こんにちは。株式会社Make Careの代表取締役CEOであり、訪問看護ステーションくるみでマーケティングを担当している石森寛隆です。XではHEROと名乗っていますので、もしよろしければフォローください。
今回のコラムでは、壱岐島で開催された「18トリソミーの子どもたち写真展 in 壱岐島」に参加した際の出来事をまとめたいと思います。
観光、戦争の爪痕、子どもたちやご家族との出会い、映画「うまれる」の鑑賞、そして「バタフライエフェクト」というキーワード。
いくつもの偶然が重なり、まるでメビウスの輪のように必然へと繋がっていく体験となりました。
大阪市、寝屋川市、守口市、
門真市、大東市、枚方市全域対象
“精神科に特化”した
訪問看護ステーション
「くるみ」
平日・土曜・祝日 9:00〜18:00
【日曜・お盆・年末年始休み】
壱岐島へのお誘い
ある時、誠子さんと「訪問看護ステーションいしずえ」の田邉さんとDMでやりとりをしていた時のこと。
「今度、壱岐島で 18トリソミーの子どもたち写真展 を準備しているんだけど、誠子さん登壇してみない?」
その一言が、今回の壱岐島訪問のきっかけでした。
ちょうど「訪問看護ステーションラララ」の開設で九州に足を運ぶ機会が増え、さらに「くるみ」でも重心の受け入れを始めたタイミング。
このご縁はまさに「必然の導き」だと感じました。
田邉さんとの出会い
誠子さんは、田邉さんの著書
『精神疾患からの回復を導く方法・思考のいしずえ』
を擦り切れるほど読み込んでいた愛読者。
僕も勧められて読み、「自分たちの理想に近い」と強く共感したのを覚えています。
憧れの存在でありながら、田邉さんはとても気さくで、学会でも気軽に声をかけてくださる方でした。
だからこそ、今回のお誘いは二つ返事。断る理由なんてありませんでした。
サプライズ合流と壱岐観光
誠子さんには内緒で、僕も壱岐行きを決めました。
当日サプライズで登場すると、誠子さんは引き声で驚愕(笑)。毎月会っているのに、わざわざ驚かせる意味はないんですが、それもまた僕らしい(?)遊び心です。
その後は田邉さんが壱岐観光に連れ出してくださいました。
特に印象に残ったのは旧海軍の見張り所。終戦記念日の翌日というタイミングで訪れたこともあり、平和や命について思いを馳せました。
さらに直前に観ていた アガリスクエンターテイメント の舞台「発表せよ!! 大本営」の記憶も重なり、戦跡がより深く迫ってきました。
沖ノ島が見えた光景も、強く印象に残っています。
子どもたちや支援者との時間
夕食は、18トリソミーの子どもたちやご両親、支える訪問看護師さんたちと共に。
笑顔、語られるエピソード、支え合う姿——どれも心を打たれるものでした。
その夜、温泉に浸かりながら一日を反芻し、偶然と必然が織りなす旅の意味を噛みしめました。
映画「うまれる」
翌朝、最初のプログラムは映画 「うまれる」 の鑑賞会。
「子どもは親を選んで生まれてくる」という、科学では説明できないテーマを、宗教的ではなく“人間の優しさ”の視点で描いたドキュメンタリー。
様々な家族の物語が映し出されるなかで、前日の体験が呼応し、しょっぱなから胸が熱くなりました。
映画のあとは、誠子さんが「重心の子どもたちとの関わり」について登壇。
座談会でも多くの方と真摯に語り合い、現場での思いや課題を共有する時間となりました。
そして夜には、いしずえのスタッフさんたちが手作りの料理を用意してくださり、4〜5時間にわたって語らうひとときが。
未来の訪問看護や福祉のあり方、互いの歩んできた道、笑いも交えながら熱く語り合った時間は、本当に濃密で温かいものでした。
バタフライエフェクトという導き
田邉さんが車中で何度も口にしていた「バタフライエフェクト」。
小さな出来事や選択が、やがて大きな未来を形づくるという考え方です。
この言葉は僕にとっても特別なもの。
大好きな アガリスクエンターテイメント の舞台「なかなか失われない30年」で初めて出会い、心に残り続けてきました。
しかも直前には「発表せよ!大本営!」を観劇し、別の角度から“命と歴史”を考えていたばかり。
そんな中で田邉さんから「バタフライエフェクト」という言葉を聞き、翌朝には映画「うまれる」で命の必然性に触れる。
このシンクロニシティ自体が、まさに「バタフライエフェクト」でした。
終わりに
壱岐島で過ごした数日間は、偶然が必然に変わっていく瞬間の連続でした。
田邉さんとの出会い、誠子さんの登壇、18トリソミーの子どもたちやご家族との交流、戦争の爪痕、そして映画との出会い。
一見バラバラに思える出来事がメビウスの輪のように繋がり、未来へと導かれていることを強く実感しました。
僕たちが「重心」に取り組むこともまた、偶然ではなく必然。
壱岐での体験を胸に、これからも一つひとつの出会いを大切に、未来へと紡いでいきたいと思います。
