬): ベンゾジアゼピン系と同様に、入眠困難や中途覚醒に効果がありますが、副作用や依存性のリスクが比較的低いとされています。
- メラトニン受容体作動薬: 体内時計の調節に関わるメラトニンに似た作用を持ち、自然な眠りを促します。入眠困難に効果が期待できます。
- オレキシン受容体拮抗薬: 覚醒に関わる物質(オレキシン)の働きを抑えることで、自然な眠りを促します。寝つきと、途中で目が覚める両方に効果が期待できます。
医師は、患者さんの症状や年齢、健康状態などを考慮して、最適な薬剤と用量を選択します。自己判断での服用や中止は避け、必ず医師の指示に従ってください。
非薬物療法
非薬物療法は、薬に頼らずに睡眠の質を改善することを目指す治療法です。長期的な視点で不眠症の改善に効果的とされています。
- 生活習慣の改善:
- 規則正しい生活: 毎日同じ時間に寝起きすることで、体内時計を整えます。
- 就寝前のリラックス: 寝る前は、スマートフォンやパソコンの使用を避け、読書や軽いストレッチ、音楽鑑賞などでリラックスする時間を作りましょう。
- カフェイン・アルコールの制限: 就寝前のカフェイン摂取や、寝る直前の飲酒は避けましょう。
- 適度な運動: 日中に適度な運動をすることは、夜の寝つきを良くするのに役立ちますが、寝る直前の激しい運動は避けましょう。
- 寝室環境の整備: 寝室は、暗く、静かで、快適な温度に保ちましょう。
- 認知行動療法(CBT-I): 不眠症に対する最も効果的な非薬物療法の一つです。不眠につながる考え方(認知)や行動の癖を見直し、改善していく心理療法です。具体的には、睡眠に関する誤った考え方を修正したり、寝床で眠れない時間を減らすための「睡眠制限療法」、リラクゼーション法などを学びます。専門家(医師や心理士)の指導のもとで行われることが一般的です。
- リラクゼーション法: 腹式呼吸、筋弛緩法、瞑想など、心身の緊張を和らげる方法を習得し、就寝前に実践することで、入眠を促進します。
これらの非薬物療法は、すぐに効果が現れるものではありませんが、継続することで根本的な睡眠の質の改善につながります。医師と相談しながら、自分に合った方法を見つけていくことが重要です。
専門医に聞く!不眠症に関するQ&A
前のセクションでは、不眠症の原因や病院での検査・治療法について解説しました。ここでは、多くの方が抱える不眠症に関する疑問について、専門医がお答えします。市販薬との違いや治療期間、睡眠薬の依存性など、気になる疑問を解消し、安心して治療に取り組めるようサポートします。
Q1:市販薬と病院の薬の違いは?
市販の睡眠改善薬は一時的な寝つきの悪さを緩和する目的で、抗ヒスタミン薬などの成分により眠気を誘発しますが、不眠症の根本治療薬ではありません。
一方、病院で処方される睡眠薬は、不眠の原因や症状に合わせて最適な薬剤を医師が選択し、脳の神経伝達物質に働きかけ睡眠メカニズムを改善します。慢性的な不眠や市販薬で効果が得られない場合は、医師の診察を受けることが重要です。
Q2:不眠症は治る?治療期間は?
不眠症は原因に応じて適切な治療を行えば、多くの場合改善が期待できます。治療期間は個人差が大きく、数週間で改善するケースもあれば、数ヶ月かけて治療することもあります。薬物療法や認知行動療法など症状に合わせた治療を継続し、自己判断で中断しないことが大切です。症状が改善した後も再発防止のため、生活習慣の見直しや定期的な受診が推奨されます。
Q3:睡眠薬は依存性がある?
睡眠薬の依存性が心配されますが、医師の指示通りに正しく使用すればリスクは低いです。依存が懸念されるのは一部のベンゾジアゼピン系薬ですが、医師が使用期間と量を適切に管理するため、安全に使用できます。現在は依存性の低い新しい睡眠薬も開発されており、不安がある場合は医師に相談することで安心して治療に取り組めます。
ぐっすり眠るための生活習慣改善ポイント

病院での治療と並行して、日々の生活習慣を見直すことも、質の高い睡眠を得るためには非常に重要です。ここでは、食事、運動、入浴という3つの側面から、具体的な改善策をご紹介します。
食事
睡眠の質を高めるには、就寝前の食事内容に注意が必要です。カフェインは覚醒作用が強いため就寝4時間前以降は避け、アルコールも眠りを浅くするため寝酒はNGです。脂っこい食事や深夜の食事は消化に負担をかけ睡眠を妨げます。
また水分の摂りすぎも夜間の中途覚醒につながります。一方、乳製品・大豆製品・バナナなどトリプトファンを含む食材、ビタミンB群、GABAを含む食品は睡眠を助けます。夕食は消化に良い食事を心がけ、就寝前に空腹時は温かい牛乳やナッツなど軽食が適しています。
運動
日中の適度な運動は寝つきを良くし、深い睡眠を促します。ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動、ヨガやストレッチは心身をリラックスさせるため特に効果的です。午前中から午後にかけての運動は体内時計を整え、睡眠リズムの改善につながります。
就寝3時間以内の激しい運動は逆に覚醒を促すため避けましょう。無理のない範囲で継続することが大切で、運動習慣がない人は軽いウォーキングから始めるのがおすすめです。
入浴
入浴はリラックス効果が高く、体温調節を利用してスムーズな入眠を促します。就寝1〜2時間前の入浴が最適で、体温が一度上昇したあと徐々に下がることで自然な眠気が生まれます。38〜40℃のぬるめの湯に15〜20分浸かるとリラックス効果が高まります。
ラベンダーなどのアロマオイルや入浴剤の活用も有効です。入浴後は落ち着いた環境を保つため、寝る前のスマホ・PC使用は避け、脳を刺激しないように心がけましょう。
まとめ
この記事では、不眠症の原因、受診すべき診療科、そして検査・治療法について解説しました。不眠は一人で抱え込む必要はなく、専門家のサポートで改善が期待できます。ストレス、生活習慣、身体的疾患など原因はさまざまですが、まずは自身の睡眠状態を把握し、セルフチェックで傾向を確認することが第一歩です。
改善が見られない、日常生活に影響がある場合は、内科・精神科・心療内科、または睡眠外来の受診が推奨されます。医療機関では問診や検査により原因を特定し、薬物療法や認知行動療法など適切な治療が提供されます。市販薬での一時的な対処ではなく、専門的なアプローチが根本改善には有効です。まずは生活習慣を整え、必要に応じて専門医へ相談し、質の高い睡眠を取り戻しましょう。
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