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【CEOエッセイ】Vol.015 電車に乗れない僕の話──パニック障害と、精神科受診の話。

2025.04.07 HEROさんシリーズくるみの社長エッセイ

こんにちは。株式会社Make CareのCEOであり、訪問看護ステーションくるみでマーケティングを担当している石森寛隆です。
XではHEROと名乗っていますので、もしよろしければフォローください。

さて、今回は、僕が電車に乗れない、乗らない、その理由についてお話してみようかなと思います。

大阪市、寝屋川市、守口市、
門真市、大東市、枚方市全域対象

“精神科に特化”した
訪問看護ステーション
「くるみ」

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僕が電車に乗れないその理由

僕は昔から電車に乗ることがとても苦手で、今はなるべく車移動を心がけています。
その理由は、パニック障害による発作が出ることがあって、公共交通機関で迷惑をかけてしまうかもしれない、という思いがあるからです。

最初に発作が起きたのは、20代の頃。通勤ラッシュの電車の中、ぎゅうぎゅう詰めの車両で、突然、呼吸ができなくなり、心臓がバクバクして、意識が遠のくような感覚に襲われました。

「このまま倒れるかもしれない」
「ここで死ぬんじゃないか」

そんな不安が一気に押し寄せてきて、駅で電車を降り、ベンチに座ってなんとか落ち着く──それが僕の“最初のパニック発作”だったと今では思います。

パニック障害の診断

実は僕はもともと、ADHDと双極性障害の診断を受けていて、精神科には通っていました。この発作のあと、通院中の先生にその時のことを話すと、こう言われました。

「それは、パニック障害を併発してるね。」

3回ほど、同じようなパニック発作が起きたことをきっかけに、電車に乗ること自体が怖くなってしまいました。
今では、よほどのことがない限り、電車には乗りません。特に、満員になるような時間帯は避けています。頭では「大丈夫かもしれない」と思っても、体がついてこないんです。

一番しんどいのは、予期不安。「また起きたらどうしよう」「途中で降りられなかったら?」「周りに迷惑をかけたら?」──

そんな考えがぐるぐる回ってしまって、出かけること自体が億劫になる。

特に、知っている人が一緒にいないと、不安感はより強くなります。もし何かあったとき、誰かに助けを求められるかもしれない──そんな“安全基地”がそばにいない状況が、今でもとても怖いのです。

薬と上手に付き合う

今でも、「どうしても1人で電車に乗らなくてはいけない」という場面は、たまにあります。仕事だったり、家族の事情だったり、避けられないことってありますよね。

そんな時は、正直に言うと、薬に頼ることもあります。事前に頓服を飲んでおく。それでも不安が強い時は、なるべく空いている時間を選び、できるだけ短時間で済むようにルートを工夫する。

「普通の人が普通にできること」が、自分にとっては命懸けのように感じられる。そんな風に思ってしまう自分を、責めたくなることもありました。

でも今は、「それでいい」と思っています。人それぞれ違っていいし、必要な時に薬に頼るのも、自分を守る手段のひとつだから。

選択肢の大切さ

僕自身は、車の免許を取ってからは、車移動が中心になっています。そうすることで、パニック発作への不安はかなり軽減されました。「自分のペースで動ける」って、安心感に繋がるんですよね。

でも一方で、誰もがそうできるわけじゃない。運転ができない人もいるし、免許があっても車を使える環境じゃない人もいる。あるいは、家から出ること自体がしんどい人もいる。

そう思うと、やっぱり、今の世の中には「選択肢」が必要だと感じます。

精神科に頼ることは、悪いことじゃない

精神科に通うこと。薬に頼ること。

もちろん、過度な依存は良くないのかもしれない。でも、それでも僕は思うんです。

「そういう選択肢がある」ことを、知っていてほしい。

そして、僕たちがやっている精神科の訪問看護に頼ることだって、悪い選択肢じゃない。

通院がしんどい日もある。人と会うのが怖い日もある。予期不安が強すぎて、何もできない日だってある。

そんな時、そっとそばに行けるのが、僕たちの仕事です。

「一人で抱えなくていい」「無理しなくていい」

そう思ってもらえる存在でありたい。

医療と制度とうまく付き合う

僕自身は、いろんな疾患を抱えながらも、精神科や薬とうまく付き合いながら、仕事にも取り組めています。

自分自身の生活の質を上げるために、医療や制度とうまく付き合っていく。

そのことを知っていくこと。知ってもらうこと。それが、僕たちの訪問看護における使命のひとつだと考えています。

 

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