大阪市全域を訪問区域とする『訪問看護ステーションくるみ』の代表、濱脇直行が綴る『専務エッセイ』第65弾!
みなさん、いかがお過ごしでしょうか。
最近めっきり寒くなり、世の中ではコロナとインフルエンザが⼤流⾏中です。
体調、保てていますか? 疲れたら休みましょうね。
……そんなことを⾔いながら、あまり休めていない“衝動性の強い専務”濱脇です。
今日はちょっと変わった視点から、「家庭用品が精神に与える影響」について考えてみたので、よかったら読んでみてください。
大阪市、寝屋川市、守口市、
門真市、大東市、枚方市全域対象
“精神科に特化”した
訪問看護ステーション
「くるみ」
平日・土曜・祝日 9:00〜18:00
【日曜・お盆・年末年始休み】
※訪問は20時まで
対応させていただいております。
◆目に見える“物”は、心にも影響する
みなさんは、⾝の回りの物が⼼に与える影響について考えたことありますか?
⽇々、さまざまな家庭⽤品に囲まれて⽣活していますよね。
⾷器、家具、家電、掃除道具、⾐類、照明、⾹り……挙げたらキリがありません。
これらはつい「道具」や「消耗品」と捉えがちですが、実はこころの状態に深く関わっているんです。
⽬に⾒えるもの、⼿で触れるもの、⾹りを感じるもの――
私たちは無意識のうちに、そのすべてから影響を受けています。
つまり、「どんな物に囲まれて暮らすか」は、「どんなこころの状態で暮らすか」と密接に関係していると私は思うんです。
◆物とこころは“相互作用”している
例えば、部屋が散らかっていると気分が沈む。
逆に、気持ちが落ち込むと片付けの気力がわかない。
……ありますよね、こういうの。
これは、物とこころが双⽅向に影響し合っている証拠。
心理学の研究でも、
整った空間はストレスホルモンを抑える
集中⼒を⾼める
乱雑な環境は不安や焦りを増幅する
と言われています。
なんかソワソワしません? 散らかってるときって。
つまり、“心を整えるために物を整える” も “物を整えることで心が整う” も両方有効なんですよね。
まあ、すぐに片付けば問題ないんですけどね……(ああ、部屋片付けないと w)
◆“好きな物”がこころを支えてくれることがある
日常の中で、自分の「好きな物」を大切にすることは、精神的な安定につながります。
お気に入りの入れ物で好きな飲み物を飲む。
柔らかくて、いい匂いのするタオルで顔をふく。
そういう小さな行為でも、こころに「安⼼感」や「⾃⼰肯定感」を与えてくれるんです。
……私⾃⾝は⾃⼰肯定感が低い人間ですが(笑)。
反対に、嫌いな物や壊れた物をそのまま置いておくと、無意識にストレスが溜まっていきます。
見たくないのに視界に入って「はあ……」ってなる、あれです。
これ、ちゃんと名前があるらしくて「視覚ノイズ」って言うらしいです。
なんでも名前つけたがりますよね(笑)。
だからこそ、自分の“好き”を大事にすることは、幸せの第一歩なんだと思います。
◆家庭用品は“行動のきっかけ”をつくる
家庭用品って、結局のところ「日常の習慣」をつくる存在です。
使いやすい調理器具がそろっていると、「ちょっと料理してみよかな」って意欲が湧いてきたり。
反対に、壊れた道具や使いにくい配置のままだと、「もうお惣菜でいっか、楽やし」となってしまう。
掃除道具や収納用品も同じで、手の届きやすいところにあれば、掃除や整理が“面倒な作業”から“日常の流れの一部”に変わります。
つまり家庭用品は、“行動のきっかけ”をつくり、それが積み重なって習慣となり、こころの安定や自信につながっていくものなんですよね。
◆物を見つめることは、自分を見つめること
毎日、なんとなく物を見て使って、無意識に過ごしていることがほとんどです。
そんな中で、“物を通して自分を見つめる”。
なんてことを少しやってみると、そこに自分なりの価値観や、生き方のヒントが表れてくるのかもしれません。
家庭用品は、単なる道具じゃない。
心を支える存在であり、生き方を見るための指標でもある。
好きな物を選んで、大切に扱って、心地よい、自分らしい空間をつくることは特別な贅沢でもなんでもなく、心の健康を守るための自然な行為です。
日常の物一つひとつを通して、私たちは無意識のうちにこころを整えているのかもしれません。
きっと、あなたのこころの拠り所になっている物があるはず。
ぜひ見つけてみてくださいね。
ちなみに私は、自分の⾞とメガネです(笑)。
では今日はこの辺で。