大阪市全域を訪問区域とする『訪問看護ステーションくるみ』の代表、中野誠子が綴る『社長エッセイ』第46弾!
最近、食事のバランスが崩れて体調を崩すことが増えました。
それをきっかけに「栄養と精神状態の関連性」に興味が湧き、日本ケトン食療法学会に入会を申し込んだ中野です。
どう見えているかわかりませんが、実は私、料理をするのが好きで得意だと思っています。
調味料へのこだわりはなかなか強いです。
その中でも一番のこだわりは、醤油と味噌かもしれません。
私は熊本出身で、小さい頃から甘めの醤油と麦味噌で育ってきました。
九州にいたときは何も感じませんでしたが、関西に来て一人暮らしを始めてから自炊をするようになり、味がうまく決まらないと悩むようになりました。
何が原因なのかはわかりませんでしたが、ある日、外食でお刺身を食べたときに大きな違和感を覚えたのです。
そんな話を友人としたときに初めて醤油の違いに気づき、熊本の醤油を取り寄せて使ってみると味が決まりました。
それ以来、味噌と醤油は熊本のものを使っています。
若い頃のこだわりはそれぐらいでしたが、歳を重ねるごとに味の好みが変わり、最近は調味料に入っている材料にまで気を使うようになりました。
出汁を取ることで使う調味料が減る、ゆっくり火を入れることで野菜や素材の甘さが引き立つということに気づき、時間がある日曜日に作り置きをするようになりました。
しかし、11月頃から人生で5本の指に入るぐらい心身の体調が悪くなってしまい、食欲がなく、食べるものにも気を使えなくなりました。
倒れるわけにはいかない、と少しずつ食べられるものを探して食べてはいました。
食べられるものといえばチョコレート、トマト、プリンなど。
自分なりに頑張っていたつもりですが、今考えると「なんだこれ」と思うものしか食べてませんね。
病院を受診し内服をしてもあまり変化が見られなかったとき、スタッフによく「お昼ご飯食べましたか? 少しでも食べないとダメですよ」と声をかけてもらうことが増えました。
スタッフの前なので少しでもちゃんとしたものを、とご飯やタンパク質などを少しずつとるようになりました。
そうすると気持ちの回復がはやくなってきたのです。
そのとき「あれ? どうしてだろう?」と思い、考えてみました。
お薬が効いてきたのもあるけれど、「変わったのは? 食事かな?」と考えました。
そのときはそれぐらいしか考えることができませんでしたが、体調が回復した今、栄養と精神状態について学び直す決心をしました。
こころの大きな部分を占めるのが脳です。
脳の神経伝達にはさまざまな栄養素が使われます。
その栄養摂取が滞ると脳をはじめ、体のさまざまな部分が動きををセーブします。
今回私は偏りすぎているものを少量ずつしか摂取できず、体が生命に必要な心臓を動かすことや呼吸などにエネルギーを使い、省エネモードになっていたんですね。
わかってはいましたが、当然、このような状況だとこころの働きに影響が出ます。
それがわかるように今必死に勉強をしています。
看護学校のときに勉強したのにって思いましたが、そのときはあくまでもテストに受かるための、国家試験に受けるための勉強だったので、頭に残って応用できるものではありませんでした。
社会人になっての学習は自分が知りたいと思ってからの学びになるので、深く学ぶことができ、活用し、他の知識とつなげていくことができます。
食事って、私にとってさまざまな意味を持っています。
食べることが大好きな私は、おいしいと思いながら食べることで得られる安心感、幸福感を大切にしています。
そんな私が食事に興味が持てなくなるということは、気持ちに余裕がなくなる状態の前兆と思っていいかなと思います。
食事は栄養摂取として自分に足りない栄養を摂取することも大事です。
摂取したものがどのように影響し合いながら代謝をされていくのかに興味を持ち、自分の体の状態を俯瞰して見られる自分でいるためにも、精神状態と栄養について学んでいきたいと思っています。
美味しいものを美味しいと感じられるこころと体でありつづけられるように。
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