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愛着障害は治らないって本当?大人もできる「愛着形成のやり直し」を解説!

2025.09.01 精神科訪問看護とは

愛着障害に悩む方の中には「治らない」と聞き不安になっている方もいるでしょう。
愛着障害によって社会に馴染めず悩む大人の方も居ますが、適切な治療や支援を受ければ、年齢に関係なく克服可能です。

この記事では、愛着障害が治らないと言われる理由や、大人の愛着障害を克服する方法を解説します。

大阪市、寝屋川市、守口市、
門真市、大東市、枚方市全域対象

“精神科に特化”した
訪問看護ステーション
「くるみ」

06-6105-1756 06-6105-1756

平日・土曜・祝日 9:00〜18:00 
【日曜・お盆・年末年始休み】

愛着障害は治らない?

「愛着障害は治らない」と言われる場合もありますが、適切な治療や支援を受ければ克服可能です。

子どもの頃の経験や環境が原因となる愛着障害ですが、修正できないまま大人になり、社会性に支障が出る方も珍しくありません。
大人になってから人間関係に悩み「このまま治らないのではないか」と不安になる方もいます。

また、克服するには環境を整え、適切な手順を踏むのがポイントとなるため、カウンセリングや相談を受けても改善しない場合もあるでしょう。

できれば子どもの頃に修正しておくのが望ましいですが、大人になってからでも諦める必要はありません。
精神科医や専門家に相談し、徐々に人間関係の改善を目指していきましょう。

関連記事:愛着障害とADHDは併発する?違いや見分け方を解説

愛着障害を治すには「安全基地」の存在が重要

愛着障害の克服に重要な役割を担うのが「安全基地」の存在です。

安全基地とは、幼少期の愛着形成や、大人になってから愛着形成のやり直しを行う過程において、心の安心を得られる「キーパーソン」を指します。

安全基地となる方は、愛着を形成中に受けたネガティブな感情をケアをしたり、ポジティブな感情を得られたりなどの支援を行うのが役割です。
人との関わりの中で「つらい」「悲しい」「苦しい」といったネガティブな感情を受けても、安全基地の存在があれば乗り越えられます。

幼少期の子どもであれば、安全基地となりやすいのは「親」や「養育者」など保護者にあたる人物です。
また、大人の場合は親のほか、恋人やパートナー、信頼できる友人などが候補となります。

参照:日本総研/愛着(アタッチメント)
※厚生労働省の内示を受けて作成された資料です。

大人もできる愛着形成のやり直し方

愛着形成は子どもの頃に行われる人格形成の1つですが、大人になってからでも「やり直し」が可能です。
この章では、愛着形成のやり直し方法を解説します。

安全基地となるキーパーソンを設定する

愛着形成のやり直しをする場合、まずは安全基地となるキーパーソンを設定します。

安全基地になるのは、親や恋人、パートナーなど、愛着障害の方の性格や悩みを理解し、受け入れられる方が望ましいです。

身近な人物に安全基地となる候補がいない場合は、専門家がその役割を果たす場合もあります。

安全基地の支援を受けながら自分の感情と向き合う

安全基地となる人を設定した後は、支援を受けながら自分の感情を育てていきます。

人と関わる際のネガティブな感情を見つめ直し、なぜそのような感情が生まれるのか原因を突き止めるのが重要です。

ネガティブな感情をコントロールし、ポジティブな感情を身につけられれば、他人との良好な関係を築けるようになっていきます。

人との関わり方を学び精神的自立を目指す

自分の感情を理解しコントロールできるようになったら、徐々に安全基地以外の人との関わりを持つようにし、社会における精神的な自立を目指していきます。

良好な人間関係の維持や、職場など社会生活の場におけるトラブル回避の方法を習得できれば、自立した生活を送れるようになるでしょう。

愛着障害が治らないときの相談先

愛着障害を克服したい場合、精神科や訪問看護ステーションへ相談するのも手段の1つです。
詳しく見ていきましょう。

精神科や心療内科

愛着障害の疑いがある場合は、精神科の受診を検討しましょう。

愛着障害も精神科で診断を受けられる障害の1つであり、適切な診断と治療、受けるべき支援のアドバイスを受けることで、早期の解決を目指せます。

精神科に相談するのが難しい場合や、人間関係の悩みが愛着障害によるものか判断できない場合は、心療内科に相談するのもよいでしょう。

訪問看護ステーション

日常生活における相談がある場合や、安全基地となる方がいない場合は「訪問看護ステーション」に相談するのも手段の1つです。

訪問看護では、愛着障害の方と看護師が1対1の関係を築けるため、他人との関わり方を少しずつ学べます。

愛着障害による人間関係以外の問題も相談できるため、悩んでいる場合は利用を検討してみましょう。

愛着障害を治したいなら専門家から「愛着形成のやり直し」を受けよう

愛着障害は、適切な手順や支援を受けることで、大人になってからでも克服を目指せます。
「治らない」とあきらめず、まずは精神科や訪問看護ステーションに相談してみましょう。

『訪問看護ステーションくるみ』では、愛着障害に対する個別のサポートを提供しています。
興味のある方は『こちら』から、気軽にお問い合わせください。

この記事を監修した人

石飛美春

株式会社Make Care Webクリエイター

石飛 美春

看護師 / Webクリエイター

看護師として臨床を経験後、一度Web業界に転身。ものづくりの楽しさを知る一方で、やはり人と関わる現場に戻りたいという想いから、訪問看護ステーションくるみに入職。現在は訪問業務とあわせて、Web制作の経験を活かし、HPやSNSの更新を担当している。

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