今日は夕方にすごい大雨が降りましたが、みなさまご無事でしょうか?
富山県では「記録的短時間大雨情報」が発表されました。この「記録的短時間大雨情報」は、『数年に一度程度しか発生しないような短時間の大雨を、観測(地上の雨量計による観測)したり、解析(気象レーダーと地上の雨量計を組み合わせた分析:解析雨量)したりしたとき』に発表される情報だそうです。
出典:気象庁『記録的短時間大雨情報とは』https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/bosai/kirokuame.html
この情報が発表されるのは今年全国で初めてとのこと……。
あすにかけて続く見通しとのことですので、みなさま充分にお気をつけてお過ごしください。
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大阪市全域を訪問区域とする『訪問看護ステーションくるみ』の代表、濱𦚰直行が綴る『社長エッセイ』。
第4回のテーマは『訪問看護との出会い』です。
第1回~3回まではハムさんと誠子さんが「看護師になるまで」のお話を語っていただきました。
それぞれお二人のお人柄がよく出ていたエッセイになっているんじゃないかなと思います!
今回からはいよいよ「訪問看護」のお話へ突入します!
ハムさんと訪問看護との出会いとは……
ぜひ楽しんで読んでみてくださいね!
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今回のコラムは、訪問看護との出会いです。
これまでは看護師を志した頃のお話などをしてきましたが、ついに、私は訪問看護という世界と出会うことになります。
病院で19年働いてきて、訪問看護という世界になぜ飛び込もうと思ったのかを、簡単にではありますがお話ししていければと思います。
私は、2ヶ所の病院で計19年もの間、働いてきました。
以前にもお話ししたと思いますが、その19年のうち98%の期間は手術室の看護師として働いていました。
手術室で働く看護師にとって、訪問看護という世界は無縁に等しく、考えることすらありませんでした。
地域社会での看護のあり方について考えはじめたのは、看護師13年目くらいのときですかね。
手術室看護師として外来にて患者さまと関わる機会が増えた頃だったと思います。
「病院に来る前にもっとこうしてくれたら……」とかいろいろ考えだしたのがきっかけだったんだとは思うのですが、はっきりとは覚えていません(汗)。
しかしながら、地域社会での医療や福祉のあり方、患者さまが受けられるサービスについてなどを考えはじめたのは、
手術をお受けになった患者さまの症例レポートを書くために、
術前・術中・術後と関わらせていただいた患者さまから術後の日常生活についてお聞きする機会があり、
そこで苦労を重ねられているというお話があってからです。
そこから実際に行動に移す(病院から退職する)までには、2年ほどありましたかね。
思っていてもなかなか簡単には行動できないこともわかっていましたし、まだまだ霞くらいでしかなくて……。
けれど、病院を退職する前、その「思い」は企業で働く人たちへと向けられ、
企業看護師になるんだと、退職したあとの行動計画を頭の中で練っていました。
産業カウンセラーの資格を取ろうといろいろ調べたり、企業看護師の募集などを見漁ったりしていましたね。
しかしながら、時は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の蔓延により就職が非常に難しくなっていた頃。
新型コロナウイルスが蔓延していなければ、おそらく企業に就職し、企業看護師として働いていたことでしょう。
そして、全く違う道を歩んでいたと思うし、起業することもなかったかもしれないし、こうしてコラムを書くこともなかったことでしょう。
退職することは決まっていたのに、計画はブレブレとなり、
さあどうしようと思っていたときに出会ったのが、訪問看護です。
空いてる時間はずっと再就職のサイトを見て、企業看護師の求人を探していたのですが、チラチラと一緒に表示されていたのが訪問看護なんです。
企業看護師としての再就職が叶わないのであれば、とりあえず訪問看護師として再就職をして、
働きながら企業看護師としての求人を探そう、そう思いました。
産業カウンセラーも働きながら勉強をして取得することも考えていましたし、実際に動いていました。
もちろん、訪問看護という世界は「言葉」は知っていたものの、関わったことのない世界。
未知すぎて、怖さがものすごくありました。
けれど、家族もいるため、病院を辞めて無職はまずいでしょ(笑)。
ほんとにね、真面目に訪問看護を目指した人の気持ち考えたら、怒られそうで……(汗)。
しかしながら、訪問看護師として地域社会で生活をされている人たちに関わっていくうちに、
訪問看護という仕事の面白さ、難しさ、つらさ、地位などなどいろいろ考えていくようになります。
いつしか、訪問看護のことを考えるウエイトが大きくなり、
産業カウンセラーの勉強を断念し、企業看護師としての就職も考えなくなっていきました。
いろんな人に、訪問看護は難しいよ、手術室で働いていたのによく訪問看護の世界に行ったね
とか言われたりもしたんですが、
訪問看護の世界は看護師としての無限の可能性を発揮できる場ではないかと今は思っています。
当事業所は、精神特化の訪問看護ステーションですが、
元内科の看護師、元整形・呼吸器内科の看護師、元産婦人科の助産師、
元手術室看護師、元精神科教師・重症心身障害児の施設看護師
となんとも豊富な人材が揃っています。
各々が看護師としての可能性を示してくれているような気がして、今楽しくて仕方ありません。
訪問看護師として働きはじめた頃は、ほんとにわからないことばかりで、
手術室で働いていたこともあり、看護技術も病棟看護師に比べたら劣ってましたし……。
つらいこと、しんどいこともたくさんありましたけど、楽しいこと、嬉しいこともたくさんありました。
今もなおその旅の途中なので、これから起こることがどんなことだろうとワクワクしている部分もあります。
あのとき訪問看護と出会っていなかったら、出会うこともなかった人たちが今周りにたくさんいます。
生活を守るためにちょっとした寄り道で考えていた訪問看護との出会いは、今新たな花を咲かせています。
残りの人生どうなるかわかりませんが、もっと大きな花が咲いて、訪問看護の世界がよくなればいいなと思います。
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