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物事を深く考えすぎる病気とは?原因となる精神疾患と対処法を解説

精神科訪問看護とは

物事を深く考えすぎて、日常生活に支障が出ている方もいるでしょう。
1つの物事にとらわれ過ぎたり、考えすぎて気分が落ち込んだりしている場合、精神疾患が隠れているかもしれません。

この記事では、物事を深く考えすぎる病気の原因と対処法を解説します。


物事を深く考えすぎる病気とは?

物事を深く考えすぎるのは、精神疾患が原因で起こる場合があります。
物事を考えすぎる原因となる精神疾患は、以下の通りです。

・うつ病
・不安障害
・統合失調症
・PTSD(心的外傷後)

詳しく見ていきましょう。


うつ病

うつ病になった場合、自分の弱さや過去の後悔、将来への不安など、ネガティブな考えばかりが浮かぶようになります。

これは、うつ病で生じる「抑うつ症状」により、気分の落ち込みや自己否定の思考に陥ってしまうのが原因です。

抑うつ症状が悪化すると、自分を傷つける考えが浮かぶようになる方もいます。
家族やパートナーが望まない行動に走るケースもあるため、ネガティブな考えが浮かぶようになったら、早めに医師や専門家へ相談しましょう。

参照:厚生労働省/うつ病
関連記事:うつ病の初期症状とは?心と身体のサインに気付いて!早期発見と対処法について解説


不安障害

不安障害とは、身の回りの物事を何度も確認しないと気が済まなかったり、人から自分がどう思われているかを考えすぎたりする精神疾患です。

不安障害にはさまざまな種類があり、それぞれ深く考え込んでしまう内容が異なります。
たとえば「強迫性障害」では、家の鍵を閉めたか、ガスの元栓を閉めたかなどを気にしてしまい、仕事や学業に支障が出るケースが少なくありません。

ほかにも、人間関係や生活の不安ばかり考えてしまう「全般性不安障害」や、急に襲われる恐怖感や動悸を心配し過ぎてしまう「パニック障害」などがあります。

参照:厚生労働省/不安障害
関連記事:不安障害の治し方や種類について解説|訪問看護を利用するのも選択肢の1つ


統合失調症

統合失調症では、妄想や幻覚などの症状から、物事を考えすぎるケースがあります。

統合失調症は、人に悪さをされていると信じ込む「被害妄想」や、耳元で悪口を言われていると感じる「幻聴」などにより、事実ではない出来事を現実だと錯覚するのが特徴です。

このような状態になると「自分は他人から攻撃されているのではないか」と考え過ぎてしまい、社会生活に支障が出る場合があります。

参照:MSDマニュアル/統合失調症


PTSD(心的外傷後ストレス症)

PTSDでは、過去に経験したつらい出来事について考えすぎる場合があります。

たとえば、大きな事故や事件に巻き込まれた後に「自分だけ助かってしまった」「どうしてほかの人を助けられなかったのだろう」という後悔や罪悪感が生まれ、そればかり考えてしまう場合があるのです。

また、トラウマとなった出来事について考え続けてしまい、その記憶を避けるように生活する場合もあります。

参照:こころの情報サイト/PTSD


物事を深く考えすぎる病気の対処法

精神疾患が原因で物事を考えすぎてしまう場合は、早めの対処が重要です。

精神疾患が原因の場合は、精神科への受診や、訪問看護の利用が対処法として挙げられます。

ここでは、精神科の受診や訪問看護で受けられるサービスについて、詳しく見ていきましょう。


精神科で相談する

物事を考えすぎる原因が精神疾患の場合、精神科に相談することが大切です。
精神科では、考えすぎの原因となる精神疾患を特定し、疾患の種類ごとに応じた治療が行われます。

精神状態の変化は自分で気が付かないケースも多いため、考えすぎの原因とわからない場合も少なくありません。

特定の物事を考えるのにとらわれている方は、一度精神科を受診し、精神疾患の検査を受けてみるとよいでしょう。

訪問看護のサポートを受ける

精神疾患が原因で物事を考えすぎる場合、訪問看護を利用するのも選択肢の1つです。
訪問看護では、自宅で以下のサポートを受けられます。

・症状のケア
・健康状態の管理
・服薬の管理や支援
・日常生活のサポート
・困りごとの相談やアドバイス
・家族からの相談に対するサポート

精神疾患によって物事を深く考えすぎると、自宅から出られなくなったり、身の回りの世話を自己管理できなくなったりする場合があります。

訪問看護によって自宅でケアを受ければ、安心して精神疾患の治療を進められるでしょう。

物事を深く考えすぎるのは病気が原因の可能性もある

物事を深く考えすぎる場合。精神疾患が背景に隠れている可能性があります。

うつ病や不安障害などの精神疾患は、自分では気づけない場合も多いです。
あまりにも長い間、物事を考えすぎるのにとらわれていると感じるなら、精神科で検査を受けてみましょう。

『訪問看護ステーションくるみ』では、精神疾患のケアや日常生活のサポートを提供しています。

くるみの訪問看護では、治療に役立つサポートを受けられるだけでなく、1対1でじっくりと悩みの相談を行うことも可能です。

物事の考えすぎで悩んでいる方、精神疾患と診断されて不安な方は『こちら』から、お気軽にご相談ください。

この記事を書いた人

鬼頭怜那

鬼頭 怜那(きとうれな)

看護師 / 産業心理カウンセラー

看護師資格を取得後、産科病棟で勤務。その後、精神科の急性期・慢性期病棟にて、精神疾患だけでなく身体疾患のある患者の看護にも携わる。精神科の訪問看護での勤務経験も活かしながら、現在はライターとして医療・薬理・在宅ケア・メンタルヘルスに関する記事を執筆中。

この記事を監修した人

鬼頭怜那

鬼頭 怜那(きとうれな)

看護師 / 産業心理カウンセラー

看護師資格を取得後、産科病棟で勤務。その後、精神科の急性期・慢性期病棟にて、精神疾患だけでなく身体疾患のある患者の看護にも携わる。精神科の訪問看護での勤務経験も活かしながら、現在はライターとして医療・薬理・在宅ケア・メンタルヘルスに関する記事を執筆中。

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