レム睡眠行動障害とは?原因と治療法を詳しく解説
精神科訪問看護とは
寝ている間に怪我をしていたり、家族から「寝ている間に動き回っていた」と指摘されたりする場合、レム睡眠行動障害を発症している可能性があります。
レム睡眠行動障害を発症すると、睡眠中に無意識に動き回ってしまい、自分や側で寝ている人が怪我をする場合があります。
目が覚めて身体の痛みを感じる方や、睡眠中に動いていたと指摘された経験がある方は、原因や治療法についての理解を深めておきましょう。
この記事では、レム睡眠行動障害の概要や原因、治療法を解説します。
レム睡眠行動障害とは?
レム睡眠行動障害とは、寝ている間に見た夢と同じ行動を無意識のうちに取ってしまう「睡眠障害」の一種です。
単純に「寝相が悪い」だけではなく、眠ったまま大声で叫んだりベッドから飛び出したりなど、さまざまな行動が見られます。
レム睡眠行動障害による行動では、思わぬアクシデントが起こるケースも珍しくありません。
たとえば、誰かに追われている夢を見て部屋の中を歩いたり、壁や隣で寝ている人を殴ったりしてしまうのです。
なかには、目が覚めたら打撲や骨折を負っているケースや、一緒に寝ている人に怪我を負わせてしまうケースもあります。
参照:厚生労働省/健康日本21アクション支援システム|レム睡眠行動障害
レム睡眠行動障害が起こる原因
レム睡眠行動障害が起こる原因として、以下があります。
・脳神経の病気
・ナルコレプシー
・薬物の使用
それぞれ詳しく見ていきましょう。
脳神経の病気
レム睡眠行動障害は、脳神経系の病気や変性が原因で起こる場合があります。
・多系統萎縮症
・レビー小体型認知症
・パーキンソン病
そのため、レム睡眠行動障害が見られた場合、脳神経系の病変がないか検査する場合があります。
また反対に、脳の病変がなくレム睡眠行動障害が生じた方が、数年~数十年後にパーキンソン病を発症するケースもあるようです。
参照:下畑享良 他/Rapid eye movement (REM)睡眠行動障害の診断,告知,治療
ナルコレプシー
ナルコレプシーは、日中に強い眠気が生じる睡眠障害の一種です。
ナルコレプシーは、夜間に何度も目が覚めたり、眠り始めや起きる際に幻覚が見えるほか、まれに大声で叫んだり手足を動かしたりなどの症状が出る場合もあります。
参照:MSDマニュアル/ナルコレプシー
関連記事:ナルコレプシーとは?診断基準や原因、対処法について徹底解説
薬物の使用
薬物を使用している方も、レム睡眠行動障害を起こす可能性があります。
ここでの薬物とは、抗うつ薬や睡眠薬などの内服薬から、覚せい剤のような薬物が対象です。
薬物を多量に摂取した場合に起こる急性薬物中毒や、使用を止めた際に生じる離脱症状として、レム睡眠行動障害が出現するケースがあります。
また、アルコール摂取による寝言や寝相が、レム睡眠行動障害の症状に当てはまるケースもあるでしょう。
レム睡眠行動障害の診断方法
レム睡眠行動障害の診断方法として、以下の項目についての問診が行われる場合があります。
・はっきりとした夢を見ることがある
・動きの激しい夢を見る場合がある
・夢の中と同じ動きをすると感じる場合がある
・寝ているときに腕や足が動いている
・寝ている間に怪我をしたり、隣の人を傷つけたことがある
・寝ている間に動いて目が覚める場合がある
・起きた後に夢の内容をはっきり覚えている
・熟睡できない場合がある
・脳神経系の病気を患っている
また、上記の問診項目だけでなく、一緒に寝ている人の意見が診断の材料になります。
レム睡眠行動障害を放置するとどうなる?
レム睡眠行動障害は、放置しても改善するのが難しいと言われています。
それだけでなく、長期間にわたる睡眠中の行動が原因で、怪我やトラブルなどに発展する可能性もあるため、放置するのはおすすめできません。
改善を希望する場合は、精神科や心療内科など、医療機関で専門的な治療を受けることが大切です。
レム睡眠行動障害の治療法
レム睡眠行動障害の治療法には、以下があります。
・環境調整
・薬物療法
・生活に対するアドバイス
治療を進めるにあたって、睡眠中の怪我やトラブルを防ぐため、寝具や寝室の環境調整を行う場合があります。
その後、症状を抑えるために薬物療法を実施したり、アルコールなどの使用を控えるよう、生活に対するアドバイスを行ったりします。
また、背景に睡眠障害や脳神経系の疾患が隠れている場合は、それらに対する治療を行うのも大切です。
レム睡眠行動障害は病気が原因で起こる場合もある!不安なら訪問看護へ相談を
レム睡眠行動障害は、脳神経の病気や睡眠障害などが原因で起こる場合があります。
なかには自分が怪我をしたり、一緒に寝ている人とのトラブルに発展したりする可能性もあるため、自覚した場合は精神科や心療内科への受診を検討してください。
精神科や心療内科で診断を受けた場合、訪問看護を利用するのも選択肢の1つです。
訪問看護では、看護師が利用者さまの自宅に訪問し、寝室の環境設定や服薬管理など、レム睡眠行動障害を改善するためのサポートを行います。
レム睡眠行動障害にお悩みの方は、ぜひお気軽に『訪問看護ステーションくるみ』へご相談ください。