出産は、母親の体に大きな負担がかかります。産後、体の疲れや痛みに悩まされ、思うように動けていない方もいるのではないでしょうか?
産後ケアの方法の1つに「産後マッサージ」があり、筋肉やリンパに対してマッサージすることで、痛みや疲労の解消に効果が期待できます。
この記事では、産後マッサージの効果や種類、マッサージを受けるタイミングや場所を解説します。
産後マッサージの効果とは?
産後マッサージは、体の痛みや疲労を緩和し、心身をリフレッシュするのに有効です。
産後すぐの体は出産によるダメージを受けており、不調を感じる方も少なくありません。
マッサージを受けることで筋肉の凝りや張りを緩和し、痛みや疲労を改善できます。
また、マッサージには不安やストレスを解消し、精神的不調を改善する効果も期待できます。
産後うつやマタニティブルーズなど、産後の精神的不調に悩んでいる方も、マッサージで心をケアしてみましょう。
産後マッサージの種類
ここでは、産後に受けられるマッサージの種類をご紹介します。
全身マッサージ
全身の筋肉をマッサージして凝りや張りを解消することで、痛みや肩こりなどの不調を和らげられます。
肩こりや腰痛など、出産や育児で生じた筋肉のこわばりは、血行を良くすることで改善できる可能性があるのです。
出産前後は、全身に痛みを感じやすくなります。
痛みが続くとストレスの原因にもなるため、早めに対処しましょう。
リンパマッサージ
リンパマッサージは、リンパ管の詰まりを解消し、むくみの改善が期待できます。
また、老廃物の排出を促すデトックス効果や血行促進効果もあるため、疲労や冷えの解消にも役立ちます。
リンパマッサージは自分でも実施できますが、むくみや痛みなどの症状がある場合には、専門家に相談してみるのもよいでしょう。
つぼ押し
つぼ押しは、血流が促進され、冷え・むくみ・疲労感・痛みなどが改善します。
つぼの数は全身に360種類以上あり、押す場所によって効果が変わるとされています。
つぼ押しを受けられる整骨院や整体院などに行き、自分の症状や不調に合うつぼを教えてもらうのも有効です。
手のつぼや足のつぼなど、簡単に押せるつぼも多くあるため、自分でも簡単に実施できます。
骨盤矯正
骨盤矯正や骨盤周囲の筋肉へのマッサージは、腰痛や悪い姿勢による不調の改善に効果があります。
妊娠や出産に伴い、骨盤の関節は緩んで変形します。産後に関節が不安定になり体が歪むと、腰痛をはじめ、全身の痛みや不調が続くおそれも。
マッサージだけでなく、骨盤周囲の筋力トレーニングなどを実施しているところもあります。
骨盤周囲の筋肉が整うことで、産後に生じるさまざまな不調が改善するでしょう。
産後マッサージはいつから始めるとよい?
産後マッサージは、出産後落ち着いてから健康に問題がなければ開始してよいでしょう。
ただし、出産直後の「産褥期」は、出産によって受けたダメージを回復する大事な時期です。
産褥期の間は、心身ともに思わぬ不調が生じる可能性があります。
産後しばらくは体を安静にし、医師や看護師と相談してマッサージの開始時期を決めると安心です。
産後マッサージを受けられる場所
産後マッサージを受けられる場所は以下があります。
・整体院
・接骨院
・整形外科
・マッサージサロン
・カイロプラクティック など
整骨院やカイロプラクティックなどでは、骨盤矯正や腰痛に対するマッサージを提供しています。
一方整形外科などの医療機関では、マタニティリハビリを提供している場合があり、医学的な知識に基づいた産後ケアを受けることが可能です。施設によっては、産後マッサージを提供していないところもありますので、事前に確認しておくと安心です。
また、産後マッサージを受けに行くのが難しい方や、マッサージを受けても不調が改善しなかった方は、訪問看護でのケアを受けてみるとよいでしょう。
訪問看護では看護師が自宅に訪問し、自分に合ったケアやサポートを受けられます。
自宅にいながら、1対1でじっくりとケアを受けられるため、体調がすぐれない方や忙しい方でも利用しやすいでしょう。
マッサージで産後の疲れを解消しよう
産後のママさんは、出産での負担や育児や家事による忙しさから、疲労や痛みが溜まりやすくなっています。定期的にマッサージを受け、産後の不調を解消することが大切です。
痛みがよくならない、育児に対する不安や悩みが強いなどの方は、訪問看護の利用も検討してみましょう。看護師による痛みや疲労のケアのほか、育児についての相談なども受けられます。
訪問看護の利用を検討中の方は、ぜひ一度『訪問看護ステーションくるみ』へご相談ください。