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精神科へ入院中の過ごし方とは?入院で期待できる変化や退院後の過ごし方も解説

2024.11.21 精神科訪問看護とは

 

精神科への入院について、どのようなものなのか、一般的な病院の入院とどんな違いがあるのか気になる方もいるでしょう。
この記事では、精神科の入院の形態や一般的な病院の入院との違い、実際の過ごし方と期待できる変化を紹介します。

さらに退院後の過ごし方についても解説しますので、入院を検討している方や、そのご家族の方はぜひ参考にしてください。

 

精神科への入院とは?4つの入院形態がある

精神科への入院は、主に精神疾患を理由として安静や療養、薬剤調整を目的として行われます。
一概に入院といっても、精神科での入院は本人の同意の有無により、形態が異なります。

同意の有無 入院形態 詳細
本人の同意

あり

任意入院 原則として、開放病棟に入院

本人が同意した場合、閉鎖病棟に入院することも

任意入院の場合、本人が希望すればいつでも退院可能

本人の同意

なし

医療保護入院 本人の病状により、入院の同意が得られない時

指定医が入院が必要と判断し家族等の同意が得られた場合

措置入院 警察などから通報があり保護された自傷他害の恐れがある場合、精神保健指定医2名が診察し2名とも必要と判断した場合、都道府県知事の命令によって入院「緊急措置入院」:夜間や緊急時は同意が得られなくても、本人の身体の保護ができないと判断された場合、72時間以内に限り入院の方法がとれる
応急入院 応急入院指定病院で指定医が診察した結果、緊急入院治療の必要があると判断された場合

誰の同意もなくできる入院形態のため一般的ではない

参照:公共社団法人 全国精神保健福祉会連合 精神科への入院と入院形態

もしご本人が入院を拒否した場合でも、主治医の判断と家族の同意があれば、精神保健福祉法に基づいて上記の表の同意なしの入院形態で入院となる場合があります。

参照:厚生労働省HP 参考資料

参照:国立精神・神経医療研究センター こころの情報サイト 精神科の入院について

 

精神科へ入院中の過ごし方を紹介!一般の病院との違い

精神科病院への入院生活について、どんなものなのか一般の病院との違いについて気になっている方もいるでしょう。
主に何をして過ごすのかは個々の入院目的によっても異なりますが、一般的に下記のような過ごし方を送る方が多いです。

・自室で休養する
・他の患者と交流する
・リハビリやレクリエーションに参加する

それぞれ詳しくみていきましょう。

 

自室で休養する

精神科へ入院する患者さまの理由として、休養を目的とされる方も多いです。
入院されている方の中には、他の患者さまと交流をする方もいますが、人と関わるのが疲れてしまう、コミュニケーションをとるのが苦手という方は自室で休養をしています。

基本的に食事や後述するレクリエーション、医師の診察以外は自室でゆっくり過ごす方も多く、持参の本を読んだり、医師の許可がある場合はスマートフォンを使用したり、ゲームをしたりしている方もいます。

一般的な入院ではあまり持ち物に制限がないケースが多いですが、精神科では患者さまの療養を妨げないために、制限がある場合も多く、この点は一般的な病院の入院との違いともいえるでしょう。

 

他の患者と交流する

前の章でも解説したように、自室で過ごすのではなくホール(:食事をとったりレクリエーションをしたりと集まる場所)に出てきて、他の患者さまと交流している方もいます。

ホールに新聞や雑誌が置いてある病院もあるため、それらを読みながら話したり、ホールにテレビが置いてあるところではテレビを見ながら話したりしている方もいます。

ただ、他の患者さまと交流する中で喧嘩になってしまうケースもあるため、看護師が1人常駐して常に見守っているか、ナースステーションからスタッフがホールを見ている場合が多いです。
一般の病院と似ている部分ではあるものの、ホールに出てきている患者さま同士の交流が深くなりやすい傾向にあるのは、精神科の入院における特徴といえるでしょう。

 

リハビリやレクリエーションに参加する

精神科の病院の入院生活では、リハビリやレクリエーションなどが実施されます。
精神科では「心」のリハビリや、なかなか動かす機会がない体を動かす場としてレクリエーションが実施されます。

精神科のリハビリとは、一般的にイメージされる体を動かすためのリハビリのイメージではなく、OT活動と呼ばれるものです。

内容は手芸や工作などの手先を動かすものもあれば、ストレッチや呼吸法など体を動かすものもあります。
社会適応能力や応用的動作能力の回復・向上を目的に行われるもので、主に午前中の昼食前の時間か日中の昼食後に行われる場合が多いです。

またレクリエーションへの参加は強制ではない場合が多いですが、看護師などのスタッフからレクリエーションへ参加を促されるケースが多いです。レクリエーションは簡単なゲームやカラオケなどさまざまな楽しい活動があります。

 

精神科へ入院中の1日の生活スケジュール例

前述の過ごし方を踏まえて、精神科へ入院中の1日のスケジュール例について、下記にまとめてみました。

【朝】
6:30 起床して洗顔
7:00 ホールへ出て朝食
8:00 朝の薬を内服して歯磨き
9:00 医師の診察日のため診察を受ける
10:30 ホールで朝の運動(ラジオ体操)
11:00 自室で休憩

【昼】
12:00 ホールへ出て昼食
12:45 昼の薬を内服して歯磨き
13:30 作業療法を受ける
15:00 おやつを食べる
16:00 ホールでテレビを見る

【夕】
18:00 ホールへ出て夕食
18:45 夕食後の薬を内服して歯磨き
20:00 就寝前の薬を内服して自室で過ごす
21:00 消灯&就寝

上記のような生活スケジュールは穏やかに1日を終えたスケジュール例です。
調子が悪い時は、看護師に話を聞いてもらったり、医師の指示が出ている頓服薬を内服したり、隔離室に入ったりするケースもあります。

また病院によって、レクリエーションを行っていたり、外出が可能な患者さまは日中に外出している方もいます。

患者さまによってスマートフォンやゲームの持ち込みなどが制限されている方もいるため、過ごし方は患者さまの疾患やその特徴、入院目的によって大きく異なるでしょう。

 

精神科から退院した後のおすすめの過ごし方

精神科から退院した後は、精神的にまだ不安定な状態の方が多いです。
その中で、いきなり学校や会社など社会復帰をしなければならないと焦る方も少なくないでしょう。

退院した後は、ゆっくり過ごすのが理想ですが、学校や会社などに行かなければならないという方も、なるべく疲れたら早く休むように心がけるのが大切です。
無理のない生活を送るのが、退院直後には特におすすめの過ごし方と言えるでしょう。

訪問看護の利用もおすすめ

退院した後は、精神的に不安定な場面も多く、社会復帰への不安など、さまざまな悩みを抱える方もいるでしょう。
退院した後に再度調子が悪化し、再入院となるケースも少なくありません。

再入院とならずに在宅で安定した生活を送るためには、訪問看護の利用もおすすめです。
退院後の過ごし方として、訪問看護を利用しながら、看護師へ症状や社会復帰、生活面などさまざまな悩みを相談するのも良いでしょう。

精神科へ入院になる前・退院後に訪問看護の利用も検討を

精神科への入院を検討している方は、本記事を読んで入院中の過ごし方のイメージがついたという方もいるでしょう。
入院での加療は、治療に専念できるものですが、事前に入院が必要な状態になるのを防ぐのが大切です。

また退院後は精神的にまだまだ不安定な状態です。
精神科へ入院になる前や退院後に、在宅で安定した調子で過ごせるよう訪問看護の利用を検討するのはいかがでしょうか。

「訪問看護ステーションくるみ」は、精神科に特化した訪問看護ステーションです。

地域の福祉施設や行政と連携を図り、利用者さまとその家族に寄り添ったサポートを提供いたします。
「自宅での生活が不安」「気軽に相談できる人が欲しい」などお考えの方は、精神科訪問看護利用を検討してみてください。

サービスの利用を検討している方や興味のある方は、
こちらからお気軽にお問い合わせください。

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