大阪市全域を訪問区域とする『訪問看護ステーションくるみ』の代表、濱脇直行が綴る『専務エッセイ』第64弾!
すっかり涼しくなりましたね。
もう季節は冬に向かっている感じがします。
「一気に寒くなるんかな…?」なんて思いながら過ごしている、専務の濱脇です。
インフルエンザの流行も今年は早く、ちょっと地球規模で“いつもと違うこと”が起こっているのかもしれませんね。
そんなことを考えながら日々を過ごしていますが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
今日は、最近いろんな場面で耳にするようになった「マインドフルネス」について、少しお話ししてみようと思います。
では、今日もどうぞごゆるりとお読みください。
大阪市、寝屋川市、守口市、
門真市、大東市、枚方市全域対象
“精神科に特化”した
訪問看護ステーション
「くるみ」
平日・土曜・祝日 9:00〜18:00
【日曜・お盆・年末年始休み】
※訪問は20時まで
対応させていただいております。
◆「マインドフルネス」って何?
さて、みなさんは「マインドフルネス」という言葉を聞いたことがありますか?
でも実際、「それって何なん?」と思う方も多いはず。
マインドフルネスとは、簡単に言うと 「今、この瞬間に意識を向けること」。
そう聞くと「なんや難しそう」と思うかもしれませんが、特別な能力はいりません。
たった“一呼吸”、たった“一口”の食事、たった“一歩”の感覚に気づくだけ。
誰でも、今日からすぐに始められるものなんです。
◆忙しい日常の中で、気づけば“心ここにあらず”
私たちの毎日は情報であふれています。
スマホの通知に気を取られ、仕事や家事に追われ、気づけばあっという間に夜。
「今日、私って何したっけ?」なんて思う日もありますよね。
未来の不安や、過去の後悔で頭がいっぱいになると、心が落ち着かなくなりソワソワしてしまいます。
そんなときにこそ、マインドフルネスが役立つのです。
◆「今ここ」に戻る練習
「今、感じていること」に意識を向けるだけで、心がスッと落ち着く瞬間があります。
だまされたと思って、ぜひ一度試してみてください。
例えば、朝コーヒーを飲むとき。
「香りはどうだろう? 湯気はゆらゆらしてる? カップの温度は? 苦みはどんな感じ?」
そんなふうに五感を使って“今”を味わうだけで、気持ちが少しやわらぎます。
呼吸でも同じです。
深呼吸して、空気が鼻を通る冷たさ、吐くときのあたたかさを感じてみる。
雑念が浮かんでも、気づいたらまた呼吸に意識を戻す。それだけでOKです。
◆続けることで見えてくる変化
マインドフルネスを続けていくと、
ストレスが減る
睡眠の質が上がる
イライラに振り回されにくくなる
などの効果があると言われています。
心が落ち着くと、体も自然と楽になりますし、感情とも上手に付き合えるようになります。
怒りや不安が湧いたときに、「いま、怒ってるな」「不安になってるな」と気づくだけで、感情に引きずられる力が少し弱まります。
「今こういう気持ちなんやな」と自分で認められると、心に小さな余裕が生まれる。
その余裕が、周りの人との関わり方や、自分自身への優しさにつながっていくのだと思います。
◆立ち止まる“数秒”が、心を整える時間になる
現代社会では、常に何かに追われがちです。
仕事、育児、将来の不安……気持ちが休まる暇がない方も多いと思います。
そんなときこそ、ほんの数秒だけ立ち止まってみるのです。
「いま、私は何を感じている?」
そう自分に問いかけてみてください。
その瞬間、心はふっと自分のもとに戻ってきます。
◆「今」を大切にすることは、自分を大切にすること
マインドフルネスは、特別な修行でも座禅でもありません。
歩きながらでも、食事をしながらでも、家でくつろぎながらでもできるものです。
その日の空を見上げて、風の匂いや光の色を感じる。
それだけで、“今を生きる”ということにつながります。
未来は誰にも見えませんし、過去は戻りません。
私たちが本当に触れられるのは、いつだって「今」だけです。
その「今」を大切にすることが、自分を大切にすることにつながる。
そう思いながら、私も日々を過ごしています。
できるときでいいんです。
少しだけ、マインドフルネスを意識して過ごしてみませんか?
日常に、ふっとやわらかい空気が戻ってくるかもしれません。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。