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【専務エッセイ】Vol.65 家庭⽤品と精神との関係性

くるみの社長エッセイハムさんシリーズ精神科訪問看護とは

大阪市全域を訪問区域とする『訪問看護ステーションくるみ』の代表、濱脇直行が綴る『専務エッセイ』第65弾!

 

みなさん、いかがお過ごしでしょうか。


最近めっきり寒くなり、世の中ではコロナとインフルエンザが⼤流⾏中です。

体調、保てていますか? 疲れたら休みましょうね。

……そんなことを⾔いながら、あまり休めていない“衝動性の強い専務”濱脇です。

今日はちょっと変わった視点から、「家庭用品が精神に与える影響」について考えてみたので、よかったら読んでみてください。

 

大阪市、寝屋川市、守口市、
門真市、大東市、枚方市全域対象

“精神科に特化”した
訪問看護ステーション
「くるみ」

06-6105-1756 06-6105-1756

平日・土曜・祝日 9:00〜18:00 
【日曜・お盆・年末年始休み】

※訪問は20時まで
対応させていただいております。

 

◆目に見える“物”は、心にも影響する

みなさんは、⾝の回りの物が⼼に与える影響について考えたことありますか?

⽇々、さまざまな家庭⽤品に囲まれて⽣活していますよね。

⾷器、家具、家電、掃除道具、⾐類、照明、⾹り……挙げたらキリがありません。

これらはつい「道具」や「消耗品」と捉えがちですが、実はこころの状態に深く関わっているんです。

⽬に⾒えるもの、⼿で触れるもの、⾹りを感じるもの――

私たちは無意識のうちに、そのすべてから影響を受けています。

つまり、「どんな物に囲まれて暮らすか」は、「どんなこころの状態で暮らすか」と密接に関係していると私は思うんです。

 

◆物とこころは“相互作用”している

例えば、部屋が散らかっていると気分が沈む。

逆に、気持ちが落ち込むと片付けの気力がわかない。

……ありますよね、こういうの。

これは、物とこころが双⽅向に影響し合っている証拠。

心理学の研究でも、

整った空間はストレスホルモンを抑える

集中⼒を⾼める

乱雑な環境は不安や焦りを増幅する

と言われています。

なんかソワソワしません? 散らかってるときって。

つまり、“心を整えるために物を整える” も “物を整えることで心が整う” も両方有効なんですよね。

まあ、すぐに片付けば問題ないんですけどね……(ああ、部屋片付けないと w)

 

◆“好きな物”がこころを支えてくれることがある

日常の中で、自分の「好きな物」を大切にすることは、精神的な安定につながります。

お気に入りの入れ物で好きな飲み物を飲む。

柔らかくて、いい匂いのするタオルで顔をふく。

そういう小さな行為でも、こころに「安⼼感」や「⾃⼰肯定感」を与えてくれるんです。

……私⾃⾝は⾃⼰肯定感が低い人間ですが(笑)。

反対に、嫌いな物や壊れた物をそのまま置いておくと、無意識にストレスが溜まっていきます。

見たくないのに視界に入って「はあ……」ってなる、あれです。

これ、ちゃんと名前があるらしくて「視覚ノイズ」って言うらしいです。

なんでも名前つけたがりますよね(笑)。

だからこそ、自分の“好き”を大事にすることは、幸せの第一歩なんだと思います。

 

◆家庭用品は“行動のきっかけ”をつくる

家庭用品って、結局のところ「日常の習慣」をつくる存在です。

使いやすい調理器具がそろっていると、「ちょっと料理してみよかな」って意欲が湧いてきたり。

反対に、壊れた道具や使いにくい配置のままだと、「もうお惣菜でいっか、楽やし」となってしまう。

掃除道具や収納用品も同じで、手の届きやすいところにあれば、掃除や整理が“面倒な作業”から“日常の流れの一部”に変わります。

つまり家庭用品は、“行動のきっかけ”をつくり、それが積み重なって習慣となり、こころの安定や自信につながっていくものなんですよね。

 

◆物を見つめることは、自分を見つめること

毎日、なんとなく物を見て使って、無意識に過ごしていることがほとんどです。

そんな中で、“物を通して自分を見つめる”。

なんてことを少しやってみると、そこに自分なりの価値観や、生き方のヒントが表れてくるのかもしれません。

家庭用品は、単なる道具じゃない。

心を支える存在であり、生き方を見るための指標でもある。

好きな物を選んで、大切に扱って、心地よい、自分らしい空間をつくることは特別な贅沢でもなんでもなく、心の健康を守るための自然な行為です。

日常の物一つひとつを通して、私たちは無意識のうちにこころを整えているのかもしれません。

 

きっと、あなたのこころの拠り所になっている物があるはず。


ぜひ見つけてみてくださいね。

ちなみに私は、自分の⾞とメガネです(笑)。

では今日はこの辺で。

この記事を書いた人

濱𦚰直行

株式会社Make Care 専務取締役COO

濱𦚰 直行

看護師

オペ看護師としての豊富な経験を活かし、精神科訪問看護の現場へ。地域密着型のケアと現場主義を貫く実践派。石森・中野とともに株式会社Make Careを創業し、現在は訪問看護ステーションくるみの統括責任者として、現場支援と組織運営の両立に挑んでいる。

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