大阪市全域を訪問区域とする『訪問看護ステーションくるみ』の代表、中野誠子が綴る『社長エッセイ』第45弾!
年齢を重ねるごとに暦や季節の移り変わりに興味が出てきました。
何事にも興味が湧く瞬間は人それぞれですが、興味を持つことで学びが深まり、理解が広がるということを最近再認した中野です。
さて、今回は、実際に訪問看護を受けたいと思っていても、どうしたらいいかわからない方や訪問看護を始めたばかり・始めたいと思っている看護師さんに読んでほしい訪問看護開始までの流れなどを改めて具体的に説明していこうかと思います。
訪問看護を受けている方にどのようなイメージをお持ちでしょうか?
おそらく、多くの方は「高齢者のもとに看護師が訪問し、点滴や傷の処置をする」といったイメージがあると思います。
もちろん、それも訪問看護の一つです。
では、精神科訪問看護とは一体どんなことをしてくれるのでしょうか?
この質問をよくいただきます。
精神科訪問看護では、利用者さんが「自分のなりたい姿」や「目標」に向かって進むための支援を行います。
お話を聞き、一緒に考え、振り返りを行なったり、お薬の管理が難しいという方には、管理方法を一緒に考えたり。
精神科訪問看護は、ただ「看護」を受けるだけでなく、「一緒に考える仲間ができた!」と感じてもらう、ということを皆さんにはお話をしています。
主治医の指示があれば利用することができ、自立支援医療証(精神通院医療)をお持ちであれば、自己負担額が軽減されます。
「しんどい」「誰かに助けてほしい」と感じたら、まずはお気軽にご相談ください。
また、「大人だけが受けられるのかな?」と思っている方もいらっしゃると思いますが、訪問看護は大人だけでなく、子どもも受けることができます。
例えば、ADHD(注意欠陥多動性障害)やASD(自閉スペクトラム症)など、さまざまな障害や疾患をお持ちのお子さまも、現在訪問看護を受けられています。
訪問では、お子さんと「感情のコントロール」について一緒に考えたり、療育や学習支援を行ったりと、お子さまに合わせたさまざまな活動を行っています。
そして、家族支援も訪問看護において大きな支援の一つです。
障がいを抱えながら地域で生活されている方にとって、支えてくれる家族の存在はとても大きいです。
ご本人の健康とともに、ご家族の健康も大切です。ご家族の思いに寄り添い、お話をさせていただいています。
ご家族のこころの変化は、言葉にしなくても周囲に伝わるものです。
そのため、ご家族も含めご本人が地域で穏やかに生活できる環境を整えるような支援を行っています。
精神科訪問看護は、他の領域と比べると変化がゆっくりな場合が多いです。
そのため、利用者さんやご家族からすると「変化がない」と感じることもあるかもしれません。
しかし、小さな一歩一歩が積み重なり、確実に前に進んでいます。
利用者さんやご家族とともに、その小さな変化を楽しみながら進んでいくことが、精神科訪問看護の特徴といえるかもしれませんね。
「なんだかしんどいな」「こんなこと友達に相談してもわかってもらえないだろうな」というような、誰にも相談できなくて困っている方が世の中にはまだまだたくさんいらっしゃると思います。
まずは相談をしてみませんか?
これを読んで、「精神科には行っていないけれど、相談をしてみたい」と思う方がいらっしゃいましたら、まずはお電話かこのWebサイト内のお問い合わせフォームからご連絡ください。
世の中にはたくさんのサポート体制があります。
「相談してみようかな」と思ったその瞬間が、第一歩です。
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『訪問看護ステーションくるみ』では現在、一緒に働く仲間を募集しています。
看護師資格や准看護師資格を持っていて、精神科訪問看護に興味がある方、ブランクがあっても歓迎します!!
ぜひ、下記のバナー(リンク)からご連絡ください!!