「また忘れ物した」「締め切りギリギリまで手をつけられない」「話を聞いているのに内容が頭に入らない」こんな経験に心当たりはありませんか?ADHDの特性による「あるある」な困りごとは、多くの当事者が共通して経験しています。自分だけが悩んでいるのではないと知ることで、安心感を得られ、適切な対処法を見つけるきっかけにもなります。
本記事では、ADHDの方が日常的に経験する「あるある」を場面別に紹介し、共感できるエピソードと実践的な対処法をお伝えします。
日常生活のADHDあるある

日常生活の中で、ADHDの特性による「あるある」な出来事は数多く存在します。朝起きてから寝るまでの様々な場面で起こる困りごとを詳しく見ていきましょう。
朝の支度・時間管理あるある
朝の支度は、ADHDの方にとって最初の試練です。「アラームを何個もセットしているのに、止めた記憶がなく寝坊する」というのは定番中の定番。スヌーズ機能を使いすぎて、結局ギリギリまで寝てしまい、慌てて支度をすることになります。「朝食を作りながら着替えようとして、結局どちらも中途半端になる」というマルチタスクの失敗も頻繁に起こります。コーヒーを入れたのを忘れて冷めたものを発見したり、歯磨きをしたか思い出せなくて二度磨きしたりすることもあります。
時間の見積もりが甘いのも特徴的です。「家を出るまで10分あれば大丈夫」と思っていても、実際は30分かかってしまい、毎朝遅刻ギリギリ。「今日こそ余裕を持って出よう」と決意しても、出発直前になって「あれもこれも」とやり始めてしまい、結局いつもと同じ時間になります。玄関を出てから「鍵を閉めたっけ?」と不安になって戻ることも日常茶飯事。電車に乗ってから「ガスの元栓を締めたか」「エアコンを消したか」と心配になり、一日中モヤモヤすることもあります。朝のルーティンを決めても、興味のあることに気を取られて脱線し、気づいたら遅刻確定という悪循環に陥りがちです。
忘れ物・なくし物あるある
ADHDの代名詞とも言える忘れ物となくし物。「財布、鍵、スマホの三種の神器を毎日探している」という人は多いでしょう。朝の忙しい時間に限って見つからず、結局カバンの中や昨日着ていた服のポケットから出てくることも。「定位置を決めても、無意識に別の場所に置いてしまう」ため、ルール作りだけでは解決しません。買い物に行って財布を忘れたことに気づいたり、約束の場所に着いてから必要な書類を忘れたことに気づいたりと、致命的なタイミングでの忘れ物も多発します。
「メガネをかけたままメガネを探す」「スマホで電話しながらスマホを探す」という、後で笑い話になるようなエピソードも。傘は「忘れ物の王様」で、雨の日に持って出ても、帰りには晴れているとほぼ100%忘れてきます。逆に、忘れ物を取りに戻って、別の忘れ物をしてくるという二重の失敗も。充電器、イヤホン、定期券など、小物類は「買っては失くし、また買う」の無限ループ。冷蔵庫に入れるはずのものをなぜか洗濯機の上で発見したり、重要な書類を「絶対忘れない場所」に置いて、その場所自体を忘れたりすることもあります。
片付け・整理整頓あるある
部屋の片付けは、ADHDの方にとって永遠の課題です。「片付けようと思って物を移動させただけで、結局散らかったまま」というのはよくある話。断捨離を決意しても、一つ一つの物に思い出があって捨てられず、結局何も減らないことも。「とりあえずボックス」を作っても、そのボックスが増殖していき、最終的に「とりあえずボックスのためのボックス」が必要になる始末。片付けを始めたら、懐かしい写真や本を見つけて読みふけり、気づいたら3時間経っていたということもあります。
「見えないところに収納すると存在を忘れる」ため、結果的にすべてが見える場所に置かれ、部屋が物で溢れかえります。同じものを何個も買ってしまうのも、持っていることを忘れるから。クローゼットを開けたら、同じような服が5着もあったという発見も。書類の整理は特に苦手で、「重要」「後で見る」「捨てる」の分類ができず、すべてが「とりあえず置いておく」山になります。大掃除を決行しても、1箇所をピカピカにして満足し、他の場所は手つかずのまま。友人が遊びに来る直前の「魔法の片付けタイム」だけは、なぜか超人的なスピードで片付けられるという不思議な現象も起こります。
仕事・学業でのADHDあるある
職場や学校では、ADHDの特性がより顕著に現れ、様々な困難に直面します。仕事や勉強における「あるある」を詳しく見ていきましょう。
締め切り・タスク管理あるある
締め切りとの戦いは、ADHDの方の日常です。「締め切り前日まで手をつけず、徹夜で仕上げる」というパターンを何度も繰り返します。なぜか締め切り直前になると異常な集中力を発揮し、「もっと早くやればよかった」と毎回後悔しながらも、次も同じことの繰り返し。複数のタスクを抱えると、優先順位がつけられず、簡単で楽しいタスクから手をつけて、重要だけど面倒なタスクは後回しに。ToDoリストを作っても、リストを作ることに満足してしまい、実行に移さないことも多々あります。
「今日こそ計画的に進めよう」と朝一番に立てた計画は、午前中には既に破綻。メールチェックのつもりが、気になる記事を読み始めて1時間経過、なんてことも日常茶飯事。会議の準備を始めたら、プレゼン資料のデザインにこだわりすぎて、肝心の内容が薄くなることも。「5分で終わる」と思った作業に1時間かかり、「1時間かかる」と思った作業は3日かかる、時間見積もりの精度の低さは折り紙付き。複数のプロジェクトを同時進行すると、すべてが中途半端になり、どれも締め切りギリギリになってパニック状態に。スケジュール帳は持っているけど、書き込むのを忘れるか、書き込んでも見るのを忘れるという二重の罠にはまります。
会議・ミーティングあるある
会議中の苦労は、ADHDの方なら誰もが共感できるはず。「会議の最初は集中しているけど、10分で限界が来て、気づいたら全く違うことを考えている」のは定番。ペンをカチカチ鳴らしたり、貧乏ゆすりをしたりして、隣の人に迷惑をかけていることに後で気づきます。「今の話、すごく重要だと思うけど、何の話だったっけ?」と、話の流れを見失うことも頻繁。自分の発言の番が来ると、準備していたことを忘れて、思いつきで話し始めてしまいます。
オンライン会議では、ミュートにし忘れて生活音を流してしまったり、逆にミュートのまま熱弁をふるって誰にも聞こえていなかったり。画面共有しようとして、見られたくないタブを開いていて慌てることも。会議中にチャットで別の仕事の連絡が来ると、そちらに気を取られて会議の内容を聞き逃します。議事録を取る係になると、書くことに集中しすぎて議論に参加できず、逆に議論に参加すると議事録が白紙状態。「良いアイデアを思いついた!」と興奮して、話の流れを無視して発言し、場の空気を凍らせることも。会議後、「あの時こう言えばよかった」と完璧な返答を思いつくのもお約束です。
ケアレスミス・うっかりミスあるある
仕事でのケアレスミスは、どんなに気をつけても発生してしまいます。メールの宛先を間違えて送信し、送った瞬間に気づいて血の気が引く経験は数知れず。「添付ファイルを付け忘れて、『添付をご確認ください』というメールを送る」という恥ずかしいミスも定番。エクセルの計算式を間違えて、とんでもない数字を報告してしまったり、日付を間違えて会議室を予約したりすることも。誤字脱字は日常茶飯事で、重要な提案書に限って致命的なタイプミスを発見するのは提出後。
「確認したはずなのに見落としていた」というミスが多く、ダブルチェックしても同じ箇所を2回見て、別の箇所のミスを見逃すことも。コピペミスで、全く関係ない内容を貼り付けてしまい、相手を困惑させることもあります。数字の桁を間違えて、10倍や100倍の発注をしてしまいそうになり、ギリギリで気づいて冷や汗をかくことも。「保存し忘れて数時間の作業が水の泡」という悲劇も定期的に発生。同じミスを繰り返さないようにチェックリストを作っても、チェックリストの確認を忘れるという本末転倒な事態に。それでも、ミスから学ぶ姿勢と、素直に謝罪する姿勢で、なんとか信頼を保っています。
関連記事:ADHDで片付けられないあなたへ。原因と今日からできる対策
人間関係のADHDあるある

対人関係においても、ADHDの特性は様々な形で現れます。友人関係から恋愛まで、人間関係にまつわる「あるある」を見ていきましょう。
会話・コミュニケーションあるある
会話中の「あるある」は、相手を困惑させることもしばしば。「相手の話を聞いているつもりなのに、気づいたら全然違うことを考えていて、『で、どう思う?』と聞かれて焦る」のは日常的。話の腰を折ってしまうことも多く、相手が話している最中に思いついたことをすぐに言いたくなって、我慢できずに割り込んでしまいます。逆に、自分が話し始めると止まらなくなり、相手の反応を見ずに一方的に話し続けて、後で「しゃべりすぎた」と後悔することも。
「何の話してたっけ?」と話の筋を見失うことも頻繁で、話があちこちに飛んで、最終的に何を伝えたかったのか自分でもわからなくなります。感情的になりやすく、ちょっとしたことで涙が出たり、怒ったりして、相手を驚かせることも。冗談と本気の区別がつきにくく、相手の冗談を真に受けて傷ついたり、逆に真面目な話を冗談だと思って笑ってしまったり。「空気を読む」のが苦手で、場にそぐわない発言をして、後で「なんであんなこと言っちゃったんだろう」と自己嫌悪に陥ることもあります。でも、素直で裏表がない性格は、信頼できる友人からは愛されるポイントでもあります。
約束・待ち合わせあるある
約束や待ち合わせに関する失敗は、人間関係に直接影響する深刻な「あるある」です。「約束をした瞬間は覚えているのに、当日になって完全に忘れている」ことが多く、相手から「今どこ?」という連絡で思い出すパターン。ダブルブッキングも頻発し、同じ時間に2つの約束を入れてしまい、どちらかをキャンセルする羽目に。約束の時間を間違えて覚えていて、1時間早く着いたり、1時間遅れたりすることも。
遅刻の常習犯で、「5分遅れる」と連絡してから、結局30分遅れることもざら。家を出る時間を逆算できず、「今出れば間に合う」と思った時点で既に遅刻確定。待ち合わせ場所を間違えて、全然違う場所で待っていることもあります。早めに着いた時は、暇つぶしに入った店で時間を忘れて結局遅刻するという、努力が水の泡になることも。「今度こそ時間通りに」と意気込んで早く準備を始めても、他のことに気を取られて結局いつも通り。それでも許してくれる友人の存在は、本当にありがたい限りです。
感情コントロールあるある
感情のコントロールは、ADHDの方にとって大きな課題の一つです。「些細なことで感情が爆発して、後で冷静になって後悔する」のは典型的なパターン。嬉しい時は子どものようにはしゃぎ、悲しい時は世界の終わりのように落ち込む、感情の振り幅の大きさに自分でも振り回されます。批判や否定的な言葉に過敏に反応し、相手はそんなつもりじゃなかったのに深く傷ついてしまうことも。
「イライラが止まらない日」があり、普段なら気にならないことにも腹が立って、八つ当たりしてしまうことも。逆に、テンションが上がりすぎて、場の空気を読まずにはしゃいでしまい、後で恥ずかしくなることもあります。感動しやすく、映画やドラマ、時にはCMでも号泣してしまい、周りに心配されることも。ストレスが溜まると、些細なきっかけで感情が溢れ出し、人前で泣いてしまって気まずい思いをすることも。「なんでこんなに感情的になってしまうんだろう」と自己嫌悪に陥りながらも、この豊かな感情表現が、共感力の高さや創造性につながっていることもあります。
性別・年代別のADHDあるある
ADHDの現れ方は、性別や年代によっても特徴があります。それぞれの「あるある」を詳しく見ていきましょう。
女性のADHDあるある
女性のADHDは、社会的な期待との葛藤が特徴的です。「おしとやかにしなきゃ」と思いながらも、じっとしていられない自分に罪悪感を感じることが多いです。生理前になると、ADHDの症状が悪化し、いつも以上に忘れ物が増えたり、感情的になったりして、PMSとの二重苦に悩まされます。化粧ポーチの中身がぐちゃぐちゃで、リップを5本も持っているのに、使いたい色に限って見つからないのも「あるある」。
マルチタスクが求められる家事や育児で特に困難を感じ、料理をしながら洗濯機を回そうとして、結局鍋を焦がしてしまうことも。ママ友との付き合いで、約束を忘れたり、行事の準備を忘れたりして、「だらしない母親」と思われないか不安になります。SNSで他の女性のキラキラした投稿を見て、「なんで私はこんなにダメなんだろう」と落ち込むことも。でも、その分、同じ悩みを持つ女性と出会った時の共感と連帯感は格別です。仕事と家庭の両立に悩みながらも、ADHDの特性である柔軟性とマルチな興味を活かして、独自の道を切り開いている女性も多くいます。
男性のADHDあるある
男性のADHDは、「男らしさ」のプレッシャーとの戦いでもあります。「しっかりしなきゃ」「頼りがいのある男にならなきゃ」という期待に応えられない自分に苛立ちを感じることが多いです。デートの計画を立てるのが苦手で、行き当たりばったりになってしまい、彼女に呆れられることも。財布を忘れて、デート代を彼女に借りる羽目になり、男のプライドがズタズタになることも。
仕事では、出世競争についていけず、同期に追い抜かれていく焦りを感じることもあります。会議で的外れな発言をして、「使えない奴」と思われていないか不安になることも。趣味に熱中しすぎて、気づいたら給料の大半をつぎ込んでしまい、生活費に困ることも。車の運転では、注意散漫で危ない思いをしたり、駐車場で自分の車を見失ったりすることも。でも、その行動力と好奇心の強さは、新しいことにチャレンジする原動力にもなり、起業家やクリエイターとして成功する人も多いです。
子ども・学生のADHDあるある
子どもや学生のADHDは、学校生活での困難が中心です。「宿題を学校に忘れる、学校に持っていくのを忘れる」の無限ループは定番中の定番。授業中、窓の外を飛ぶ鳥に気を取られて、先生に当てられても何の話か分からないことも日常茶飯事。教科書やノートへの落書きは芸術的なレベルに達し、勉強した形跡より落書きの方が多いことも。
体育の時間は楽しいけど、着替えを忘れたり、体操服を裏表逆に着たりして恥ずかしい思いをすることも。給食当番の日を忘れて、エプロンを持ってこなかったり、逆に当番じゃない日に持ってきたり。テスト勉強は一夜漬けが基本で、徹夜して覚えたことは、テストが終わった瞬間に全部忘れます。友達との約束も、遊ぶ約束は覚えているけど、宿題を一緒にやる約束は忘れがち。部活動では、熱中しすぎて時間を忘れ、門限に遅れて親に心配をかけることも。でも、興味のあることには誰よりも詳しくなり、その分野では先生も驚くような知識を持っていることもあります。
ADHDあるあるへの対処法

これまで見てきた様々な「あるある」に対して、実践的な対処法を紹介します。完璧を目指すのではなく、少しずつ改善していくことが大切です。
環境を整える工夫
ADHDの特性と上手く付き合うには、環境を整えることが最も効果的です。まず、物の定位置を決めて、視覚的に分かりやすくすることが重要。鍵や財布などの必需品は、玄関近くの決まった場所に置くようにし、そこ以外には絶対に置かないというルールを徹底します。透明な収納ボックスを使用することで、中身が見えて忘れにくくなります。重要な予定は、スマホのリマインダーを複数設定し、前日、当日朝、出発1時間前など、段階的に通知するようにします。
デスク周りは、気が散る要因を最小限にするため、必要最低限のものだけを置くようにします。ノイズキャンセリングヘッドホンや、集中力を高めるBGMを活用することも効果的です。タイマーを使った時間管理も有効で、25分作業して5分休憩する「ポモドーロテクニック」を活用すると、集中力を維持しやすくなります。ToDoリストは、紙とデジタルの両方を使い、常に目に入る場所に置いておきます。大きなタスクは小さく分割し、一つずつクリアしていく達成感を味わえるようにすることで、モチベーションを保ちます。
習慣化とルーティン作り
ADHDの方にとって、習慣化とルーティン作りは生活を安定させる鍵となります。朝のルーティンは、起床から出発までの行動を固定化し、考えなくても自動的に動けるようにします。例えば、「起床→トイレ→歯磨き→着替え→朝食→持ち物チェック」という順番を決めて、毎日同じ順序で行うようにします。前日の夜に、翌日の服や持ち物を準備しておくことで、朝の判断を減らし、スムーズに行動できます。
習慣化のコツは、小さく始めることです。いきなり完璧なルーティンを作ろうとせず、まずは一つの習慣から始めます。例えば、「寝る前にスマホを充電器に置く」という簡単なことから始め、それが定着したら次の習慣を追加していきます。習慣トラッカーアプリを使って、視覚的に達成度を確認することで、継続のモチベーションを保てます。また、習慣化には平均66日かかると言われているので、焦らず続けることが大切です。失敗しても自分を責めず、「また明日から」という気持ちで再スタートすることが、長期的な成功につながります。
サポートを活用する
一人で全てを解決しようとせず、適切なサポートを活用することが重要です。家族や友人に、自分のADHDの特性を説明し、理解と協力を求めることから始めます。例えば、大切な約束は相手からもリマインドしてもらう、一緒に出かける時は忘れ物チェックを手伝ってもらうなど、具体的なサポートをお願いします。職場では、上司や同僚に配慮をお願いすることも検討します。指示は文書で確認する、締め切りの事前リマインドをもらう、静かな作業環境を提供してもらうなど、合理的配慮を求めることができます。
専門的なサポートも積極的に活用しましょう。精神科や心療内科での薬物治療は、症状を大幅に改善する可能性があります。認知行動療法やコーチングを受けることで、具体的な対処スキルを身につけることができます。ADHDの自助グループやオンラインコミュニティに参加することで、同じ悩みを持つ仲間と情報交換したり、励まし合ったりすることができます。また、片付けが苦手なら家事代行サービス、時間管理が苦手ならタスク管理アプリなど、テクノロジーやサービスを活用することも有効です。完璧を目指すのではなく、自分に合ったサポートを組み合わせて、生活の質を向上させることが大切です。
関連記事:ADHDは後天性?大人になってから診断される理由と対処法
まとめ:ADHDあるあるを力に変える
ADHDの「あるある」を様々な角度から見てきました。これらの経験を前向きに捉え、自分らしく生きるためのヒントをまとめます。
本記事で紹介した「あるある」の多くは、ADHDの方なら誰もが経験する共通の困りごとです。忘れ物、遅刻、集中できない、感情のコントロールが難しいなど、日常生活のあらゆる場面で特性が現れます。しかし、これらは決して「ダメな自分」の証ではなく、脳の特性による自然な現象です。
大切なのは、自分の特性を理解し、受け入れることです。「あるある」を知ることで、「自分だけじゃない」という安心感を得られ、適切な対処法を見つけるきっかけになります。環境を整える、習慣化する、サポートを活用するなど、様々な工夫により、困りごとは軽減できます。
また、ADHDの特性には強みもあります。創造性、行動力、共感力、柔軟性など、これらの特性を活かすことで、独自の価値を発揮できます。完璧を目指すのではなく、自分なりのやり方を見つけることが重要です。
「あるある」を共有し、笑い飛ばせる仲間の存在も大切です。一人で悩まず、適切なサポートを受けながら、ADHDの特性と上手く付き合っていきましょう。あなたの「あるある」は、同じ悩みを持つ誰かの励みになり、理解の輪を広げることにつながります。ADHDは障害ではなく、個性の一つ。その個性を受け入れ、活かしていくことで、充実した人生を送ることができるはずです。
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