大阪市全域を訪問区域とする『訪問看護ステーションくるみ』の代表、濱脇直行が綴る『専務エッセイ』第61弾!
9⽉になりましたね。
しかし、「残暑」というには少し過酷な暑さが続いています。
夏も冬も苦⼿な専務の濱脇です。
この時期、体がだるくなったり、気分が落ち込んだりする方も多いのではないでしょうか。
今回は「仕事をするにあたっての⾃分との向き合い⽅」について、少しだけ掘り下げてみたいと思います。
◆あなたはどうメンタルを整えていますか?
仕事に取り組むとき、皆さんはどのように自分のメンタルをコントロールしていますか?
本を読む
ゲームをする
買い物に出かける
友達と過ごす
一人で映画を観る
TikTokやYouTubeを眺める
人それぞれ、いろんな方法があると思います。
つまり「自分をどう理解し、どう扱うか」で、日々のモチベーションやパフォーマンスは大きく変わるのだと思います。
◆自己理解と感情との向き合い方
年齢を重ねるなかで、ある程度「自分はこういう人間なんだな」という理解は少しずつできてきたと思います。
周りからは「真面目だ」と言われることも多いのですが、自分では「そうでもない」と感じる部分もあります。
感情を否定せず、冷静に整理できればいいんでしょうけど、それがなかなか難しい。
集中⼒や判断⼒を奪われてしまうことも多々あります。
そこで最近は、冷静に一呼吸おくことを覚えました。
「客観的に自分を見る」ことが効果的だっていうことはわかっているものの、実際は難しいんですよね。
なので、「今は無理だ!」と思ったら、あえて放棄することも大切だと思って、⼀定時間、何も考えない時間を作るようにしています。
◆他者との関わりが成長につながる
⾃分のことをちゃんと⾒て、得意なこと・苦⼿なこと、どんな空間なら集中できるのか、何にストレスを感じやすいのか……。
そういうことを知っていくことで、⾃分の計画を修正して、また頑張る糧にできるのは、本当は⽣活全体を考えるうえで⼤切なことなんだろうなと思います。
でも、実際はなかなかできないんですよね。
そのときの感情と張り合ってしまって、余計に悩み込んでしまうこともあります。
ここは、まさに⾃分の“成長課題”なんだと感じています。
最近思うのは、「自分との向き合い方」は、結局ひとりでは完結しないということ。
周りの人とのやりとりを通して、初めて自分では気づけない強みや課題が見えてくるんだと思うんです。
そうやって気づきを⾃分の中に取り込んで、⾃分の⾏動を⾒直す。
いいところはそのまま伸ばして、ダメなところは改善を考える。
その積み重ねが、より⾃分の成⻑につながっている感覚があります。
もちろん、⽿の痛い⾔葉もありますよ。
なんでそんなこと⾔われないといけないのか、と思うことも。
でも、それを拒絶せずに糧に変えられたとき、もっと深い自己理解につながるのではないかと思うんです。
⾃分と向き合うときに、他者の⼒を借りるのは、何も恥ずかしいことではありません。
むしろ、そのほうがよっぽど“本当の自分”と向き合えると、私は考えています。
実際に、弊社の⽯森や中野からもいろいろと指摘されます。
でも、⾃分では気づけない部分を指摘してもらえて、それを素直に受け取れる信頼関係があるからこそ、この会社を始めて3年ちょっと、考え⽅も随分と変わったなと実感しているところです。
◆看護師としての責任と、支え合う力
仕事をするうえで、責任感は大切です。
ただ、それが自分を苦しめてしまうこともあります。
でも、ありがたいことに私には信頼できる人がたくさんいる。
その存在が、頑張り続けられる大きな力になっています。
訪問看護という仕事は、利用者さんやご家族を支えるために、自分自身の安定も欠かせません。
だからこそ「自己理解」と「周囲との信頼関係」が働くうえでの土台になるのだと思います。
頑固な部分があることも、自分と向き合うことを放棄してしまうことだってあるのも、自分で理解しています。
そんなときに、どうやってモチベーションを戻すのか――それを考えながら、日々過ごしています。
とはいえ、やっぱり頑張れないときもありますよね。
でも、この「向き合い方」もきっと、これからどんどん変化していくんだろうなと思います。
自己管理や自己啓発だけにとどまらず、日々見つめ直しを重ねて、仕事の中でより充実した成果と満足感を得られるように努力していきたいです。
今日は、この辺で。
