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【CEOコラム】Vol.073 訪問看護の「オンコール」を変える。看護師がケアに100%集中できる「くるみ」の挑戦

HEROさんシリーズくるみの社長エッセイ

こんにちは。株式会社Make Careの代表取締役CEOであり、訪問看護ステーションくるみでマーケティングを担当している石森寛隆です。XではHEROと名乗っていますので、もしよろしければフォローください。

さて、先ほどXにこんなポストをしました。

訪問看護の世界に飛び込もうとする時、多くの看護師さんが、最後に躊躇する理由。
それは、ほぼ間違いなく「オンコール(夜間・休日待機)」ではないでしょうか。
・いつ鳴るかわからない電話に、プライベートでも気が休まらない
・夜間対応のあと、寝不足のまま翌日の日勤訪問に出る不安
・判断を一人で抱え込むことへの怖さ

これは、甘えでも、覚悟不足でもありません。
訪問看護に本気で向き合おうとする人ほど、当然のように抱く不安だと思います。

そして僕自身、この「当たり前」とされてきた構造に、ずっと違和感を持ってきました。

大阪市、寝屋川市、守口市、
門真市、大東市、枚方市全域対象

“精神科に特化”した
訪問看護ステーション
「くるみ」

06-6105-1756 06-6105-1756

平日・土曜・祝日 9:00〜18:00 
【日曜・お盆・年末年始休み】

※訪問は20時まで
対応させていただいております。

「24時間対応」と「オンコールなし」は両立できるのか

訪問看護ステーションにとって、「24時間対応体制」は、利用者さんの安心を支える重要な仕組みです。
特に精神科訪問看護においては、
・夜間の不安
・パニック症状
・急激な精神状態の変化

こうした場面で「いつでも繋がる」という安心感が、再入院の防止や地域生活の安定に直結します。

ただし。

その体制を支えるために、現場の看護師が疲弊してしまっているとしたら。
それは、どう考えても本末転倒です。

もちろん、昼間のケアの質を向上させることで夜間の電話の頻度を減らす努力は必要です。
ただ、利用者さんの状態によってやはり限界もある。

だからくるみでは、創業当初から一貫して、
「現場で訪問を行う看護師に、オンコール当番を持たせない」
という選択をしてきました。

くるみの24時間体制を支える「3つの役割分担」

創業当初は役員でもある中野と濱𦚰でオンコールを持つ、と言う運用をしていました。
現在は、夜間・緊急時の対応を、意図的に分解して運用しています。

ポイントは、「電話相談」と「緊急訪問」を切り分けることです。

① オンコール専門看護師の常駐

・6:00〜9:00
・18:00〜21:00
・21:00〜6:00

これらの時間帯ごとに、オンコール電話対応を専門に行う看護師が待機しています。
現場スタッフが持ち回りで対応する体制ではありません。

電話対応を専門に行うことで、状況整理や判断の質を担保しています。

② 役員による緊急出動

電話相談の結果、
「どうしても現地への訪問が必要だ」
と判断された場合。

その際に出動するのは、現場スタッフではなく役員です。

責任を取る立場の人間が、自ら現場に向かう。
その覚悟を、制度として明確にしています。

③ 現場スタッフは「日中のケア」に専念する

夜間の呼び出しを心配する必要がないため、
現場の看護師は、日中の訪問ケアにすべてのエネルギーを注ぐことができます。

十分な休息があるからこそ、
アセスメントの質は保たれ、利用者さんとのコミュニケーションにも余白が生まれます。

なぜ「看護師の余白」がそこまで大切なのか

精神科訪問看護において、
看護師の心のゆとりは、医療機器と同じくらい重要な資源です。

利用者さんの、
・ちょっとした違和感
・言葉にならないサイン
・揺れ動く感情

これらに気づき、受け止めるためには、
看護師自身が満たされ、健康でなければなりません。

寝不足や慢性的な緊張状態では、
どれだけ経験があっても、判断の質は確実に低下します。

だからくるみでは、こう考えています。

看護師が疲弊せず、判断の質を保ち続けること。
それこそが、真の「24時間体制」である。

これは理念ではなく、体制設計の話です。

オンコール専従職員の待遇設計について

アルデバラン事件の判例を踏まえて

ここで少し、制度設計の裏側についても触れておきたいと思います。

訪問看護のオンコール体制を巡っては、いわゆる「アルデバラン事件」以降、
オンコール待機時間が労働時間にあたるかどうかが、法的にも明確に問われるようになりました。

くるみでは、この判例を踏まえ、
解釈やグレーゾーンに逃げるのではなく、最初から正面から整理するという選択をしています。

具体的には、オンコール専従職員の方に対して、
・電話対応を行っていただくことを前提に、その時間は労働時間として扱い、給与を支払うこと
・他に特段の指示がない場合は、原則として自由に過ごしていただいて構わないこと

を明確に定めています。

「自由にしていていいのに、給与が発生するのはおかしいのでは?」
そう感じる方もいるかもしれません。

ただ、電話が鳴れば必ず対応する前提である以上、
その時間は心理的にも、実質的にも、業務から完全に解放されているとは言えません。

であれば、それをきちんと労働時間として扱う。
それが、くるみの考え方です。

正直に言えば、
オンコール専従の時間を使って、
・SNSの運用
・コラムのチェック
・何かしらのサブ業務

をお願いできれば、経営的には効率がいいのかもしれません。

ただ、そもそもその方たちは看護師です。
専門はケアであって、マーケティングや広報ではありません。

「空いている時間があるのだから、何かやってもらえばいい」
その発想自体が、専門性を軽視しているように、僕には思えてしまいます。

だからくるみでは、
オンコール専従の役割は、オンコール対応に専念してもらう。
それ以上でも、それ以下でもありません。

その分、責任は組織が持つ。
役員が持つ。

現場の善意や、ついで仕事で体制を回さない。
それもまた、くるみが大切にしている設計思想です。

くるみで、新しい訪問看護の形を一緒に作りませんか

訪問看護ステーションくるみでは、現在、
・看護師・准看護師
・作業療法士(OT)

の方々を、随時募集しています。
・訪問看護に興味はあるけれど、オンコールが不安だった
・精神科看護の経験を活かしながら、生活も大切にしたい
・一人ひとりの利用者さんと、じっくり向き合いたい

そんな想いを持つ方にとって、
くるみは「無理をしない挑戦」ができる場所です。

もし少しでも気になったなら、
ぜひ一度、採用サイトをのぞいてみてください。

これまでの訪問看護のイメージが、きっと変わるはずです。

【採用情報はこちら】
💁 https://recruit.makecare.co.jp/

この記事を書いた人

石森寛隆

株式会社 Make Care 代表取締役 CEO

石森 寛隆

Web プロデューサー / Web ディレクター / 起業家

ソフト・オン・デマンドでWeb事業責任者を務めた後、Web制作・アプリ開発会社を起業し10年経営。廃業・自己破産・生活保護を経験し、ザッパラス社長室で事業推進に携わる。その後、中野・濱𦚰とともに精神科訪問看護の事業に参画。2025年7月より株式会社Make CareのCEOとして訪問看護×テクノロジー×マーケティングの挑戦を続けている。

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