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産後うつのケアを受けられる「支援センター」とは?地域別の取り組み内容を紹介

2024.08.29 精神科訪問看護とは

産後うつは全国的に問題視されており、各自治体が「支援センター」を設置して産婦へのメンタルケアを提供しています。

支援センターの種類や提供されるサービス内容を理解できれば、産後うつの予防や治療に役立てられるでしょう。

この記事では、産後うつに対する支援センターの役割や、地域ごとの支援センターで提供される子育て支援の内容について解説します。産後ケア事業を利用する際の補助金についても解説していますので、ぜひ参考にしてください。


産後うつのケアを受けられる支援センターとは?

産後うつにおけるケアの助けとなる支援センターには、「産後ケアセンター」と「こども家庭センター」の2種類があります。

「産後ケアセンター」は、母親と赤ちゃんがリラックスして過ごすための宿泊施設です。看護師や助産師、臨床心理士などが常駐しており、母親の健康面やメンタル面のケアを提供しています。

宿泊中は育児相談やカウンセリングなど、さまざまなサポートを受けられます。ゆっくり過ごせば、産後うつの原因となる不安やストレスの緩和に役立つでしょう。

一方、「こども家庭センター」は育児に関する悩みや相談を聞いてもらえる施設です。各自治体が運営しており、医療機関とも連携しているため、産後うつのケアを受けられる施設を紹介してもらうことも可能です。

医師や看護師によるケアが必要と感じたら、まずは上記の支援センターなどに相談してみましょう。



参照:こども家庭庁支援局虐待防止対策課/こども家庭センターについて


産後ケア事業では補助金も受けられる

自治体が実施している産後ケア事業に対しては、国から補助金が支給されています。そのため、産後ケア事業のサービスは比較的低価格で提供されており、金銭面に不安のある子育て世帯でも利用しやすいでしょう。

以前までは、住民税非課税世帯にのみ利用料の減免が適用されていました。現在では所得に関わらず、対象者であれば利用料が減免されるため、多くの産婦が低価格での支援・サービスを受けられます。



参照:こども家庭庁支援局虐待防止対策課/令和5年度 母子保健対策関係予算案の概要


【地域別】支援センターにおける産後うつケアの内容

支援センターで提供される産後うつケアは、自治体ごとに内容が異なります。

この章では、大阪・兵庫・愛知で提供されている産後うつケアについて詳しく見ていきましょう。


大阪|メンタルヘルスケアをスムーズに受けられる環境

大阪府では「こころの健康総合センター(精神保健福祉センター)」のWEBサイトに、医療機関の情報を掲載しています。
医療機関の特色や診療科目、診療時間などがわかりやすく掲載されており、目的に合う病院をスムーズに検索可能です。

また、大阪府は産後ケアセンターの数も充実しています。
宿泊型や訪問型など異なるサービス内容の中から自分に合う施設を選び、メンタルケアや育児の悩み解決に役立てましょう。



参照:こども家庭庁成育局母子保健課/妊産婦のメンタルヘルスに関するネットワーク構築事業に係る事例紹介


兵庫|気軽に子育て相談できる体制の調整

兵庫県では、令和2年より「不安や悩みを抱える若年妊婦等支援事業」を開設しました。
休日や夜間に電話・メール・SNSによる子育ての相談を受け付けており、不安を抱える母親をサポートを行なっています。さらに令和3年からは、相談受付を24時間365日に拡大しました。

また、医療機関を未受診の母親に対して、受診支援として同行サービスも行っています。兵庫県助産師会では神戸市への訪問型産後ケア事業も実施しており、訪問1回あたり1,000円(状況によっては無料で利用できるケースもある)で、育児に対する相談やアドバイスを受けられます。



参照:神戸市/訪問型産後ケア事業のご案内


愛知|産後うつの予防として「産婦健康診査」を実施

愛知県では産後うつや新生児への虐待を予防する観点から、県が主体となって「産婦健康診査」を実施しています。

愛知県の産婦健康診査は、産後8週以内の産婦が対象です。問診や診察、産後うつのチェックシート(エジンバラ産後うつ病質問票)などを実施して、心身の健康状態をチェックします。
助成回数は自治体によって異なりますが、基本は1回もしくは2回までです。個別的に産後の精神状態をチェックできるため、適切なケアを受けられるでしょう。



参照:愛知県健康福祉部児童家庭課/産婦健康診査の実施について


産後うつのケアは支援センター以外でも受けられる?

産後うつに対するケアは、支援センター以外に医療機関でも受けられます。例えば、精神科や産婦人科などでは、産後うつを乗り越えるための医学的なケアやアドバイスを受けられ、状況に応じた対応が可能です。

産後うつに対し、より個別性の高いケアやサポートを希望する方や定期的な受診が難しい方などは、訪問看護の利用も手段の1つとなります。自宅に看護師が訪問するため、精神的な症状でなかなか外出できない方や、育児に追われ受診が難しい方でも利用しやすいサービスです。

支援センターや医療機関への相談が難しい方は、訪問看護の利用も検討してみましょう。


産後うつの予防や改善には「支援センター」を活用しよう

都道府県や地方自治体では、子育て支援や産後の女性のケアを目的とした支援センターを設置しています。支援センターを有効活用することで、子育てに対する不安や悩みを解消でき、産後うつの予防や治療に役立つでしょう。

支援センターのサービスよりもさらに個別性の高いケアを希望する方は、訪問看護の利用を検討してみましょう。育児や生活環境に対し直接的なアドバイスを受けられ、産後うつの早期改善が期待できるでしょう。



産後うつにお悩みの方や子育てに対する不安がある方は、精神科に特化した『訪問看護ステーションくるみ』へお気軽にご相談ください。

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