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産後うつで受けられる看護ケアとは?看護師を頼るメリットも解説

2024.08.01 精神科訪問看護とは

出産後、マタニティブルーズや産後うつに悩まされる方は少なくありません。育児や家事が思うようにできず、つらい思いをしている方もいるでしょう。

産後うつが悪化すると、自分の身の回りのこともままならなくなるため、できる限り早めに改善することが望ましいとされています。

この記事では、産後うつを乗り越えるのに役立つ看護ケアについて解説します。産後うつの種類や症状、チェックシートなども紹介していますので、ぜひ参考にしてください。


産後うつなど産後に見られる精神疾患と症状

産後に見られる精神疾患の種類と、その症状を紹介します。

発症頻度や日常生活への影響の度合いなど、それぞれの特徴を見てみましょう。


産後うつ病

産後うつは、出産後にみられる代表的な精神疾患です。
気分の落ち込みや急激な感情の変化などの「抑うつ症状」が強く現れ、日常生活に支障をきたす場合があります。

産後うつは放置すると徐々に悪化していき、後述する産褥精神病になるおそれがあるため注意が必要です。


マタニティブルーズ

マタニティブルーズは、産婦の約30パーセントに見られる一時的な気分障害です。分娩直後から3〜10日ほどで見られるといわれています。

出産によるホルモンバランスの変化や、慣れない子育てへのストレスなど、さまざまな要因から引き起こされます。

多くの場合は治療しなくとも、1〜2週間ほどで自然と改善します。気分不良が2週間以上続く場合は産後うつの可能性も出てくるため、早めに受診しましょう。


参照:日本赤十字社医療センター情報誌TeaTime/産後のお母さんの気持ちに寄り添う産婦人科


産褥精神病

産褥期精神病は、最も発症頻度が低い産後メンタルヘルス障害です。
幻覚や幻聴などの強い精神症状がみられ、自身の身の回りのケアはもちろん、家事や育児もままならなくなります。

子どもに対する無関心をはじめ、自殺念慮やほかの精神疾患を発症するおそれもあるため、注意が必要です。


参照:MSDマニュアル/産後うつ病


産後うつで受けられる5つの看護ケア

産後うつは精神疾患の一種であり、改善には看護ケアが役立ちます。

産後うつに提供される看護ケアを見てみましょう。


精神的サポート

産後うつで生じる気分の落ち込みや感情の変化に対し、精神面のサポートを受けられます。

産後うつは急激に悲しくなったり怒りっぽくなったりなど、精神的に不安定になるのが特徴です。精神面のサポートを受けることで、身の回りのことを落ち着いてこなせるようになるでしょう。


日常生活のサポート

抑うつによって意欲の低下や気分の落ち込みが見られる方に対して、食事や体の清潔、金銭管理などをサポートすることも可能です。

抑うつ症状が悪化すると、自分の身の回りのこともできなくなり、看護が必要になる方も少なくありません。自分に合ったサポートを受けられるでしょう。


家事や育児のサポート

家事や育児へのサポートを受けることも可能です。

身の回りのことができない場合、料理や洗濯、掃除などの家事もできなくなってしまう場合があるため、一時的にサポートを受けながら負担を減らすことが大切です。

子育てに対する悩みや、子どもへの気持ちの薄れなど悩みを相談することで、うつを乗り越える手助けになります。


服薬管理や体調管理のサポート

産後うつの治療に必要な服薬の管理や、さまざまな体調不良へのケア、健康相談なども受けられます。

産後うつの治療では抗うつ薬を使用するケースもあるため、適切に薬を服用することが大切です。



関連記事:産後うつで訪問看護は利用できる?受けられるケアやメリットを解説

家族に対するサポート

産後うつを乗り越えるには家族や周囲のサポートも必要です。協力を得るために看護師からの説明や指導を行うことがあります。

看護師から家族に説明することで、産後うつに向き合う必要性を理解してもらいやすくなるでしょう。結果、周囲の協力を得ながら治療に専念できるでしょう。


産後うつ症状のチェックシート

産後うつになっているかを確認するための簡易的なチェックシートを紹介します。

・出産後から生活が苦しいと感じる
・物事が楽しいと感じられない
・何事も自分が悪いと考えてしまう
・理由もなく心配や不安になる
・理由もないのに「怖い」と感じる
・寝つきが浅い、眠れない
・急に悲しくなったり自分がみじめに感じたりする
・突然涙が出てくることがある
・自分を傷つけたいと思うことがある
・子どもをかわいいと思えない

上記はあくまでもチェックシートであり、産後うつと判断できるものではありません。
当てはまる項目が多かった方は医療機関を受診し、医師から検査と診断を受けましょう。


参照:公益社団法人日本産婦人科医会/妊産婦メンタルヘルスケアマニュアル


産後うつかもしれないと思ったら看護ケアの利用を検討しよう

産後うつになると、気分の落ち込みや身の回りのケアができなくなるなど、日常生活にさまざまな影響をきたします。
看護師から精神的・身体的ケアや、日常生活のサポートを受けることで、負担を減らしながら治療を進められるでしょう。


産後、自宅での生活に悩みや不安がある方や定期的に通院が難しい方は、精神科訪問看護の利用を検討してみましょう。
『訪問看護ステーションくるみ』では、利用者さま一人ひとりに合った支援やサポートを提供いたします。
ご不明な点がございましたら、こちらからお気軽にお問い合わせください。

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