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全般性不安障害とは?症状や治療法を詳しく解説

2024.04.18 精神科訪問看護とは

「常に不安を感じなかなか落ち着かない」「イライラしたり眠れなくなったりする」といった方は、全般性不安障害かもしれません。不安障害にはいくつかの種類があり、それぞれ治療や対処法が異なります。

この記事では、全般性不安障害の症状や診断方法、治療法などを解説します。セルフチェックシートも用意していますので「自分は不安障害なの?」とお悩みの方は、ぜひチェックしてみてください。


全般性不安障害とは「不安障害」の1つ

全般性不安障害は「不安」や「心配」が引き金となり日常生活に支障をきたす「不安障害」の一種です。年間で全人口の約3%が発症するとされており、また、女性は男性の2倍発症しやすいとされています。

不安障害のなかでも、全般性不安障害の場合には以下のような特徴が見られます。



・不安や心配が長期間継続する
・ストレスにより症状が悪化する
・ほかの精神障害を合併する場合がある



家族やお金、仕事、健康など、さまざまなものに対して不安を抱いてしまうのが特徴です。



参照:MSDマニュアル家庭版/全般不安症


全般性不安障害の症状

全般性不安障害では、感情や気分に影響が出る「精神症状」と、体に症状が現れる「身体症状」の2種類が生じます。治療法について詳しく見てみましょう。


精神症状

全般性不安障害で見られる精神症状には以下があります。

・すぐにイライラしてしまう
・いろいろなことに不安を抱く
・ちょっとしたことでも心配になる
・漠然とした恐怖を感じる(何が怖いかわからない)
・嫌なことや悪い結果ばかり想像してしまう
・特に理由もなく緊張してしまう
・常に落ち着きがない

全般性不安障害では、小さなことでも不安を抱いたり過度に心配したりしてしまいます。
たとえば「ネットにつないだパソコンから個人情報が漏れたらどうしよう」「車を運転したら人をひいてしまうんじゃないか」などです。継続的に不安を感じ続けると「うつ病」などの精神疾患を引き起こすおそれもあるため、症状を自覚したら早めに医療機関を受診しましょう。


身体症状

不安や心配、ストレスから以下のような身体症状が生じることがあります。

・頭痛
・不眠
・吐き気
・胃の不快感
・頻尿や下痢
・動悸や息切れ
・体の震え(けいれん)
・倦怠感や疲れやすさ など



身体症状が出現すると、仕事や家事がままならなくなり、自立した生活を送るのが難しくなる場合があります。人によって見られる症状はさまざまです。



参照:MSDマニュアル家庭版/全般不安症


【チェックシート】全般性不安障害の診断テスト

全般性不安障害は、精神障害の基準となるDSM-5やGAD-7などのテストをベースに、医師の診察(問診など)をもって診断されます。これらのテストは精神科や心療内科で受けられます。

以下に、全般性不安障害の傾向があるかを簡単に確認するチェックシートを用意しました。気になる症状がある方や精神科への受診を考えている方は、試しにチェックしてみましょう。

・あらゆることが心配になってしまう
・心配や不安を自制できない
・どこにいても落ち着かない
・イライラする、怒りっぽい
・漠然とした恐怖を感じる
・常に緊張している
・刺激に敏感になっている
・疲れやすい、集中できないなどの症状がある
・上記の状態や症状が6ヶ月またはそれ以上の期間見られている
・不安がある日が、不安がない日よりも多い

当てはまる項目の多い方は、全般性不安障害に該当する可能性があります。ただし、上記のチェックシートは全般性不安障害を簡易的に判断するものであり、診断を下せるものではありません。精神科や心療内科を受診し、専門医の診察を受けることが大切です。



参照:MSDマニュアル家庭版/全般不安症


全般性不安障害の治し方

全般性不安障害は、長い経過をたどる精神疾患です。そのため、薬物療法や精神療法を適切に行うことで症状を緩和させながら、ゆっくりと改善を目指します。

薬物療法では、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)や抗不安薬などを使用するのが一般的です。これらの薬は、不安を和らげる効果が期待できます。ほかにも睡眠薬などが、症状に合わせて処方されるケースもあります。

一方全般性不安障害には、認知行動療法などの精神療法も効果的です。カウンセリングを受けながら自ら抱く不安や心配に向き合い、考え方や認識を変えていく治療法です。



関連記事:よく使われる精神薬の種類と作用を解説|服薬する際の注意点とは?


訪問看護師による全般性不安障害へのサポート

不安により日常生活が障害されている場合、訪問看護を利用しながら生活を送ることも可能です。最近では精神科に特化した訪問看護もあり、自宅で療養しながら適切なサポートを受けられるでしょう。

具体的に受けられるサービスは、服薬管理や日常生活の支援、そのほか社会復帰に向けたサポートなどです。訪問看護でサポートを受けながら生活することで、継続的かつ効果的に治療を進められるでしょう。



関連記事:精神科の訪問看護を受けるには?対象者と利用の流れを解説!


適切なサポートを受けながら全般性不安障害の治療を進めよう

全般性不安障害は、あらゆるものに対して不安を抱いてしまう精神疾患です。なかには強い不安や頭痛などの症状が見られ、自立した日常生活を送れなくなってしまう場合も。

「日常生活を送るうえで困難がある」といった方は、訪問看護の利用を検討してみませんか?『訪問看護ステーションくるみ』では、利用者さま一人ひとりに合った支援を提供いたします。不明点がございましたら、こちらからお気軽にお問い合わせください。

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