起立性調節障害のセルフチェックリスト 子ども・大人別の症状確認と受診の目安
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「最近、朝なかなか起きられない」「めまいや立ちくらみが続いている」──こうした症状にお心あたりはありませんか? その背景に、起立性調節障害(OD)が隠れていることがあります。
起立性調節障害は、自律神経の働きが乱れることで、立ち上がったときに血圧がうまく保てなくなり、脳や全身の血流が不足してしまう病気です。小学校高学年から中学生にかけての思春期に多く見られますが、大人になってから症状が出るケースも珍しくありません。
周囲からは「怠けている」「甘えだ」と誤解されることがありますが、本人の気持ちや根性の問題ではなく、体の仕組みに原因がある疾患です。ご本人も、そして周りの方も、この点を知っておくだけで対応の仕方は変わってきます。
参照:
一般社団法人日本小児心身医学会 関連記事:
起立性調節障害とは?原因や症状、治療法・予防法を徹底解説
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【子ども向け】起立性調節障害セルフチェックリスト(11項目)
以下は、日本小児心身医学会の「小児起立性調節障害診断・治療ガイドライン」に準拠した11項目のチェックリストです。お子さんの日頃の様子を思い返しながら、当てはまるものがないか確認してみてください。
- 立ちくらみ、あるいはめまいを起こしやすい
- 立っていると気持ちが悪くなる、ひどくなると倒れる
- 入浴時、あるいはいやなことを見聞きすると気持ちが悪くなる
- 少し動くと動悸、あるいは息切れがする
- 朝なかなか起きられず、午前中調子が悪い
- 顔色が青白い
- 食欲不振
- 臍疝痛(おへその周りの痛み)をときどき訴える
- 倦怠あるいは疲れやすい
- 頭痛をしばしば訴える
- 乗り物に酔いやすい
参照:
関連記事:思春期の起立性調節障害(OD)に向き合う!親が知るべき原因と症状、学校との連携法
チェック結果の見方
ガイドラインでは、11項目のうち3つ以上に当てはまる場合、あるいは2つでも症状が強い場合に、起立性調節障害を疑うとされています。とくに1〜5の項目(立ちくらみ、起立時の気分不良、入浴時の気分不良、動悸・息切れ、朝の起床困難)は代表的な症状です。
ただし、これはあくまで「受診を検討するきっかけ」であり、診断基準そのものではありません。当てはまる項目が複数ある場合は、無理せず小児科を受診して相談してみてください。
【大人向け】起立性調節障害のセルフチェックポイント
起立性調節障害は子どもだけの病気ではありません。子どもの頃の症状がそのまま残っていたり、大人になってから新たに発症したりするケースもあります。
大人の場合も、上記の11項目を症状の参考にすることはできます。ただし、このチェックリストは小児・思春期を対象に作られたものなので、大人の正式な診断基準とは異なる点には注意が必要です。
「ただの疲れ」「寝不足かな」と思いがちな症状でも、午前中のひどいだるさや、通勤中に立っているとめまいや動悸がする、といったことが繰り返し続くようなら、一度医療機関に相談してみてください。
大人の場合は何科を受診すべきか
大人が起立性調節障害を疑った場合、まずは内科や循環器内科が受診先の候補になります。強いストレスや気分の落ち込みが続いているようであれば、心療内科も選択肢に入ります。
関連記事:大人の起立性調節障害とは?症状や原因、仕事との両立と何科を受診すべきか解説
セルフチェックだけで判断しないで──受診が必要な理由
ネット上のセルフチェックは、あくまで「病院に行くかどうかを考えるきっかけ」です。チェックリストに当てはまったからといって、自分で起立性調節障害だと決めつけるのは避けてください。
正式な診断には、医療機関で「新起立試験」と呼ばれる検査を受ける必要があります。新起立試験は、日本小児心身医学会が推奨している検査法で、横になった状態から立ち上がったあとの血圧や心拍数の変化を測定し、症状のタイプ(サブタイプ)を判定します。従来から行われている起立試験(シェロングテスト)をさらに精密にしたものと考えるとわかりやすいかもしれません。
また、めまいや頭痛、朝の倦怠感といった症状は、貧血や甲状腺の病気、うつ病など、別の疾患でも起こりえます。こうした病気が隠れていないかを確認するためにも、早めに医師の診察を受けることをおすすめします。
関連記事:
起立性調節障害が疑われたときの受診の流れ
病院やクリニックを受診する際は、以下の内容をあらかじめメモしておくと、医師に状況を伝えやすくなります。
- どのような症状があるか
- 症状が強く出る時間帯(朝起き抜け、午前中、入浴時など)
- 症状の頻度(毎日なのか、週に数回なのか)
- 学校や仕事など日常生活への影響(欠席・遅刻の頻度、業務に支障が出ているかなど)
起立性調節障害と診断された場合、まずは生活習慣の見直しを中心とした非薬物療法から始めるのが一般的です。それでも改善が見られない場合に、血圧を調整する薬などを使った薬物療法が検討されます。
家庭や職場でできる起立性調節障害への対応
医療機関の受診と並行して、家庭や職場では水分と塩分を意識的に摂ること、急に立ち上がらないよう気をつけることなど、日常生活のちょっとした工夫が症状の軽減につながります。
そしてもうひとつ忘れてはならないのが、周囲の理解です。「怠けではなく体の病気である」ということを、家族だけでなく学校の先生や職場の方にも共有し、無理のない環境をつくっていくことが、本人の回復を支える土台になります。
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ご家族やご本人だけで抱え続けることの苦しさを、私たちは知っています。
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