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【社長エッセイ】Vol.42 私の欠点とその捉え方

2024.12.11 くるみの社長エッセイ精神科訪問看護とは誠子さんシリーズ

大阪市全域を訪問区域とする『訪問看護ステーションくるみ』の代表、中野誠子が綴る『社長エッセイ』第42弾!

 

最近バタバタしていて気づいていなかったんですけど、昨日じっくり自分の体を観察したところ、たくさんのアザができているのを発見しました。

「貧血が進んでいるな、不摂生だったな」と反省し、帰りに鉄分の多いものを買って帰ろうと思った中野です。

 

さて、お題も尽きてしまったので、皆さんが興味あるかどうかわかりませんが、今回は「私」について語ってみようと思います。

 

私について書こうと思ったはいいものの、何を書こう……と考えた結果、「私の欠点」について書いてみることにしました。

でも、その欠点は捉え方を変えれば長所にもなる……

そんな「マイナスからプラスへの思考の変換」とともに、ゆるくお付き合いください。

 

私の欠点の中で真っ先に思いつくのは「物事への興味の範囲が狭い」こと。

どういうことかというと、興味のある分野が限られていて、それ以外のことにはあまり関心を持てない、ということです。

興味がないことは常識的なことであっても知らないことが多いです。

 

看護でいえば、私は「障害や加齢など、治らないことに対してどのように支援していくかを考えること」に興味があります。

一方で、外科や手術などには興味がありません。

このことで手術室看護師をしていた濱脇とは昔からよく「看護観」をぶつけ合っていました(笑)。

 

興味のあることへの探究心は強いのですが、興味のないことについては常識範囲の知識すらも欠けていることがあるのです。

しかし、これを長所と捉えれば「興味のあることには徹底的に取り組む探究心がある」ということです。

 

実際に自分の「欠点」のおかげで、苦手の克服に至ったことがあります。

それは、精神看護領域の学習を進めるなかで、必要に迫られて苦手だった小児看護と母性看護を学び始めたときのこと。

その教科そのものにはまったく学習意欲が湧かず、学生のころから苦手で全然学んこなかったのですが、興味のある分野と結びつけていくうちに知識がつながり、学ぶことが楽しくなっていきました。

このように私は「興味のあること」から学びを深め「苦手なこと」を学んでいく必要がある、と自分自身で気づき、それからは、苦手なことも積極的に学ぶようになりました。

 

苦手を克服したいと思うことも大切ですが、苦手意識があるとそこへ向かうことができません。

そのためにはまず、得意なことから探究していくこと。

「苦手を減らす」よりも「得意を増やして苦手をカバーする」という考え方が大事だと感じています。

 

もちろん苦手なままのものもあります。

それは動物です。

小さい頃に犬に噛まれて以来、すべての動物に興味を失い、怖いと思うようになりました。

しかし、訪問看護の仕事では動物とともに暮らしている方のお家に行くこともあります。

訪問看護師をする以上、動物のいる環境にお邪魔することは避けられず、私にとってそれはとても怖いこと。

克服は絶対無理だと思っていました。

 

でも、私は「利用者さんのことを一つでも多く知りたい」と思う気持ちが強いので、利用者さんにとってその動物がどんな存在なのかを聞くことで、恐怖心が少し和らぎました。

これが「得意を増やして苦手をカバーする」ですね。

そしてさらに、利用者さんにとって大事な家族である動物に対してこんな態度ではよくないと、勇気を振り絞って「私は動物が苦手」ということを伝えてみました。

すると、思いのほか利用者さんは理解をしてくれました。

 

そんな安心感のある場所で、少しずつ慣れてきた今も完全に克服はできていません。

それでも、以前は同じ空間にいるだけでも怖かった動物が、今は訪問時に近くにいてもびっくりはしますが大丈夫にはなってきました。

今、訪問時に出会う動物たちに「こんにちは」と挨拶をするようにしています。

もしかしたら何か変わるかもしれない、自分の可能性にかけてみています。

 

看護師だからといって、なんでも知っていて、苦手なことが何一つないわけではありません。

看護師も人間です。

知らないことや苦手なこと、悩み、欠点だってあります。

「看護師さんにはわかってもらえないかも」って思っている方もいるかもしれません。

でもその看護師さんも同じような悩みがあったり、好きなアニメや好きなアーティストが同じだったりするかもしれません。

聞いてみるとお互い少し近づけると思います。

そんな人と人とのやりとりができる訪問看護師が大好きです。

 

私もまだまだ未熟で、足りない部分がたくさんありますが、たくさんの方との出会いから刺激をいただき、その経験から学ぶこともたくさんあります。

「自分のことをわかってほしい」というばかりではなく「相手のことを知りたい」と思うことからコミュニケーションは始まると思っています。

皆さんもこの機会に自分の欠点と向き合い、それを活かした得意なことにしていきませんか?

まずは自分と向き合ってみてください。新たな自分に出会えるかもしれません。

さあ次は何を書こうかなー。

ではまた。

 

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