C-PTSD(複雑性PTSD)とは?症状チェックや原因、PTSDとの違いを看護師が解説
精神科訪問看護とは「C-PTSD(シー・ピーティーエスディー)」
正式には 複雑性PTSD(Complex Post-Traumatic Stress Disorder) と呼ばれる概念です。
近年、「cptsdとは」と検索する人が増えている背景には、単なる診断名への関心ではなく、
・なぜこんなに生きづらいのか
・ずっと同じパターンで苦しくなる理由は何か
・これは性格ではなく、説明できるものなのか
という切実な問いがあります。
この記事では、
C-PTSDとは何かを医学的に整理しつつ、
生活や人間関係の中で現れる特徴、
そして回復や支援の考え方までを、現場視点で解説します。
C-PTSD(複雑性PTSD)とは?
C-PTSD(複雑性PTSD)とは、
長期間・反復的に続いたトラウマ体験によって生じる心の障害です。
世界保健機関(WHO)が定める診断基準「ICD-11」では、
PTSDとは別の概念として位置づけられています。
ポイントは、
一度きりの強烈な出来事ではなく、逃げ場のない状況が長く続いたこと。
例えば、
・長期にわたる虐待やネグレクト
・支配的・威圧的な家庭環境
・慢性的ないじめやハラスメント
・安心できない人間関係が続いた環境
などが背景になることがあります。
PTSDとC-PTSDの違い
C-PTSDは、PTSDと共通する症状を持ちながら、より広い生活領域に影響が及ぶ点が特徴です。
PTSDとC-PTSDの主な違い
|
PTSD |
C-PTSD |
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単発または短期間の強いトラウマ |
長期間・反復的なトラウマ |
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フラッシュバック、回避、過覚醒が中心 |
PTSD症状に加えて以下が目立つ |
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出来事と症状の因果関係が比較的わかりやすい |
本人が「性格の問題」と思い込んでいることが多い |
この「自己像」や「人との関係」まで影響が及ぶ点が、C-PTSDの大きな特徴です。
C-PTSDで見られやすい症状・特徴
C-PTSDでは、次のような困りごとが重なって現れることがあります。
・感情が突然あふれる、または逆に何も感じなくなる
・常に自分を責めてしまう
・人との距離感が極端になる(近づきすぎる/避ける)
・小さな出来事で強い不安や恐怖が出る
・安心して休むことができない
・フラッシュバックや強い身体反応が起きることがある
これらは「弱さ」ではなく、
長く続いた緊張状態に適応してきた結果と考えられています。
なぜC-PTSDは気づかれにくいのか
C-PTSDが見過ごされやすい理由の一つは、
症状が「その人の性格」や「生き方の癖」に見えてしまうことです。
・ずっと我慢してきた
・周囲に合わせるのが当たり前だった
・自分のつらさを後回しにしてきた
症状が「その人の性格」や「生き方の癖」に見えてしまうことです。
・ずっと我慢してきた
・周囲に合わせるのが当たり前だった
・自分のつらさを後回しにしてきた
こうした背景があると、
本人も周囲も「仕方ない」「自分の問題」と捉えがちです。
しかし実際には、
環境に適応するために身につけた反応が、今も続いている状態
と理解する方が自然なケースも多くあります。
C-PTSDは治る?回復は可能?
C-PTSDは「完全に消える・消えない」で語られるものではありません。
大切なのは、
・症状を理解すること
・安全な環境を整えること
・適切な支援を組み合わせること
によって、
生活の安定度を高めていくことが可能だという点です。
治療や支援は、
・薬物療法
・心理療法
・生活リズムの調整
・日常生活への支援
などを、その人の状態に合わせて組み合わせていきます。
医療や支援につながるという選択
C-PTSDは、
一人で抱え込むほど悪化しやすい特徴があります。
選択肢としては、
・精神科・心療内科での相談
・カウンセリング
・訪問看護など、生活に近い支援
があります。
特に日常生活が不安定な場合、
「診察室だけで終わらない支援」が回復の土台になることもあります。
まとめ|C-PTSDとは「生きづらさに名前がついた状態」
C-PTSDとは、
あなたの人生を否定する診断名ではありません。
それは、
・なぜ苦しかったのか
・なぜ今も影響が残っているのか
を説明するための、ひとつの言葉です。
もし今、
「もしかしてC-PTSDかもしれない」と感じているなら、
それは自分を責める理由ではなく、
支援につながるきっかけになり得ます。
回復は、孤立ではなく、
理解と支えの中で進んでいくものです。
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