大阪市全域を訪問区域とする『訪問看護ステーションくるみ』の代表、濱脇直行が綴る『専務エッセイ』第69弾!
12⽉も半ばになり、年末がどんどん近づいている感じがしますね。
「師⾛」とも⾔われるだけあって、なんだかこの時期は気持ちも体もバタバタしがちです。
年末に限らず、年中バタバタしている専務の濱脇です。
さて、今回のテーマは「⾵邪ひいたときって、お⾵呂は⼊るべき? それともやめておくべき?」です。
これ、意外と“永遠のテーマ”じゃないですか?(笑)
私、⾵邪をひくと、毎回悩むんですよね。
気持ち悪いから⼊りたい。でも、⼊ったらしんどくなるかもしれない……。
同じように感じている方、他にもたくさんいるのでは? と思い、今回はこのテーマにしてみました。
ちょっと、⼦ども、成⼈、⾼齢者に分けてポイントをお話ししていこうと思います。
今回もごゆるりとお読みください。
大阪市、寝屋川市、守口市、
門真市、大東市、枚方市全域対象
“精神科に特化”した
訪問看護ステーション
「くるみ」
平日・土曜・祝日 9:00〜18:00
【日曜・お盆・年末年始休み】
※訪問は20時まで
対応させていただいております。
じゃあ、「ぶっちゃけ、⾵邪のときってお⾵呂どうしたらいいの?」って話なんですけど、
この質問に答える前に、まず押さえておきたいのが、
年齢や体の状態によって、少し考え⽅が変化するという点です。
これを踏まえたうえで、お話を進めていきますね。
◆共通して⼤切なチェックポイント
迷ったときは、まず次のことを確認してみてください。
熱は⾼すぎない?
⽔分はしっかり取れている?
息苦しさはない?
⽴ったときにふらつきはない?
この確認、実はすごく⼤事なんです。
お⾵呂って、思っている以上に体⼒を消耗してしまいます。
だから「今⽇はちょっとしんどいなぁ……」と感じたら、無理に⼊らず休むという選択も立派な判断です。
◆⼦どもが⾵邪をひいているときは?
⼦どもって⼤⼈に⽐べて体⼒が少なく、体調の変化も早いですよね。
その分、⼤⼈(成⼈)以上に慎重な判断が必要になります。
入ってもよさそうな状態
元気があり、ぐったりしていない
熱が⾼くない
⽔分が取れている
遊んでいたり普段と近い様⼦
このような場合であれば、短時間でさっと入るのは問題ないことが多いです。
やめておいたほうがいい状態
⾼熱がある
ぐったりしている
咳がひどく、息が苦しそう
⾷事や⽔分がとれていない
⼦どもは代謝が⾼く、汗もかきやすい分、体力や水分を消耗しやすいです。
特に⾷事や⽔分が取れていないときは、無理に入浴させない判断が大切ですね。
こんなときは、体を拭いてあげるだけでも実は⼗分なんですよね。
◆⾼齢者が⾵邪をひいてるときは?
⾼齢者にとって、⼊浴は思っている以上に体への負担になることがあります。
特に、
ふらつきがある
脱⽔症状が疑われる
こういった場合は要注意です。
⼊ってもよさそうな状態
熱がほとんどない、もしくは微熱程度
⾷事や⽔分がとれている
⽴ち上がったときにふらつかず安定している
本⼈が「⼊りたい」と話している(※無理をして⾔っていないかの見極めは必要です)
この場合でも、
ぬるめのお湯
短時間
⾒守りがある状態
この3つは大切にしたいポイントですね。
確実にやめておくべき状態
⾼熱がある
ふらつきが強い
息切れや咳が⽬⽴つ
⾷事や⽔分があまりとれていない
無理に入浴するよりも、体を休めることを優先しましょう。
清拭(体を拭く)だけでも、⼗分さっぱりできるもんです。
◆成⼈の場合はどうでしょう?
成⼈の場合、「この状態ならいける、⼤丈夫」とタカを括って、無理をしてしまうことがある、ということが⼀番の落とし穴かもしれません。
⼊ってもよさそうな状態
微熱程度
動くのがつらくない
⽔分がとれている
⼊ったほうが楽になりそうだと感じる
この場合でも「ぬるめのお湯で、短時間、さっと⼊る」が基本ですね。
やめておいたほうがいい状態
⾼熱がある
全⾝がだるく、動くのがつらい
息苦しさや強い咳がある
⾷事や⽔分がとれていない
「今⽇はやめておこう」という判断をする勇気も必要です。
体調が悪いときは、入浴せずに温かいタオルで体を拭く、着替えをするだけでも清潔さは保てるもんです。
◆まとめ
⾵邪をひいているときのお⾵呂は、決して「必ず⼊らないといけないもの」ではありません。
年齢や体調に合わせて、「今⽇はどうしよう?」と考えながら⾏動すること、そして周りが助⾔することが⼤切なんだと思います。
迷ったときは、「⼊ったら楽になりそうかな?」「⼊ったらしんどくなりそうかな?」という、自分の感覚を目安にしてみてくださいね。
無理せず、体を⼤切に過ごしていきましょう。
では、本⽇はこの辺で。