自閉スペクトラム症の症状とは?特徴や診断方法、対応策を解説
精神科訪問看護とは「もしかして、うちの子は…?」「自分は周りと何か違う気がする…」自閉スペクトラム症(ASD)について、このような疑問や不安をお持ちではありませんか?この記事では、ASDの症状を子供から大人まで、分かりやすく解説します。診断方法や特徴、そして日々の生活で役立つ対応策や支援についても詳しくご紹介します。この記事を読めば、ASDについて深く理解し、より良い未来を切り開くための一歩を踏み出せるでしょう。
大阪市、寝屋川市、守口市、
門真市、大東市、枚方市全域対象
“精神科に特化”した
訪問看護ステーション
「くるみ」
平日・土曜・祝日 9:00〜18:00
【日曜・お盆・年末年始休み】
※訪問は20時まで
対応させていただいております。
自閉スペクトラム症(ASD)とは?
自閉スペクトラム症(ASD)は、発達障害の一種であり、その特性は一人ひとり大きく異なります。そのため、「スペクトラム(連続体)」という言葉が使われるように、その現れ方や程度は多岐にわたります。
かつては「自閉症」や「アスペルガー症候群」など、個別の名称で呼ばれていましたが、現在ではこれらを包括する「自閉スペクトラム症」として診断されることが一般的です。
ASDは、単なる「障害」として捉えるのではなく、その人固有の「特性」として理解することが重要です。この特性を理解することで、ご本人や周囲の人々が、より生きやすい環境を作り出すためのヒントが見つかるはずです。
関連記事:知的障害と自閉症の違い|併存率・診断・支援方法を解説
自閉スペクトラム症の主な症状

自閉スペクトラム症(ASD)の診断は、主に「社会的コミュニケーションと相互関係における持続的な困難」と「限定された興味、反復的な行動、常同性」という2つの主要な特徴に基づいて行われます。
これらの特徴は、一人ひとり現れ方や程度が異なりますが、ここではそれぞれの症状について、具体的な例を交えながら詳しく解説していきます。
社会的コミュニケーションの困難
ASDのある方にとって、他者との円滑なコミュニケーションや社会的な関係性を築くことは、しばしば困難を伴います。具体的には、以下のような場面で見られることがあります。
相互的なやり取りの困難
会話のキャッチボールが難しく、一方的に話してしまったり、相手の話に適切な反応ができなかったりします。また、会話の始め方や終わらせ方が分からず、戸惑うこともあります。
非言語的コミュニケーションの理解と使用の困難
相手の表情、声のトーン、ジェスチャー、視線などの非言語的なサインを読み取ることが苦手な場合があります。また、自分自身も、これらの非言語的な手段を効果的に使うことが難しいことがあります。例えば、相手の目を見て話すことが苦手だったり、感情を表情に出すことが難しかったりします。
感情の共有や共感の困難
相手の気持ちを推測したり、共感したりすることが難しい場合があります。そのため、相手が傷ついていることに気づけなかったり、配慮に欠ける言動をとってしまうことがあります。
人間関係の構築・維持の困難
友達を作るのが苦手だったり、友人関係を維持するのが難しかったりすることがあります。また、社会的なルールや暗黙の了解を理解するのが難しく、人間関係で誤解が生じやすいこともあります。
限定された興味・反復行動
ASDのある方には、特定の物事に対して強いこだわりを示したり、決まった行動を繰り返したりする傾向が見られます。これは、安心感を得たり、予測可能な環境を好むという特性からくる場合が多いです。
特定のものへの強いこだわり
特定のおもちゃ、乗り物、キャラクター、あるいは特定の話題(例:電車、恐竜、歴史上の出来事など)に異常なほど強い関心を示し、そのことばかりを話したり、調べたりします。その興味の対象が、年齢や発達段階にそぐわないほど限定的であることもあります。
決まった手順やルーティンへの執着
日常生活において、決まった手順やルーティンを厳格に守ることを好みます。例えば、毎朝同じ時間に同じ服を着る、決まった道順でしか学校に行かない、食事の順番が決まっているなどです。このルーティンが崩れると、強い不安や混乱を示すことがあります。
常同的な運動
手をひらひらさせる、指を鳴らす、体を前後に揺らす、くるくる回るなどの決まった運動を繰り返すことがあります。これは、興奮した時や不安な時、あるいは退屈な時に、自分を落ち着かせるために行うことがあります。
特定の話題への没頭
興味のある特定の話題について、一方的に、そして詳細に話し続けることがあります。相手が興味を持っているかどうかにかかわらず、自分の話したいことを話し続ける傾向があります。
感覚過敏・鈍感
ASDのある方の中には、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚といった感覚に対して、極端に敏感(過敏)であったり、逆に鈍感であったりする特性を持つ方がいます。これが日常生活に大きな影響を与えることがあります。
視覚
特定の模様や光、色の組み合わせに強い不快感を感じたり、逆に細かい部分に気づきにくいことがあります。例えば、蛍光灯のちらつきが苦手で教室にいられない、服のタグの刺激に耐えられない、といったことがあります。
聴覚
特定の音(掃除機の音、サイレン、人の話し声など)に過剰に反応して耳を塞いだり、パニックになったりすることがあります。逆に、呼びかけに気づきにくい、大きな音にも動じないといった鈍感さを示すこともあります。
触覚
特定の素材の衣服(チクチクする、滑らかすぎるなど)を嫌がったり、食べ物の食感(ネバネバ、ザラザラなど)に強い抵抗を示したりします。抱きしめられることや、軽く触られることさえも不快に感じることがあります。逆に、痛みを感じにくかったり、物を口に含んでしまうといった鈍感さを示すこともあります。
味覚・嗅覚
特定の味や匂いに極端に敏感で、食べられるものが極端に少ない(偏食)ことがあります。逆に、強い匂いにも気づかなかったり、平気だったりすることもあります。
これらの感覚の特性は、本人にとって非常に苦痛となることがあり、そのために癇癪を起こしたり、パニックになったりすることがあります。感覚の特性を理解し、環境を調整することが、本人の安心につながります。
関連記事:自閉症の方に関する看護のポイント|特性に応じた関わり方を解説
年齢別の症状の違い
自閉スペクトラム症(ASD)の症状は、成長とともに変化し、現れ方も様々です。ここでは、乳幼児期、学童期、成人期それぞれの時期における典型的なサインや特徴、そしてそれに伴う課題について詳しく解説していきます。ご自身の子供やご自身の特性を理解する上での参考になれば幸いです。
乳幼児期に見られるサイン
乳幼児期は、発達の著しい時期であり、この頃に見られるサインがASDの早期発見につながることがあります。具体的には、以下のような行動が挙げられます。
- 視線が合いにくい、またはそらしてしまう。
- 名前を呼んでも振り向いたり、視線を合わせたりすることが少ない。
- 指差しをして、興味のあるものを共有しようとしない。
- 特定の物や遊びに強いこだわりを見せ、他のことへの関心が薄い。
- 抱っこされることを嫌がる、または特定の触り方でないと落ち着かない。
- 音や光、匂いなどに過敏に反応したり、逆に鈍感だったりする。
これらのサインが見られる場合、発達の遅れや特性の可能性を疑い、専門機関に相談することが早期支援につながります。早期に適切な支援を受けることで、その後の発達に良い影響を与えることが期待できます。
学童期における特徴
学童期になると、集団生活が本格化し、ASDの特性がより顕著になることがあります。この時期に見られる主な特徴は以下の通りです。
- 友達との関係構築が難しい
- 集団行動への適応が困難
- 学習面での特性
- こだわり行動の顕在化
- 感覚過敏による学校生活での困難
これらの特徴は、本人の努力不足ではなく、ASDの特性によるものです。周囲の大人が特性を理解し、本人が安心して学校生活を送れるような配慮や支援が不可欠となります。
成人期における特性と課題
ASDの特性は成人期になっても継続し、日常生活や社会生活において様々な課題として現れることがあります。また、成人になってから自身の特性に気づくケースも少なくありません。
- 対人関係の難しさ
- 仕事での適応
- 日常生活の管理
- 二次障害のリスク
成人期になってからASDの特性に気づいた場合でも、自身の特性を理解し、適切なサポートを受けることで、より自分らしく生きやすくなる道が開けます。
自閉スペクトラム症の診断プロセス
この記事では、自閉スペクトラム症(ASD)の診断を受けるための具体的な流れ、相談先、検査方法について詳しく解説します。診断への不安を軽減し、適切なステップを踏み出すための一助となれば幸いです。
診断を受けるためのステップ
ASDの診断は、複数のプロセスを丁寧に積み重ねて行われます。最初は、かかりつけ医や保健センター、発達障害者支援センターなどで初期相談を行い、症状や発達の遅れについて話します。その後、児童精神科や精神科などの専門医を受診し、詳しい問診が行われます。
必要に応じて発達検査・心理検査・知能検査・行動観察が実施され、多角的に特性を評価します。最終的に、検査結果と観察内容を総合し、医師より診断や今後の支援方針が説明されます。診断後は療育・福祉サービス・学校連携などの支援へ進みます。
受診できる専門機関
ASDの相談や診断は、多様な専門機関で受けられます。まずは発達障害者支援センターが入口として最適で、専門職による相談・情報提供・機関連携など幅広いサポートが受けられます。児童精神科や精神科、心療内科では問診や心理検査を通して診断と治療方針が立てられます。
また、臨床心理士・公認心理師がいる大学病院やクリニックでは、心理検査やカウンセリングも可能です。自身や子どもの対人関係や発達に不安を感じる場合、まず身近な相談機関に問い合わせることが推奨されます。
診断に用いられる検査方法
ASDの診断は一つの検査で決まるものではなく、総合評価で行われます。医師・心理士による問診では、生育歴や現在の困りごとを詳細に確認します。また、診察場面での行動観察を通して、社会性やコミュニケーション特性、こだわりの有無を評価します。
発達検査(新版K式、田中ビネー、WISCなど)では認知能力や発達段階を測定します。加えて心理検査や知能検査も実施され、注意特性や得意・不得意の領域を把握します。これら全てをDSM-5などの基準に照らして診断が確定します。
関連記事:【診断テストつき】ADHD・アスペルガー症候群・自閉症と発達障害の違いとは?
大阪市、寝屋川市、守口市、
門真市、大東市、枚方市全域対象
“精神科に特化”した
訪問看護ステーション
「くるみ」
平日・土曜・祝日 9:00〜18:00
【日曜・お盆・年末年始休み】
※訪問は20時まで
対応させていただいております。
自閉スペクトラム症の治療法・支援法

ASDの「治療」という言葉を聞くと、病気を根本から治すことをイメージされるかもしれませんが、ASDそのものを完全に「治す」ための特効薬は現在のところありません。しかし、その特性から生じる困難を軽減し、ご本人が得意なことを伸ばし、より自分らしく、より良い生活を送るための一助となる様々な「支援」が存在します。
ここでは、代表的なアプローチである薬物療法、行動療法、そして療育(発達支援)について、それぞれの目的や効果を解説していきます。
薬物療法について
ASDそのものを治す薬はありませんが、併存する症状を和らげる目的で薬物療法が用いられます。不注意・多動性・衝動性が強い場合はADHD治療薬、不安や抑うつがみられる場合は抗不安薬や抗うつ薬が処方されることがあります。
これらの薬はASDの特性を変えるものではなく、日常生活の負担を軽減するための補助的な役割です。医師の指示に従い適切に使用することで、心理療法や日常支援の効果を高めることが期待できます。
行動療法・心理療法
行動療法や心理療法は、ASDのある方が日常生活や対人場面で必要となるスキルを身につけるためのアプローチです。特にABA(応用行動分析)は、望ましい行動を強化し、コミュニケーションや社会性などを実践的に伸ばす療法として知られています。
また、認知行動療法(CBT)は、考え方や感情のパターンを理解し、より適応的に切り替えるための方法を学びます。不安な場面での対処法をロールプレイで練習するなど、具体的なスキル習得につながる点が特徴です。本人のペースに合わせて進めることで、着実な改善が期待できます。
療育(発達支援)
療育(発達支援)は、乳幼児期から学童期の子どもの発達を総合的に支え、言語・運動・社会性・学習能力などを伸ばす支援プログラムです。早期に始めるほど効果が高いとされ、個別支援、集団療育、早期療育など多様な方法があります。
専門家との関わりを通して子どもの特性に応じた働きかけが行われ、保護者も家庭での支援方法を学ぶことができます。療育は、子どもの力を最大限に引き出し、将来の生活や学習の基盤をつくる重要なサポートです。
自閉スペクトラム症の支援制度とサービス
自閉スペクトラム症(ASD)のある方が、地域社会で自分らしく、そしてより豊かに暮らしていくためには、様々な支援制度やサービスが利用できます。これらの制度を理解し、適切に活用することで、日常生活の困難さを軽減したり、自身の可能性を最大限に引き出したりすることが可能になります。ここでは、福祉サービス、教育現場での支援、そして就労支援に焦点を当て、具体的な内容と利用方法について詳しく解説していきます。
福祉サービスについて
ASDのある方が生活を安心して送るために、多様な福祉サービスが用意されています。基盤となるのは「障害者手帳」の取得で、税制優遇や公共料金の割引、各種サービスへのアクセスが可能になります。
障害福祉サービスには、相談支援による情報提供や計画作成、居宅介護による日常生活のサポート、地域活動支援センターでの活動参加支援、就労移行支援による仕事への準備支援などがあります。
これらを利用するには、相談支援事業所とともに「サービス等利用計画」を作成することが必要です。自分の状況に合ったサービスを受けるためにも、まずは地域の窓口へ相談することが大切です。
教育現場での支援
学校では、ASDのあるお子さんが安心して学べるよう、多様な支援制度が整っています。特別支援学級では、個々の発達や特性に合わせた少人数指導を受けられます。通級指導教室では、通常学級に在籍しながら必要な支援だけ専門教室で受けることが可能です。
また、「合理的配慮」により、学習環境や教材の工夫、視覚的なサポートなど個別の調整が行われます。さらに、障害の有無に関わらず共に学ぶ「インクルーシブ教育」を推進する学校も増えています。これらの支援を受けるには、保護者が学校や教育委員会と積極的に相談し、最適な学びの環境を整えることが重要です。
就労支援と職場での配慮
ASDのある方が職場で力を発揮できるよう、多くの就労支援制度があります。就労移行支援では、スキル訓練から面接対策、就職後の定着支援までトータルでサポートします。一般企業で働くことが難しい場合は、A型・B型の就労継続支援で働く機会が提供されます。障害者雇用枠では、特性に配慮された職場で勤務できる可能性も高まります。
さらに、ジョブコーチが職場に訪問し、業務への適応や人間関係の悩みを具体的に支援してくれます。入社後は、明確な指示や視覚的マニュアル、静かな作業環境など「合理的配慮」を受ける権利があります。利用方法に迷う場合は、ハローワークや地域障害者職業センターに相談するのがおすすめです。
自閉スペクトラム症の人とのコミュニケーションのコツ

前のセクションでは、自閉スペクトラム症(ASD)の年齢別の症状の違いについて解説しました。ここでは、ASDのある方とのコミュニケーションで生じやすい誤解や困難を減らし、より円滑な関係を築くための具体的なコツやポイントを、実践的なアドバイスとしてご紹介します。
1. 直接的で分かりやすい言葉を使う
ASDのある方は、言葉の裏にある意図や比喩、皮肉などを理解するのが難しい場合があります。「空気を読んで」といった曖昧な表現や、遠回しな言い方は避け、具体的に、そして直接的に伝えましょう。
例えば、「〇〇してね」と具体的に行動を指示したり、「この資料の〇〇ページを開いてください」のように、場所や対象を明確にすることが大切です。
2. 視覚的なサポートを活用する
言葉による説明だけでなく、図や絵、文字などを活用することで、より正確に情報を伝えることができます。例えば、手順を説明する際には、イラストや写真を使ったマニュアルを用意したり、会議の要点をホワイトボードに書き出したりすると、理解が深まります。スケジュールやToDoリストを視覚化することも有効です。
3. 相手のペースを尊重し、待つ姿勢を持つ
ASDのある方は、情報を処理したり、返答を考えたりするのに時間がかかることがあります。質問をしたら、すぐに答えが返ってこなくても焦らず、相手が自分のペースで考え、話せるように、十分な間(ま)を取りましょう。相手が話し終えるまで、会話を遮らないことも重要です。
4. 一方的な会話を避ける
会話はキャッチボールです。自分が一方的に話し続けるのではなく、相手の関心や興味に合わせて質問を投げかけ、相手の話を聞く時間を作りましょう。相手が話しやすい話題を見つけ、共感を示しながら聞くことで、信頼関係が築きやすくなります。
5. 感情表現や非言語的なサインの解釈に配慮する
ASDのある方は、表情や声のトーン、ジェスチャーといった非言語的なサインから相手の感情を読み取ることが苦手な場合があります。そのため、自分の感情や意図を伝える際には、言葉で明確に表現することを心がけましょう。
また、相手の感情表現が乏しい場合でも、その人の内面を否定せず、言葉で伝えられた内容に焦点を当てて理解しようと努めることが大切です。
6. 事前に伝えること、確認することを習慣にする
急な予定変更や、予期せぬ出来事は、ASDのある方にとって大きなストレスとなることがあります。できる限り事前に情報を伝え、確認する習慣をつけましょう。例えば、会議の議題やアジェンダを事前に共有する、訪問先での流れを説明するなど、見通しを持てるように配慮することが、安心感につながります。
よくある質問(FAQ)
この記事では、自閉スペクトラム症(ASD)に関する様々な情報をお伝えしてきましたが、ここでは特に多く寄せられる質問とその回答をまとめました。読者の皆様が抱える疑問や不安の解消に役立てていただければ幸いです。
Q. 自閉スペクトラム症(ASD)とは、具体的にどのような状態を指すのですか?
自閉スペクトラム症(ASD)は、脳機能の特性による発達障害の一つで、社会的コミュニケーションの困難、限定された興味、反復的行動、感覚過敏などが特徴です。かつては自閉症やアスペルガー症候群など別々に診断されていましたが、現在は「スペクトラム」として、特性の現れ方が連続的で個人差が大きい状態として包括されています。一人ひとりの特性の程度や組み合わせが異なる点が特徴です。
Q. 子供のASDの症状で、特に注意すべき点は何ですか?
子供のASDで注意すべきサインには、視線が合いにくい、名前を呼んでも反応しない、指差しをしない、言語の遅れ、特定のおもちゃへの強いこだわり、並べるなどの反復行動、音や光への感覚過敏などがあります。ただし、これらがあるから必ずASDというわけではありません。気になる場合は、早めに専門機関へ相談することが重要です。
Q. 大人のASDには、どのような特徴がありますか?
大人のASDでは、対人関係の構築や維持が難しい、空気を読む・冗談を理解するのが苦手、特定分野への強い興味、手順やルーティンへのこだわり、騒音や光への感覚過敏などが表れます。特性を隠すために無理をしてストレスが蓄積し、うつ病や不安障害など二次障害を併発するケースもよく見られます。
Q. ASDの診断はどのように行われますか?
ASDの診断は、精神科医・児童精神科医・小児科医などが、問診、行動観察、発達検査、心理検査を組み合わせて総合的に行います。保護者からの生育歴や本人の現状を丁寧に確認し、DSM-5などの診断基準に基づいて判断します。時間がかかる場合もありますが、早期に専門機関へ相談することが推奨されます。
Q. ASDに「治療法」はありますか?
ASDを根本的に治す薬はありませんが、困りごとを軽減する支援は多数あります。ABAなどの行動療法、SST、作業療法、言語療法などの療育が中心です。不安・抑うつなどが強い場合は薬物療法を併用することもあります。個々の特性に合わせた支援計画を立てることが、生活しやすさの向上につながります。
Q. ASDの人とのコミュニケーションで気をつけるべきことは何ですか?
ASDの方と関わる際は、曖昧な表現を避けて具体的に伝える、絵や文字など視覚情報を併用する、返答を急かさない、一方的にならないよう対話を意識することが大切です。また、相手の興味を理解しようとする姿勢が信頼関係を築く第一歩になります。
Q. ASDの子供をサポートするために、家庭や学校でできることはありますか?
安心できる環境づくりが重要です。視覚的スケジュールで見通しを持たせる、変化を事前に知らせる、刺激を調整する(静かな場所を確保など)、得意分野を伸ばす機会を作ることが効果的です。家庭・学校・専門機関が連携し、一貫した支援を行うことが子供の安定と成長につながります。
Q. ASDに関する相談や支援を受けられる窓口はありますか?
各地域の保健センター、子育て支援センター、発達障害者支援センター、医療機関(小児科・精神科・児童精神科)、教育センターなどが主な相談先です。NPOや当事者団体が交流会や情報提供を行っている場合もあります。まずは身近な公的窓口に問い合わせることが推奨されます。
まとめ
「うちの子はASDかもしれない」「自分が周りと違う気がする」――そんな不安を感じるときこそ、正しい知識が大きな助けになります。ASDは、社会的コミュニケーションの難しさやこだわり行動、感覚の過敏・鈍感など、特性の現れ方が人によって大きく異なる発達特性です。
乳幼児から大人まで、年齢によって症状は変化し、診断は専門家による多角的な評価が必要です。行動療法や療育、福祉サービス、学校での支援など、利用できる支援は幅広く存在します。ASDを「特性」として理解し、適切なサポートを受けることで、本人らしい成長や社会参加が可能になります。この記事が、未来への第一歩になることを願っています。
大阪市、寝屋川市、守口市、 平日・土曜・祝日 9:00〜18:00 ※訪問は20時まで
門真市、大東市、枚方市全域対象“精神科に特化”した
訪問看護ステーション
「くるみ」
【日曜・お盆・年末年始休み】
対応させていただいております。