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精神障害者手帳を持つメリットとは?注意点や申請方法も解説

2024.04.08 精神科訪問看護とは

 

障がいを持つ方が取得できる障害者手帳。障害者手帳には「身体障害者手帳」「療育手帳」「精神障害者保健福祉手帳」の3種類があり、手帳を持っていると自治体や事業者からさまざまな支援を受けられます。

この記事では、精神障害者手帳のメリットや注意点、申請方法について詳しく解説します。

精神障害者手帳とは?

「精神障害者保健福祉手帳」とは、精神疾患のある方や発達障害のある方を対象にした障害者手帳のことです。この手帳を取得すると、自立と社会参加の促進を目的としたさまざまなサービスが受けられます。

この記事では、精神障害者保健福祉手帳を「精神障害者手帳」として説明します。

精神障害者手帳の対象者

精神障害者手帳の対象者は、精神障がいにより日常生活または社会生活において、長期にわたり困難や制限がある方です。具体的に対象となるのは、次のような診断を受けた方です。

・統合失調症
・うつ病、躁うつ病などの気分(感情)障害
・てんかん
・薬物依存症
・器質性精神障害(高次脳機能障害を含む)
・発達障害(自閉症、学習障害、注意欠陥多動性障害など)
・そのほかの精神疾患

精神障害者手帳の申請には、診断を受けてから6ヶ月以上経過していることを証明する診断書が必要です。診断を受けてすぐに申請できない点に注意しましょう。

参照:厚生労働省「障害者手帳」

精神障害者手帳の等級

精神障害者手帳は、症状に応じて3つの等級に分けられています。

等級 障がいの程度
1級 精神障害であって、日常生活の用を弁ずることを不能ならしめる程度のもの
2級 精神障害であって、日常生活が著しい制限を受けるか、または日常生活に著しい制限を加えることを必要とする程度のもの
3級 精神障害であって、日常生活もしくは社会生活が制限を受けるか、または日常生活もしくは社会生活に制限を加えることを必要とする程度のもの

出典:国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター「障害者手帳・障害年金」

精神疾患の状態と能力障害の状態を、総合的に評価して等級が決定されます。同じ等級でも症状には個人差があるため、一人ひとり必要なサポートは異なります。

精神障害者手帳を取得するメリット

ここでは、精神障害者手帳を取得するメリットを3つ解説します。

参照:厚生労働省「障害者手帳」

1.税金の控除や軽減がある

精神障害者手帳を取得して受けられる税金の控除や軽減には、次のものがあります。

・所得税の控除
・住民税の控除
・相続税の控除
・自動車税や自動車取得税の軽減(1級の方)

上記のほかにも、自治体によっては相続税や贈与税などが減額されることもあります。詳しくは該当の市区町村へ確認してみてください。

2.公共料金などの割引がある

精神障害者手帳を取得して受けられる公共料金などの割引には、次のものがあります。

・NHK受信料の減免
・鉄道、バス、タクシーなどの運賃割引
・上下水道料金の割引
・心身障害者医療費助成
・公共施設の入場料などの割引

市区町村により受けられるサービスや割引率が異なるため、詳しくはお住まいの自治体に問い合わせてみましょう。

3.福祉サービスが受けられる

精神障害者手帳を持っていると受けられる福祉サービスには、次のものがあります。

・障害者求人へ応募できる
・公共職業安定所(ハローワーク)の障害者用窓口で相談できる
・障害者職業センターを利用できる

上記の支援は、精神障害者手帳がなくても利用可能なものもあります。

精神障害者手帳を取得後に注意すること

精神障害者手帳を取得後に注意することは、2年ごとに更新する必要がある点です。精神障害者手帳の有効期間は、手帳交付日から2年が経つ月末日までです。期限までに更新手続きを行い、都道府県知事の認定を受けなければなりません。

精神障害者手帳を持つことで不利益が起こる可能性はありませんが、障がいが軽減した場合には、手帳の返還や更新しないなどを選択するのもよいでしょう。

精神障害者手帳の申請方法

精神障害者手帳の申請窓口は、市区町村の障害者支援を担当している窓口(福祉事務所や福祉担当課)です。申請に必要なものは次の通りです。

・申請書(マイナンバーの記載が必要)
・診断書または障害年金を受給している場合はその証明書の写し
・本人の写真
・印鑑

精神障害者手帳の申請は、本人だけでなく家族や医療機関の関係者が代理で申請することも可能です。

制度の手続き方法がわからない場合や手帳の申請に行けるか不安な場合には、訪問看護師に相談してみるのもよいでしょう。訪問看護では、日常生活でのサポートはもちろん、必要な支援の手続きなどを相談しながら進められます。

精神障害者手帳のメリットを理解して取得を検討しよう

精神障害者手帳を取得すると、税金の控除や公共料金の割引などさまざまなサービスが受けられます。ただし手帳の申請には手間と時間がかかるため、1人で申請できるか不安な場合には、訪問看護師などに相談してみるのがおすすめです。

訪問看護の利用を検討中の方は、『訪問看護ステーションくるみ』へお気軽にお問い合わせください。利用者さまとその家族に寄り添った、看護や支援を提供いたします。

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