こんにちは。株式会社Make Careの代表取締役CEOであり、訪問看護ステーションくるみでマーケティングを担当している石森寛隆です。XではHEROと名乗っていますので、もしよろしければフォローください。
先日、株式会社Bridgeが運営する「えん訪問看護ステーション」さんの4周年記念パーティーにお招きいただいた。
2021年12月に設立し、現在は四国を中心に19拠点を展開中。さらに年商100億円を目指して全国展開を加速している成長企業だ。
僕が「株式会社Make Care」を立ち上げたのは2022年7月だから、ちょうど半年ほど先輩にあたる存在でもある。
大阪市、寝屋川市、守口市、
門真市、大東市、枚方市全域対象
“精神科に特化”した
訪問看護ステーション
「くるみ」
平日・土曜・祝日 9:00〜18:00
【日曜・お盆・年末年始休み】
くるみとえん、それぞれのモデル
えん訪問看護ステーションは、1拠点あたり年商1億円規模の事業所を全国に100拠点展開し、100億円を達成するというモデルを描いている。
それは「くるみ」のように一つの拠点を膨らませて大規模化していく手法とは対照的で、いわば水平展開でスケールを取る戦略だ。
社長のマサさんはPT(理学療法士)出身。だからこそ、事業の中心は介護・リハ・ターミナルケアなど身体疾患領域であり、精神科特化のくるみとは大きく異なる。
僕たちは「特化」から広げるモデルであり、将来的には総合病院のような総合ステーションを目指す構想を掲げている。一方でえんさんは、多拠点展開を軸に、山間部や過疎地域、離島といったエリアまでカバーしていく強みを持っている。
どちらが正しいかという話ではなく、両方とも社会にとって必要で正しいモデルだと僕は思う。
違うからこそ補い合える。だからこそ「ライバルであっても敵ではない」。
協力できるところは積極的に手を取り合っていくことが、訪問看護業界全体の成長に繋がるはずだ。
マサさんとの出会いと関係性
マサさんと初めて会ったのは、京都の小料理屋での会合だった。
そのときから「僕とは全然違うやり方で事業を拡大しているな」と気になる存在だったけれど、実際に話してみると「面白い人」であり、同時に「信頼できる人」だとすぐに感じた。
そこからはご飯をご一緒したり、セミナーに登壇させてもらったりと交流が続いている。
最近では、大阪に来られたタイミングで一緒に食事をしたとき、同席したミーナさんを紹介してもらい、そのミーナさんは今ではくるみのスタッフとして働いてくれている。
ミーナさんは今ではえんさんが手がける自費看護サービス「旅助」の海外助っ人要員として(w)、利用者さんのハワイ旅行のサポートにお声がけいただいて、事業に参加させていただいたりしている。
さらに、僕たちのビジョンマップを作ってくれたトゥモローゲートさんをマサさんに紹介したところ、えんさんでもビジョンマップの制作が始まっていたり。
また、きたじーさんを通じて企業型確定拠出年金(DC)を導入したりと、経営面でも共鳴し合う部分が増えてきた。
高知での4周年パーティー
そんなマサさんから「ぜひ高知に来てください」と誘われた今回。
「一度は行っとこう」と思いつつ、正直、高知は遠かった(笑)。大阪からのフライト自体は45分程度なのに、久々のプロペラ機に揺られて、ちょっとした小旅行気分で向かった。
会場に着くと、まず圧倒されたのは料理の豪華さ。特に目を引いたのはドンと構える巨大な舟盛りだった。
「業績とともに舟盛りのサイズが年々大きくなっているんですよ」とマサさんが笑って話していたのが印象的で、成長を祝う宴にふさわしい象徴のように見えた。
- えん訪問看護ステーション4周年舟盛り
- えん訪問看護ステーション4周年舟盛り
- 司牡丹
さらに協賛金を使った抽選会では、Amazonやスタバのギフト券が景品として振る舞われ、会場は大盛り上がり。普段は真剣に現場で汗をかくスタッフたちが、豪華な料理と抽選会で笑顔になる姿は、会社の文化をそのまま表しているようだった。
そしてクライマックスは、えん訪問看護ステーションの4年間を振り返るマサさんのプレゼン。
数字や拠点数だけではなく、現場スタッフや利用者さんの声がしっかり織り込まれ、会場全体が感動に包まれていった。
「よさこい祭り」参加の意味
プレゼンの最後に発表されたのが、「よさこい祭りに参加します!」という宣言だった。
会場は歓声と拍手に包まれ、マサさん自身も感極まって涙ぐむ場面があった。
正直その瞬間は、僕自身「お祭りに出ることが、ここまで大きな意味を持つのかな?」とピンと来ていなかった。
けれど後で調べてみて、その価値の大きさに納得した。
よさこい祭りはチーム制で、参加枠には厳しい制限がある。100人規模のチームを結成できなければ、審査の段階で断られることすらある。
つまり「よさこいに参加できる」というのは、単なるイベント参加ではなく、組織として100人単位のチームを抱えられる規模に成長した証なのだ。
地元・高知で生まれた会社が、その象徴的な祭りに参加できる存在になった。
これは、数字的な拡大を超えた文化への参加と地域への根ざしを示すエポックメイキングな出来事だったのだと思う。
締めの挨拶で伝えたこと
そんな感動的な空気の中で、僕に突然まわってきた「締めの挨拶」。
120名を超える参加者の前で話すのはプレッシャーだったけれど、伝えたのはシンプルなメッセージだった。
・同じく100億円を目指す企業として、追いつけ追い越せの気持ちで頑張っていること
・やり方は違えど、お互い社会に必要な存在であり続けたいこと
・ライバルでありながら仲間でもあること
そして「4周年、本当におめでとうございます」と一本締めで締めくくった。
会場から温かい拍手をいただき、急な無茶振りにしてはなんとか役割を果たせたのではないかと胸をなで下ろした。
おわりに
訪問看護という世界は、地域性や事業モデルによってアプローチが大きく違う。
でも、ゴールは同じ社会の持続性と、人々の暮らしを支えること。
くるみもえんも、それぞれに100億という目標を掲げて走っている。
そこに至る道のりは違っても、互いに刺激を受けながら、切磋琢磨していける関係でありたい。
ライバルであり、仲間でもある。
そう実感できた、高知での特別な一夜だった。
