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【CEOコラム】Vol.059 2025年、僕の今年の漢字は「挑」

HEROさんシリーズMr.Childrenくるみの社長エッセイ

訪問看護経営者が今年の漢字を語る意味と覚悟

こんにちは。株式会社Make Careの代表取締役CEOであり、訪問看護ステーションくるみでマーケティングを担当している石森寛隆です。XではHEROと名乗っていますので、もしよろしければフォローください。

2025年。
もし僕に「今年の漢字を一文字選べ」と問われたら、迷うことなくこの文字を掲げます。

『挑』。

「挑戦」という言葉から、皆さんは何を想像するでしょうか。
希望に満ちた前向きな響きでしょうか。それとも、無謀な賭けでしょうか。

僕がこの文字に込めた意味は、そんな生ぬるいものではありません。
これは、訪問看護という業界にはびこる「現状維持」という名の衰退に対する宣戦布告であり、
僕たちMake Careが掲げる「世界を変える」という野望への、極めて論理的かつ攻撃的なアプローチそのものです。

なぜ僕はこの一文字を選んだのか。
そして、僕たちはどこへ向かおうとしているのか。
年末のこのタイミングだからこそ、少し語ってみたいと思います。

大阪市、寝屋川市、守口市、
門真市、大東市、枚方市全域対象

“精神科に特化”した
訪問看護ステーション
「くるみ」

06-6105-1756 06-6105-1756

平日・土曜・祝日 9:00〜18:00 
【日曜・お盆・年末年始休み】

※訪問は20時まで
対応させていただいております。

2025年、僕の「今年の漢字」はなぜ「挑」なのか

僕にとって「挑」は、前向きなスローガンではありません。
むしろ、覚悟の表明です。

現状を肯定し続けることは、思考を止めることと同義です。
そして思考停止は、どんな業界であれ、確実に衰退を招きます。

訪問看護という業界も例外ではありません。
だからこそ僕は、「挑む」という姿勢を、この一年の総括として掲げました。

異端児が仕掛ける、訪問看護業界の常識への挑戦

看護師ではない経営者が精神科訪問看護に挑んだ理由

まず前提として、僕は看護師ではありません。
最終学歴は中学校卒業(高校中退)。
その後、ロサンゼルス留学を経て、アダルトコンテンツ業界やITベンチャーで、執行役員や代表取締役を歴任してきました。

医療業界の人から見れば、明らかに「異物」でしょう。

思い起こすと4年前、
それでも僕が精神科訪問看護に挑んだ理由は、実にシンプルです。

10年来の友人であり、現在の共同経営者である看護師の中野と濱𦚰が、現場の理不尽さに疲弊していた。

「そんなに嫌なら、自分たちで会社をやってみれば?」

この一言から、すべては始まりました。

「訪問看護は紹介待ち」という業界構造を壊す

僕が最初に挑んだのは、
「訪問看護は紹介を待つもの」という業界構造そのものです。
相談支援や、ケアマネ、病院やクリニックに営業に行き、利用者さんを紹介してもらう構造。

IT業界で培ったロジックで、僕はこれを否定しました。

こころや脳みそがある限り、誰もが顧客になりうる。

そう定義し、徹底したWebマーケティングを展開しました。
結果として、
・月間Webアクセス数:65,000件超
・SEO経由流入:60,000件以上
・月間Web問い合わせ:10件以上

第3期の年商は2.38億円(前期比約2倍)。

これは奇跡ではありません。論理と戦略が生んだ必然です。

そして僕は、ここで歩みを止める気は毛頭ありません。

現状維持は、衰退の始まり。

だからこそ、攻撃的であり続ける。
これが、僕にとっての『挑』の第一義です。

理念と利益は両立できるのか|医療経営のタブーへの挑戦

「理念“も”、利益“も”大事だと僕が言う理由

医療・福祉の世界では、「利益」を語ることがタブー視されがちです。

「患者様のために」
「地域貢献のために」

もちろん、それらは大切です。
しかし僕は、あえて言います。

理念“も”、利益“も”大事。

利益が出なければ、社員の生活は守れません。
質の高いサービスを、継続することもできません。

看護師の給与を上げることが経営の使命です。

僕は社員に対して、こう伝えています。

皆さんは、コストです。

冷たく聞こえるかもしれません。
しかしこれは、彼らの人生と家族に責任を負うという、経営者としての覚悟の裏返しです。

社員一人ひとりが人生の主役でありながら、
同時に、会社の目的達成のための役割(駒)として機能する。
もちろん、自分ですら会社の目的(MVV)を達成するための役割、駒の一つだと考えています。

その結果として生まれた利益を、正当に分配する。

僕たちは、
「看護師の平均給与を上げた会社」
と言われたい。

自己犠牲の上に成り立つ看護など、長続きするはずがないからです。

第4期からは、バリューに基づく新たな人事制度を導入しました。
成果を出した人間が正当に報われる仕組み。
これもまた、業界に根付く悪しき平等主義への挑戦です。

経営者としての僕自身への挑戦と思考のクセ

論理学者(INTP)としての強みと限界

僕はMBTI診断でいうところのINTP(論理学者)です。
感情論より論理的整合性を好み、「頭が千切れるまで考える」ことを信条としています。

24時間365日、思考は止まりません。

「やらないことを決めない」という経営ルール

しかし、訪問看護は「人」対「人」の仕事です。
論理だけでは割り切れない感情や、非合理な事象が日常的に起こります。

だから僕は、自分にこう課しています。

「やらないことを、安易に決めない」

「前例がないから」
「普通はこうだから」

その思考停止こそが、僕の最も嫌う怠慢です。

得意な論理という武器を使いながら、
同時に、その限界を超え続ける。
これもまた、僕自身の『挑』です。

未来への挑戦|100億円企業と社会保障費削減という目標

なぜ訪問看護で100億円規模を目指すのか

僕が描く「くるみ」の未来は、
単なる訪問看護ステーションの拡大ではありません。

中期ビジョンは、売上100億円規模。
・大都市圏に10億円規模の拠点
・全国主要都市に5億円規模の拠点

規模を追う理由は一つ。
社会課題の解決に本気で挑むためです。

社会保障費削減と新規事業「こころの保健室」

精神疾患の重症化を防ぎ、早期回復を促す。
労働人口を維持し、税収を増やす。

そして何より、
社会保障費を削減する。

究極の理想は、僕たちの仕事がゼロになること。
その逆説的なゴールに、ビジネスという手段で挑んでいます。

その一手が、新事業**「こころの保健室」**です。
・企業・個人向けメンタルヘルス相談
・現役の精神科訪問看護師がオンライン対応
・休職・離職を未然に防ぐ予防型モデル

事後対応型から、予防・早期介入型へ。
これは、IT業界出身の僕だからこそ描ける挑戦です。

「今年の漢字」を掲げて終わらないために

社名の由来となったMr.Childrenの楽曲「くるみ」には、
「来る未来」という意味が込められていると言われています。

僕にとって未来は、待つものではありません。
自らの手で手繰り寄せ、創り出すものです。

良い人で終わるつもりはありません。
毒づくこともあります(笑)。
それくらい、自分の人生の主役として、この事業に命を燃やしています。

2025年。
石森寛隆のMake Careの、くるみの『挑』は、まだ始まったばかりです。

訪問看護の枠を超え、
メンタルヘルスのプラットフォームへ。
そして、社会インフラへ。

もし、現状に閉塞感を感じているなら。
業界の常識に疑問を抱いているなら。

ぜひ、傍観者ではなく、共に走るランナーとして見ていてください。

僕たちが切り拓く道は、
やがてこの国の精神医療とビジネスの新しいスタンダードになります。

さぁ、次はどんな常識をぶっ壊しに行きましょうか。
僕の挑戦は、まだまだ続きます。

この記事を書いた人

石森寛隆

株式会社 Make Care 代表取締役 CEO

石森 寛隆

Web プロデューサー / Web ディレクター / 起業家

ソフト・オン・デマンドでWeb事業責任者を務めた後、Web制作・アプリ開発会社を起業し10年経営。廃業・自己破産・生活保護を経験し、ザッパラス社長室で事業推進に携わる。その後、中野・濱𦚰とともに精神科訪問看護の事業に参画。2025年7月より株式会社Make CareのCEOとして訪問看護×テクノロジー×マーケティングの挑戦を続けている。

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